WBC、WBO世界スーパー・バンタム級王座統一戦 ブランドン・フィゲロア対スティーブン・フルトン

  • 2021/11/19

攻撃型のフィゲロア 総合力のフルトン
無敗王者対決は10対3でWBO王者有利

 23戦22勝(17KO)1分のWBC王者、ブランドン・フィゲロア(24=アメリカ)と、19戦全勝(8KO)のWBO王者、スティーブン・フルトン(27=アメリカ)が互いの王座をかけて拳を交える。当初は9月18日に行われる予定だったが、試合まで2週間を切った9月上旬に新型コロナウィルスに感染していることが判明。2ヵ月の延期のすえ統一戦が挙行される運びとなった。なお、フィゲロアはWBA王座とWBC王座を持っているが、WBAは「リングに上がった時点で王座を剥奪する」としており、試合はWBC王座とWBO王座の統一戦となる模様だ。オッズは10対3、バランスのとれた戦力を備えているフルトン有利と出ている。

あのネリを左ボディブローで悶絶させたフィゲロア

 元WBC世界ライト級王者、オマール・フィゲロアの7歳下の弟として知られるフィゲロアはアマチュア時代、2014年全米ユース選手権フライ級3位などの実績を残している。このとき準々決勝で戦い3回判定で下したのがクリス・コルバート(アメリカ=前WBA世界スーパー・フェザー級暫定王者)だった。次戦でシャクール・スティーブンソン(アメリカ=現WBO世界スーパー・フェザー級王者)に決勝進出を阻まれた。当時、フィゲロアとコルバートが17歳、スティーブンソンは16歳だった。
 2015年5月、兄オマール・フィゲロア対リッキー・バーンズ(英国)の前座でプロデビュー。2017年後半から対戦相手の質が上がったが、期待に応えて元暫定世界王者のオスカル・エスカンドン(コロンビア)やモイセス・フローレス(メキシコ)らをKOで撃破していった。そして2019年4月、ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)に勝ってWBA暫定世界スーパー・バンタム級王座を獲得し、半年後に正王者昇格を果たした。3度防衛後の今年5月、WBC王者のルイス・ネリ(メキシコ)と対戦し、全勝のライバルを左ボディブローで悶絶させ(7回KO)、2本目のベルトを手に入れた。
 約74パーセントのKO率を残しているフィゲロアは連打型の強打者で、左右に構えをスイッチしながら戦うことが多い。ネリを倒した左ボディブローも得意なパンチのひとつだが、一発でフィニッシュするよりも連打で攻め落とすタイプといえる。好戦的な反面、自身の被弾も多いのがマイナス点だ。

無敗の相手8人に初黒星をプレゼントしてきたフルトン

 WBO王者のフルトンはアマチュアで90戦75勝15敗の戦績を残している。2012年全米選手権3位、同年全米ゴールデングローブ大会8強、2013年全米ゴールデングローブ大会優勝、2014年全米ゴールデングローブ大会3位といった実績が光る。
 プロ転向は2014年10月で、以後、7年間に19の勝利を重ねてきた。このなかにはのちに世界ランカーになるジョシュア・グリー(アメリカ)、元世界王者のパウルス・アンブンダ(ナミビア)、WBO2位にランクされていたアーノルド・ヘーガイ(ウクライナ)が含まれる。この間、2018年3月には英国に行ってノニト・ドネア(フィリピン/アメリカ)とのWBO世界フェザー級暫定王座決定戦を控えたカール・フランプトン(英国)のスパーリング・パートナーを務めたこともある。本来ならば2020年8月に世界初挑戦の予定だったが、試合3日前の検査で新型コロナウィルスに感染していることが判明。その5ヵ月後、フルトンはアンジェロ・レオ(アメリカ)を下してWBO王座を獲得した。なお、対戦した19人のうちレオを含む8人が無敗だったことを特記しておきたい。ちなみに直近の3試合も無敗の相手だった。フルトンは「フィゲロアにも初の敗北をプレゼントしよう」と自信をみせている。
 フルトンは距離とタイミングを計りながら出入りする右のボクサーファイター型で、攻防ともにまとまりのある好選手といえる。チャンス以外は打って離れるボクシングを徹底する傾向があり、相手にとっては捕まえにくいタイプだ。

打撃戦を仕掛けるフィゲロア 迎え撃つフルトン

 体格では身長173センチ、リーチ184センチのフィゲロアが169センチ/179センチのフルトンを上回っている。しかし、フィゲロアは体格の利を生かしてアウトボクシングするタイプではなく、自ら接近を図るファイト・スタイルを確立している。今回も左右に構えを変えながら前進して打撃戦を仕掛けていくはずだ。これに巻き込まれるようだとフルトンは厳しい戦いを強いられることになるが、そう簡単にWBC王者の術中に落ちるとは思えない。足をつかって前後左右に動いて的を絞らせず、折々でカウンターを飛ばして巧みに迎え撃つことだろう。フィゲロアの攻勢とパンチのヒット数が上回るのか、それともフルトンの技巧と戦術が勝るのか、ジャッジ泣かせの試合になる可能性がある。

<スーパー・バンタム級トップ戦線の現状>

WBA S
:ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
:ブランドン・フィゲロア(アメリカ)
WBC
:ブランドン・フィゲロア(アメリカ)
IBF
:ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
WBO
:スティーブンソン・フルトン(アメリカ)

 WBAスーパー王座とIBF王座を持つムロジョン・アフマダリエフ(27=ウズベキスタン)、WBAレギュラー王座とWBC王座に君臨するブランドン・フィゲロア(24=アメリカ)、そしてWBO王者のスティーブン・フルトン(27=アメリカ)、無敗の3人が並走している。アフマダリエフはダニエル・ローマン(31=アメリカ)に競り勝って2団体王座を獲得し、今年4月にはIBF暫定王者の岩佐亮佑(31=セレス)を5回TKOで下している。9戦全勝(7KO)。11月19日(日本時間20日)、ロニー・リオス(31=アメリカ)の挑戦を受けることになっている。
 フィゲロアはWBA暫定王者時代から数えて4度の防衛をこなし、今年5月にはWBC王座も獲得。まだ24歳と若く、このあとも順調に勝利を重ねていけばさらに人気も出そうだ。23戦22勝(17KO)1分。フルトン戦のリングに上がると同時にWBA王座は剥奪される予定だ。
 WBO王者のフルトンは穴のない好選手で、アフマダリエフやフィゲロアを上回る評価を受けている。19戦全勝(8KO)。今回のフィゲロアとの統一戦で真価が問われることになりそうだ。
 フィゲロア対フルトンの前座では前WBA暫定王者で現1位、ライース・アリーム(31=アメリカ)対エデュアルド・バエス(26=メキシコ)の試合が行われる。アリームが勝ち残りそうだ。
 無冠組では前王者のダニエル・ローマン(アメリカ)の存在感が大きい。27戦全勝(12KO)のカルロス・カストロ(27=メキシコ)、前WBO王者のアンジェロ・レオ(27=アメリカ)も捲土重来を期しているが、3王者とは力の差がありそうだ。
 この階級には2度の戴冠実績を持つ岩佐亮佑、このところ10連勝(9KO)の勅使河原弘晶(31=三迫)、3度目の挑戦を目指す赤穂亮(35=横浜光)ら力のある日本勢も控えている。

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2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの