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IBF世界スーパー・フェザー級王座決定戦 尾川堅一対アジンガ・フジレ

  • 2021/12/24

4年ぶりの大舞台に上がる尾川
“サウスポー狩り”に自信

 元日本王者で現在はIBF世界スーパー・フェザー級3位にランクされる尾川堅一(33=帝拳)が、同級2位のアジンガ・フジレ(25=南アフリカ共和国)との王座決定戦に臨む。このIBF王座はジョセフ・ディアス(アメリカ)が初防衛戦前の計量で体重超過のため剥奪されて空位になっているもの。尾川とフジレは2年前に挑戦者決定戦で拳を交えるはずだったが、紆余曲折を経て世界戦(王座決定戦)で対戦することになった。オッズは2対1でフジレ有利と出ているが、尾川は節目となる試合で何度もサウスポーを下しており、今回も自信を持ってニューヨークのリングに上がる。

紆余曲折を経て2度目の世界戦に臨む尾川

 尾川が世界戦のリングに上がるのは2017年12月以来、約4年ぶり2度目となる。そのときはラスベガスでテビン・ファーマー(アメリカ)に12回判定勝ち、空位になっていたIBF王座を獲得したはずだったが、のちにドーピング検査で陽性反応だったことが判明。
試合結果は「無効試合」に変更され、戴冠も取り消された。1年間のサスペンド後に尾川は戦線復帰し、以後、4戦3勝(1KO)1分の戦績を収めている。引き分けは2019年12月、ジョー・ノイナイ(フィリピン)の持つWBOアジアパシフィック王座に挑んだ際のものだ(5回負傷引き分け)。直近の試合となる2020年10月の西谷和宏(VADY)戦は3回にダウンを喫する苦しい試合となったが、4回にダウンを奪い返して判定勝ちを収めている。
 こうしたなか2021年8月20日にアラブ首長国連邦のドバイで尾川対ラヒモフのIBF王座決定戦が決まったが、最終調整の段階でラヒモフが負傷したことで延期に。その後、ラヒモフの回復に時間がかかることが判明したため相手がフジレに変更され、試合地もニューヨークに変わった。
 もともと尾川とフジレは2019年7月6日にIBFの挑戦者決定戦として東京・後楽園ホールで対戦する予定だった。しかし、フジレ側が日本行きに難色を示して白紙になった経緯がある。直接対決は今回が初めてだが、そのときから尾川とフジレの間には2年前から浅からぬ因縁があるといえる。

フジレは挑戦者決定戦をクリアして初の世界戦

 これまでに南アフリカ共和国のナショナル王座、WBC暫定ユース王座、IBFアフリカ大陸王座、IBFインターコンチネンタル王座などを獲得してきたフジレにとっても、やっと巡ってきた大舞台といえる。2年前、尾川戦をキャンセルした代わりに臨んだシャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン/ロシア)とのIBF挑戦者決定戦では8回TKO負け。1年8ヵ月のブランク後、再び挑戦者決定戦に出場する幸運に恵まれ、今度はマーティン・ウォード(英国)に7回TKO勝ちを収め、IBF2位に再浮上した。本来ならば尾川対ラヒモフの勝者に挑戦する手順だったが、ラヒモフの負傷によって思いのほか早く世界戦のチャンスが訪れたことになる。
 ラヒモフ戦までのフジレは左構えで変則的な動きを多用する攻撃的な面が多々見られたが、その試合で2度のダウンを喫して8回TKO負けを喫した反省からか直近のウォード戦では待機戦法にスタイルが変わっていた。

フジレの出方に注目 尾川は右ストレート狙い

 試合展開を占ううえで注目したいのはフジレの出方である。以前のように忙しく変則的に動いて出入りするのか、それとも慎重に構えて迎え撃つスタイルで戦うのか。右ストレートという絶対的な切り札を持つ尾川にとっては相手が出てきた方が噛み合わせは良さそうだが、仮にフジレが迎撃スタイルを選択した場合でも戦い方に大きな差はないだろう。左ジャブで煽り、距離とタイミングを合わせて右を打ち抜くという狙いは変わらないものと思われる。尾川は2015年以降、左構えの相手とは8度対戦して6勝(3KO)1分1無効試合という数字を残しており、“サウスポー狩り”には絶対の自信を持っている。気をつけたいのは自身の力みとフジレのカウンターか。尾川が前半から圧力をかけて折々で右ストレートを当てる展開に持ち込めればKO勝ちが見えてくるはずだ。

