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ライト級12回戦 ワシル・ロマチェンコ対リチャード・コミー

  • 2021/12/10

究極のテクニシャン vs KO率82%の強打者
風雲急を告げる階級 波乱はあるか

 ライト級は11月27日のテオフィモ・ロペス(アメリカ)対ジョージ・カンボソス(オーストラリア)の4団体タイトル戦に始まり、12月4日のデビン・ヘイニー(アメリカ)対ジョセフ・ディアス(アメリカ)のWBC団体内王座統一戦、翌5日のジャーボンテイ・デービス(アメリカ)対イサック・クルス(メキシコ)のWBAタイトルマッチと続いてきた。そして今回、ワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)対リチャード・コミー(34=ガーナ)がトリを務めるかたちとなった。
 無冠になってから両者とも再起第2戦となるが、7対1というオッズが出ているように予想では3階級制覇の実績を持つロマチェンコが有利とみられている。それは当然として、一方で約82パーセントのKO率を誇るコミーのパワーが波乱を起こす可能性も捨てがたいものがある。

来年2月で34歳になるロマチェンコ 健在を証明できるか

 ロマチェンコは昨年10月、当時はIBF王者だったロペスに12回判定負けを喫してWBAスーパー王座、WBCフランチャイズ(特権)王座、WBO王座を失った。採点に関して様々な意見があったもののロペスの勝利を支持する声が多かったのは事実だ。右肩に違和感を持っていたというロマチェンコが中盤まで消極策を選択したことが敗因とみられた。
 当然、ロマチェンコはロペスとのリマッチを要求したが、IBFが4団体王者にカンボソスとの指名防衛戦を命じたこともあり前王者の希望は先送りされることになった。ならばとロマチェンコはロペスに善戦した中谷正義(帝拳)を再起戦の相手に選んで9回TKO勝ち、「ハイテク(高性能)」と称されるスピードとスキルが錆びついていないことをアピールした。今年6月のことである。そして今回、同じくロペスと対戦経験のあるコミーを再起第2戦の相手として迎えることになった。
 そういえばロマチェンコとコミーは2019年4月に王者同士の統一戦として対戦計画が具体化したことがあった。そのときは2月にIBF王者になったコミーが拳を傷めたため実現しなかったが、2年8ヵ月を経て元王者同士のサバイバル戦として対戦することになったわけだ。サウスポーのロマチェンコは来年2月で34歳になるが、まだまだ衰えていないことを自らの拳で証明することができるか。

デビューから17連続KOを記録したこともあるコミー

 ロマチェンコが「ハイテク(高性能)」と呼ばれる究極の技巧派なのに対し、コミーは約82パーセントのKO率が示すとおりのハードパンチャーだ。2011年に自国ガーナの首都アクラでプロデビューし、いきなり17連続KO勝ちを収めた。この間、IBFアフリカ大陸ライト級王座、アフリカ連合ライト級王座を獲得している。18戦目で初の判定決着を経験したが、連続KOが途切れた代わりに英連邦王座と世界ランクを手にしている。2016年9月にはIBF世界ライト級王座決定戦に出場したが、ダウンを奪いながらロバート・イースター(アメリカ)に惜敗した。相手のホームに乗り込んで臨んだ再起戦でも惜敗したが、いずれも採点が割れる接戦で、2試合ともコミーが勝っていたという声も少なくない。
 2018年3月にIBFの挑戦者決定戦で勝利を収め、2019年2月のイサ・チャニエフ(ロシア)との王座決定戦で2回TKO勝ち、世界一の称号を手にした。この王座は1度防衛したが、2019年12月にロペスに2回KOで敗れて失った。今年2月、6回KOで再起戦を飾り今回のロマチェンコ戦に繋げた。

ロマチェンコの技が冴えるか コミーの強打が炸裂するか

 身長170センチ/リーチ166センチ、17戦15勝(11KO)2敗のロマチェンコに対し、コミーは173センチ/180センチ、33戦30勝(27KO)3敗と、体格と試合数、KO率で上回っている。ただ、それがアドバンテージなるかというと話は別だ。ほとんどの試合でロマチェンコは自分よりも大きくてパワーでも勝る相手に圧勝しているからだ。当然のことだが、当たらなければどんなに破壊的なパンチでも意味をなさない。問題は今回もロマチェンコの描く筋書きどおりの展開になるかどうかである。
 右ストレートや右アッパーなど危険なパンチを持つコミーは得意のパンチを打ち込もうとするだろうが、その前に距離やタイミングの測定をしなければならない。もちろんロマチェンコは前後左右に動いて相手の持ち味を封じようとするはずだ。そして隙をつくらせて左ストレート、右フック、左ボディブローから回転の速い連打と繋げていくものと思われる。
 コミーの右ストレートが炸裂する可能性もあるが、オッズの数字に従うならば確率は13パーセント程度ということになる。ロマチェンコが技で翻弄してしまうとみる一方、その13パーセントにかけてみたい気もする。

<ライト級トップ戦線の現状>

WBA S
:ジョージ・カンボソス(豪)
WBA
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBC F
:ジョージ・カンボソス(豪)
WBC
:デビン・ヘイニー(アメリカ)
IBF
:ジョージ・カンボソス(豪)
WBO
:ジョージ・カンボソス(豪)

 ここに来て「ライト級ウォーズ」ともいうべき状況に入っている。ワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)が主役を務めるなか、テオフィモ・ロペス(24=アメリカ)やジャーボンテイ・デービス(27=アメリカ)、デビン・ヘイニー(23=アメリカ)といった若くて伸び盛りの選手が絡んでいくものとみられていたが、昨年10月にロマチェンコがロペスに敗れたことで状況は急転した。無冠になった現在もロマチェンコが主役のひとりであることは間違いないが、同時に崖っぷちに立たされた状況でもある。才能に溢れた20代の台頭に脅かされていることは間違いない。
 同じことはリチャード・コミー(34=ガーナ)にもいえる。今回のロマチェンコ戦で完敗するようなことがあるとトップ戦線から大きく後退してしまう。こちらも選手生命をかけてロマチェンコ戦に臨むのだ。
 ランカー陣にも魅力的な選手が多い。3階級制覇の実績を持つホルヘ・リナレス(36=帝拳)、そのリナレスと拳を交える予定のザウル・アブドゥラエフ(27=ロシア)、前WBC暫定王者のライアン・ガルシア(23=アメリカ)といった実力者に加え、モハメド・アリのソックリさんとして売り出し中のミシェル・リベラ(23=ドミニカ共和国)らに注目したい。

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