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スーパー・ミドル級10回戦 デビッド・ベナビデス対カイロン・デービス

  • 2022/01/14

KO率87.5%の元王者 vs 変則技巧派
ベナビデスが馬力で圧倒か

 4階級制覇を成し遂げているサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が2021年11月に4団体王座統一を果たしたことで、スーパー・ミドル級は1強の印象が強まった。今後は誰がアルバレスの進撃を止めるのかという点に興味が移りそうだが、その一番手として挙げられるのが2度の王座獲得を成し遂げている24戦全勝(21KO)のデビッド・ベナビデス(24=メキシコ)だ。
 今回、ベナビデスは8月にWBCの挑戦者決定戦で元王者のホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)と対戦する予定だった。しかし、ベナビデスが新型コロナウィルスの検査で陽性反応だったため3ヵ月延期に。ところが今度はウスカテギのドーピング違反が判明。そのためカイロン・デービス(27=アメリカ)が代役としてベナビデスと戦うことになったという経緯がある。
 ベナビデスはボクシング・ファミリーとして知られ、父親のホセ・ベナビデスがトレーナーを務めている。デビッドの4歳上の兄ホセ・ベナビデスは元WBA暫定世界スーパー・ライト級王者でもある。父親の勧めでベナビデスがボクシングを始めたのは13歳のときだが、当時は250ポンド(約113キロ)あった体重を減らすことが目的だったという。
 アマチュアで15戦(全勝)したあと16歳8ヵ月でプロデビュー。20歳になる前に16戦して全勝(15KO)をマークし、世界15傑入りも果たすなど順調な歩みをみせた。2017年9月、バドゥ・ジャック(スウェーデン)が返上した王座の決定戦に出場し、ロナルド・ガブリル(ルーマニア)に12回判定勝ちを収めて20歳8ヵ月でWBC世界スーパー・ミドル級王座を獲得した。これは1984年にスーパー・ミドル級が新設されてからの最年少戴冠記録である。ガブリルとの再戦で快勝、初防衛を果たしたベナビデスだったが、のちにドーピング違反が発覚して休養王者に格下げされた。
 事実上の王座剥奪処分を受けたベナビデスは2019年9月、正王者になっていたアンソニー・ディレル(アメリカ)に9回KO勝ちを収め以前の地位を取り戻した。ところが、今度は初防衛戦を前に計量で体重オーバーのため失格、戦う前にベルトを手放してしまった。2020年8月のことである。自己管理力の欠如によって2度の失態を犯した24歳のベナビデスは、いま名誉回復の道を歩んでいる最中だ。現在はWBC1位、IBF6位にランクされている。
 デービスはアマチュアで2013年全米ゴールデングローブ大会ミドル級準優勝、同年の全米選手権ミドル級3位など輝かしい実績を残し、2014年2月にプロデビュー。以来、8年近いキャリアで19戦16勝(6KO)2敗1分の戦績を収めている。このなかには強豪との対戦も含まれており、のちに世界ランカーになるアンドリュー・エルナンデス(アメリカ)には6回判定勝ち、米大陸王者のパトリック・デイ(アメリカ)には10回判定負けを喫している。2021年2月、元王者のアンソニー・ディレル(アメリカ)とも対戦したが、三者三様の12回引き分けに終わった。ちなみにディレルにとってはベナビデスに敗れたあとの再起戦で、この試合はWBCの挑戦者決定戦として行われた。戦績が示すとおりデービスはパンチ力には欠けるが、細かく動いてワンツー、あるいは逆ワンツーなどを繰り出して相手を惑わせる変則型で、捕まえにくいタイプといえる。
 まずは自己管理に課題を抱えているベナビデスがどんなコンディションで試合に臨むのかという点に注目したい。準備不足の場合はデービスに付け込まれる可能性があるが、完調ならば馬力で圧倒してしまうだろう。正面から圧力をかけ、中近距離で左右のフック、アッパーをボディと顔面に打ち分けるはずだ。アルバレスを追う一番手と目されるベナビデスがどんなパフォーマンスを見せるのか注目したい。

<スーパー・ミドル級トップ戦線の現状>

WBA S
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
:デビッド・モレル(キューバ)
WBC
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
IBF
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBO
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
  

 2021年11月にサウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)がIBF王者のケイレブ・プラント(29=アメリカ)に11回TKO勝ちを収め、主要4団体のベルト収集を終えた。実績、注目度、ネームバリュー、そして実力など総合的にみて現在のボクシング界で世界一の選手といっていいだろう。そのアルバレスは今年、新たな目標に向かって冒険を始めそうだ。2階級上のクルーザー級で世界挑戦を狙っているのだ。すべて計画どおりに行けば5月にWBC王者のイルンガ・マカブ(34=コンゴ民主共和国)に挑むことになるという。その後に関しては不透明な部分が多い。
 3戦目でWBA暫定王座を獲得し、のちに正王者に昇格したデビッド・モレル(23=キューバ)は6戦全勝(5KO)の逸材だが、まだプロでは試されていない。初防衛戦時には体重超過をしながら王座保持となるなどWBAの行き過ぎた庇護も感じられる。ただ、高い能力を持っていることは間違いないだけに今後の動向には注目していきたい。
 ランカー陣では過去に2度の王座獲得を果たしているデビッド・ベナビデス(24=アメリカ)の実績が光る。ボクシングは雑だが、体が大きく馬力があり試合はスリリングだ。打倒アルバレスの一番手として名前が挙がるのもうなずける。ミドル級時代にアルバレスと接戦を演じたダニエル・ジェイコブス(34=アメリカ)、同じく元ミドル級王者のデビッド・レミュー(33=カナダ)が上位にランクされているが、体格的なこともあり多くを期待していいのか迷うところだ。



IBF世界クルーザー級タイトルマッチ マイリス・ブリーディス対アルツール・マン

ラトビアの英雄が凱旋初防衛戦
「カザフの雷」を圧倒か

 2020年9月にユニエル・ドルティコス(キューバ)に12回判定勝ちを収めてIBF世界クルーザー級王座を獲得したマイリス・ブリーディス(36=ラトビア)が、自国の首都リガでアルツール・マン(31=カザフスタン/ドイツ)の挑戦を受ける。ブリーディスは過去にWBC王座、WBO王座を獲得した実績を持っており、これが凱旋初防衛戦となる。
 ブリーディスはWBC王者時代に階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」に出場したが、準決勝でWBO王者のオレクサンダー・ウシク(ウクライナ)に敗れ失冠。再起後、2019年6月にクリストフ・グロワッキ(ポーランド)に3回TKO勝ちを収めてWBO王座を獲得したが、この試合はダーティーファイトの典型だった。王座保持を許される代わりにWBOから再戦を命じられたが、第2回WBSSの決勝戦を優先するため王座を返上。2020年9月にドルティコスに勝って現王座を手に入れた。戦績は28戦27勝(19KO)1敗。
 挑戦者のマンはカザフスタンの出身だが、現在はドイツのハノーファーに住んでいる。2015年5月のプロデビューから16試合をドイツで行っている。戦績は18戦17勝(9KO)1敗。唯一の敗北は2019年3月の南アフリカ共和国で同国出身のケビン・レレナに4回TKO負けを喫したものだが、その後は2連勝を収めている。
 マンは「THUNDERMAN」というニックネームを持っているが、そのボクシングに雷を思わせる迫力は感じられない。地元ファンの前でブリーディスが馬力で押し切ってしまう可能性が高そうだ。



WBCブリッジャー級初代王座決定戦 オスカル・リバス対ライアン・ロジッキ

二転三転のすえ決定したカード
体格と経験で勝るリバス有利は不動

 ヘビー級トップ選手の大型化にともない「健康面を考え選手の体格差を小さく抑える必要がある」として、WBCが2020年秋の総会でクルーザー級とヘビー級の間に新設したのがブリッジャー級だ。体重区分は200ポンド(約90.7キロ)~224ポンド(約101.6キロ)と規定されている。階級名は野犬から妹を守った勇敢な少年の名に因んで命名された。その初代王座をヘビー級で世界戦の経験を持つオスカル・リバス(34=コロンビア)とクルーザー級が適正階級のライアン・ロジッキ(26=カナダ)が争う。もともとはカナダでリバス対ブライアント・ジェニングス(アメリカ)のカードで初代王座決定戦が行われる予定だったが、コロナ禍のなかジェニングスがカナダの入国ルールに従わなかったため頓挫。リバスと同じカナダに住むロジッキに白羽の矢が立ったという経緯がある。
 リバスは2008年北京五輪に出場するなどアマチュアで活躍後、2009年8月にカナダでプロデビュー。以後、12年間に28戦27勝(19KO)1敗の戦績を残している。唯一の敗北はディリアン・ホワイト(ジャマイカ/英国)とのWBC暫定王座決定戦で12回判定負けを喫したものだが、2021年3月の再起戦では3回終了TKO勝ちを収めている。ちなみに28戦のうち101.6キロ以下の体重で戦ったのは2度だけで、110キロを超す体重も何度か記録されている。
 一方のロジッキは2016年10月のプロデビューから13試合すべてKO勝ちという強打者で、カナダの期待を背負っている選手だ。ただし、まだ強豪との対戦経験は皆無で、最長でも6回までしか戦ったことがない。さらにデビュー戦こそ91キロだったが、それ以外の12試合は91キロ未満の体重だった。
 皮肉なことにWBCの狙いに反して実績、体格面で大差があるカードになってしまったが、初代王座の決定戦という新鮮味は感じられる。総合的な戦力で勝るリバスが圧倒的有利であるこことは明らかで、オッズも5対1と出ている。しかし、ロジッキもパンチ力があるだけにリバスも油断はできない。

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