<スーパー・フェザー級トップ戦線の現状>

WBA
:ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)
WBC
:オスカル・バルデス(メキシコ)
IBF
:空位 ※尾川堅一対アジンガ・フジレ 決定戦
WBO
:シャクール・スティーブンソン(アメリカ)

 2021年夏に時点では各団体の正王者のほかにWBAスーパー王者(ジャーボンテイ・デービス)、WBA暫定王者(クリス・コルバート)、WBO暫定王者(シャクール・スティーブンソン)がいた。その後、デービスはスーパー王座を返上し、コルバートはWBAの方針転換で暫定王座を取り消されて指名挑戦者に変更。WBOは団体内統一戦を行い、ジャメル・ヘリング(アメリカ)に勝ったスティーブンソンを正王者として認定した。その結果、各団体にひとりの世界王者という大原則が保たれている。
 現時点での実績ではWBC王者のオスカル・バルデス(30=メキシコ)がトップだが、ロブソン・コンセイサン(33=ブラジル)との初防衛戦では大苦戦。評価を上げることはできなかった。フェザー級時代から数えて世界戦で9戦全勝(4KO)を収めているが、今後はランカー陣から狙われる存在になりそうだ。
 同じ2階級制覇王者のシャクール・スティーブンソン(24=アメリカ)は成長途上の技巧派サウスポーで、近い将来、この階級の核になるボクサーとして期待されている。決定力不足の印象を払拭してスケールアップできればスター選手の仲間入りを果たせそうだ。同じトップランク社傘下のバルデスとは統一戦が期待される。
 ランカー陣ではWBA1位のクリス・コルバート(25=アメリカ)、IBF1位のシャフカッツ・ラヒモフ(27=タジキスタン/ロシア)、このほどトップランク社と契約を交わしたザビエル・マルチネス(24=アメリカ)、世界挑戦経験者のミゲール・ローマン(メキシコ)を倒して浮上してきたオシャキー・フォスター(28=アメリカ)らに注目したい。
 こうしたなかで尾川堅一(33=帝拳)対アジンガ・フジレ(25=南アフリカ共和国)のIBF王座決定戦が行われるわけだが、尾川がインパクトのある勝利で戴冠を果たせば、さらに視界が開けるはずだ。



WBOアジアパシフィック、WBOグローバル
スーパー・ウェルター級王座統一戦
井上岳志対ティム・チュー

WBO王座への事実上の挑戦者決定戦
井上は耐えながら攻め返せるか

 井上の持つスーパー・ウェルター級のWBOアジアパシフィック王座と、チューが持つWBOグローバル王座がかけられた一戦だが、WBO6位、IBF15位の井上に対しチューがWBO1位、WBCとIBFで3位の肩書を持っていることを考えると、世界王座への事実上の挑戦者決定戦といっていいカードだ。
 井上はアマチュアを経て2014年8月にプロ転向を果たし、7年間に19戦17勝(10KO)1敗1分の戦績を残している。日本王座のほかWBOアジアパシフィック王座を2度獲得した実績がある。2019年1月にはアメリカのテキサス州ヒューストンでハイメ・ムンギア(メキシコ)の持つWBO世界スーパー・ウェルター級王座に挑んだが、12回判定で敗れた。採点上は大差がついたものの競ったラウンドが多く、善戦だったといえる。以後、4連勝(3KO)で今回の試合に臨む。
 元世界王者を父親に持つチューもアマチュアを経てプロに転向し、ここまで19戦全勝(15KO)をマークしている。この3年ほどは対戦相手の質を上げ、最近は元世界王者のジェフ・ホーン(オーストラリア)、世界挑戦経験者のデニス・ホーガン(アイルランド)ら強豪を相手に5連続KO勝ちを収めている。父親に似た強打者で、じわじわと追い詰めながら打ち下ろしの右ストレートや左フックを上下に打ち分けてくる。接近した際に突き上げるアッパーもある。
 井上にとっては敵地での試合ということも加え、楽観的な材料は見当たらない。我慢強く戦いながら機を見て押し返すか、あるいは先手を取って押し込んで連打を叩きつけるなどの作戦が考えられる。チューの耐久力は未知だが、この点において井上はすでにムンギア戦で尋常ならざるタフネスを証明済みだ。耐えるところは耐え、そのうえで中盤から終盤の勝負に持ち込みたい。

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