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WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパー・ミドル級4団体王座統一戦 サウル・カネロ・アルバレス対ケイレブ・プラント

  • 2021/10/29

4階級制覇のスーパースター vs 評価上昇中の全勝王者
アルバレスの圧勝か 世紀の番狂わせか

 59戦56勝(38KO)1敗2分のWBA、WBC、WBO3団体統一世界スーパー・ミドル級王者のサウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)と、21戦全勝(12KO)のIBF同級王者、ケイレブ・プラント(29=アメリカ)が、4団体王座統一を目指して拳を交える。圧倒的有利とみられているアルバレスが予想どおりの圧勝を収めるのか、それとも評価上昇中のプラントが番狂わせを起こすのか。世界中が注目する大一番だ。

一時は3階級の王座を同時保持したアルバレス

 アルバレスは13歳のときにボクシングを始め、アマチュアで46戦44勝2敗(45戦41勝4敗など諸説あり)の戦績を収めたあと15歳3ヵ月でプロに転向。20歳になる前に34戦(33勝25KO1分)のキャリアを積み、2011年3月には空位のWBC世界スーパー・ウェルター級王座を獲得した。6度目の防衛戦でWBA王座との統一を果たしたが、次戦でフロイド・メイウェザー(アメリカ)に判定負け、44戦目で初黒星を喫した。これが現時点で唯一の敗北だ。2015年にはミゲール・コット(プエルトリコ)に勝って空位のWBC世界ミドル級王座を獲得。さらに再びスーパー・ウェルター級に戻って2016年9月にはWBO王座で返り咲きを果たした。その後、2017年9月、翌2018年9月と続けてゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と拳を交え、初戦は引き分けだったものの再戦では競り勝ってWBA、WBC、IBF3団体統一世界ミドル級王者になった。この2試合に関してはゴロフキンに同情的な見方もされたが、アルバレスはその後の実績で評価を上げていく。
 2018年12月にはロッキー・フィールディング(英国)を3回TKOで下してWBA世界スーパー・ミドル級王座を獲得、3階級で世界一の座についた。さらに2019年11月にはWBO世界ライト・ヘビー級王者のセルゲイ・コバレフ(ロシア)を11回KOで屠って4階級制覇を達成。昨年12月にはスーパー・ミドル級に戻してWBAスーパー王者のカラム・スミス(英国)に圧勝、あらためてこの階級で最強であることを証明した。この間、同時に3階級(ミドル級、スーパー・ミドル級、ライト・ヘビー級)の王座を保持している。今年5月には30戦全勝のWBO王者、ビリー・ジョー・サンダース(英国)を8回終了時点で棄権に追い込み、スーパー・ミドル級の3団体の王座をまとめた。
 4階級にわたって19度の世界戦(17勝10KO1敗1分)を経験しているアルバレスは、アメリカの老舗専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド・ランキングでオレクサンダー・ウシク(ウクライナ)や井上尚弥(大橋)、テレンス・クロフォード(アメリカ)ら全勝の王者を抑えてトップの評価を得ている。それだけではない。報酬面でも“王者”の地位にいる。ゴロフキンとの2試合だけで100億円ほどを得たと報じられているほか、今回もプラントの4倍に相当する4000万ドル(約45億円)の報酬が約束されているのだ。

世界戦で4連勝 まだ底を見せていないプラント

 アルバレスと比較するとプラントの世界的な知名度は大きく劣っている。しかし、だからといって軽視してしまうことは危険だ。今回の試合に勝てば一気にスター選手の仲間入りを果たし、多くの報酬を手にすることも可能になる。それだけに高いモチベーションで試合に臨むものと思われる。
 プラントは12歳でボクシングを始め、2011年全米ゴールデングローブ大会ライト・ヘビー級で優勝するなどアマチュアで117戦(97勝20敗)を経験後、2014年5月にプロに転向した。ちなみに、このころアルバレスはすでに8度の世界戦を経験していた。プラントはデビューから5連勝後に娘を亡くすという不幸にも見舞われたが、リング上での活動は順調だった。2017年9月に元世界ランカーのアンドリュー・エルナンデス(アメリカ)、次戦で世界挑戦経験者のロヘリオ・メディナ(メキシコ)に連勝して上位に進出。その勢いのまま2019年1月、初の大舞台でホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)から2度のダウンを奪って12回判定勝ち、現在の王座を獲得した。初防衛戦では21戦全勝のマイク・リー(アメリカ)を3回TKOで一蹴。V2戦では元王者のビンセント・フェイゲンブッツ(ドイツ)を10回TKOで退けた。直近の試合は今年のケイレブ・トゥルーアックス(アメリカ)戦で、プラントは3代前の元王者を完封して3度目の防衛を果たしている。世界戦はこの4試合だが、まだ成長途上にある。

圧力を強めるアルバレスに対しプラントはどう対応する?

 ともに攻めて良し守って良しのオールマイティな右のボクサーファイター型だが、ほぼすべての面でアルバレスが上回っているといっていいだろう。特にパワーで大きなアドバンテージが感じられる。個々の戦力でプラントが勝っている可能性があるのがハンドスピードだが、パワーを伴った速さとなるとやはりアルバレスに分がありそうだ。もうひとつ、プラントが確実に上回っているのが体格である。身長185センチ/リーチ185センチのIBF王者に対し、アルバレスは173センチ/179センチで、身長で12センチ、リーチで6センチの差がある。ただ、アルバレスは直近の3年間で185センチ/191センチのフィールデング、183センチ/184センチのコバレフ、191センチ/198センチのスミスを攻略しており、こうしたデータからみて体格差がプラントに必ずアドバンテージをもたらすとはいえないようだ。
 10対1というオッズが出ているように、3団体王者が圧倒的に有利に立場であることは間違いない。前半はプラントのスピードに敬意を払って慎重に構えるかもしれないが、中盤あたりからプレッシャーを強めて距離を縮めて攻め落としてしまうのではないだろうか。ここでプラントが強いカウンターで迎え撃つ、あるいは巧みな位置どりで圧力をかわして応戦することができれば勝負は終盤に持ち込まれるかもしれない。大方の見方はアルバレスの圧勝というものだが、まだ底を見せていないプラントが4階級制覇王者を苦しめる可能性はありそうだ。

<TALE OF THE TAPE データ比較表>

  • 名前

    アルバレス

    プラント

  • 生年月日/年齢

    1990年7月18日/31歳

    1992年7月8日/29歳

  • 出身地

    グアダラハラ
    (メキシコ ハリスコ州)

    ナッシュビル
    (アメリカ テネシー州)

  • アマチュア実績

    05年:メキシコ ジュニア選手権優勝

    11年:全米ゴールデングローブ大会優勝

  • アマチュア戦績

    46戦44勝2敗

    127戦97勝30敗

  • プロデビュー

    05年10月

    14年5月

  • 獲得王座

    WBC、WBA S・ウェルター級
    WBC、IBF ミドル級
    WBA、WBC、WBO S・ミドル級
    WBO L・ヘビー級

    IBF S・ミドル級

  • 戦績

    59戦56勝(38KO)1敗2分

    21戦全勝(12KO)

  • KO率

    64%

    57%

  • 世界戦

    19戦17勝(10KO)1敗1分

    4戦全勝(2KO)

  • 身長/リーチ

    173センチ/179センチ

    185センチ/188センチ

  • 戦闘スタイル

    右ボクサーファイター型

    右ボクサー型

  • ニックネーム

    「カネロ」

    「スウィートハンズ」

  • トレーナー

    エディ・レイノソ

    リッチー・プラント(父)
    ジャスティン・ガンバー

<主要4団体の世界王座を自力で統一した選手>

選手 達成年 階級
①バーナード・ホプキンス(アメリカ) 2004年 9月 ミドル級
②テレンス・クロフォード(アメリカ) 2017年 8月 スーパー・ライト級
③オレクサンデル・ウシク(ウクライナ) 2018年 7月 クルーザー級
④テオフィモ・ロペス(アメリカ) 2020年10月 ライト級
⑤ジョシュ・テイラー(イギリス) 2021年 5月 スーパー・ライト級

※ジャーメイン・テイラー(アメリカ)はホプキンスに勝って4団体王座を継承

<スーパー・ミドル級トップ戦線の現状>

WBA S
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
:デビッド・モレル(キューバ)
WBC
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
IBF
:ケイレブ・プラント(アメリカ)
WBO
:サウル・カネロ・アルバレス(アメリカ)

 サウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)が他を大きく引き離してトップを独走している状態だ。アメリカの老舗専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンドで1位にランキングされているほどで、現時点では死角は見当たらない。30歳を超えたことで歴戦の疲労やダメージが心配される時期に入ったともいえるが、ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)とのライバル対決以降、直近の6試合で被弾は少なく、ダメージといえるほどのものは感じられない。今回の試合は4団体の王座統一戦ということもあり、モチベーションの低下もないと思われる。IBF王者のケイレブ・プラント(29=アメリカ)は総合的に高い能力を備えた好選手だが、アルバレスの壁を破るのは容易ではなさそうだ。
 WBA王者のデビッド・モレル(23=キューバ)は十代のころからアマチュアで活躍したサウスポーで、プロ転向から11ヵ月、わずか3戦目でWBAの暫定王座を獲得(のちに正王者に昇格)した逸材だ。5戦全勝(4KO)と勢いもあるが、まだ真の実力をはかる相手との対戦がなく、評価は先送りとなっている。
 現在はベルトを持っていないが、2度の戴冠実績を持つデビッド・ベナビデス(24=アメリカ)の存在は王者たちにとって不気味ではないだろうか。自身の不祥事によって2度とも王座を失った問題児ではあるが、24戦全勝(21KO)の戦績、24歳の若さ、身長184センチ/リーチ189センチの恵まれた体格、そして攻撃偏重のパワーボクシングは魅力的だ。
 デビューから16試合連続で1ラウンドKO勝ちを収めて注目を集めたエドガー・ベルランガ(24=アメリカ)は、ここ2試合続けて判定勝ちに留まっており、直近の試合ではダウンを喫するなど勢いが落ちた印象だ。
 アンソニー・ディレル(37=アメリカ)、ダニエル・ジェイコブス(34=アメリカ)、デビッド・レミュー(32=カナダ)といったベテランの元王者の頑張りにも期待したい。

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