WBO世界フェザー級タイトルマッチ エマヌエル・ナバレッテ対ジョエト・ゴンザレス

  • 2021/10/08

昇竜の2階級制覇王者 vs デラ・ホーヤの秘蔵っ子
攻撃型のナバレッテがV2か

 スーパー・バンタム級に続いて昨年10月にWBO世界フェザー級王座も獲得したエマヌエル・ナバレッテ(26=メキシコ)が、WBO1位にランクされるジョエト・ゴンザレス(28=アメリカ)の挑戦を受ける。8度の世界戦を含め9年間に29連勝(24KO)を収めているナバレッテと、2年前のWBO王座決定戦でシャクール・スティーブンソン(アメリカ)に完敗を喫しているゴンザレス。攻撃力で大きく勝るナバレッテがジャッジの手を煩わせることなく試合を終わらせる可能性が高そうだ。
 ナバレッテは2018年12月、アイザック・ドグボエ(ガーナ/英国)の持つWBO世界スーパー・バンタム級王座に挑んだときは世界的には無名だったが、明白な12回判定勝ちを収めて戴冠。再戦では最終回TKOで返り討ちにして第一人者の地位を確定させた。その初防衛戦を含め9ヵ月半の間に5度の防衛を果たして「戦うチャンピオン」として評価を上げたあと、身長170センチ、リーチ183センチの体格に合ったフェザー級に転向。1年前、ルーベン・ビラ(アメリカ)との決定戦を制して2階級制覇を成し遂げた。今年4月の初防衛戦ではクリストファー・ディアス(プエルトリコ)を圧倒、合計4度のダウンを奪って最終回で仕留めた。技巧派サウスポーのビラに苦戦したことでも分かるように雑な面はあるが、それを攻撃で補っている。腰を入れて打ち込む左右フックだけでなく、飛び込みながら突き上げる左アッパーや繋ぎの速い上下の打ち分けなど攻撃パターンは多彩だ。世界戦で10ラウンド過ぎのKO(TKO)が3度あるように、終盤に入っても倒す力を維持できるのも強みといえる。戦績は35戦34勝(29KO)1敗。約83パーセントと高いKO率を誇る。
 挑戦者のゴンザレスは10歳のときにボクシングを始め、アマチュア時代には全米選手権に2度出場。2011年はフェザー級準優勝、2012年はフェザー級で優勝している。特筆すべきはジャーボンテイ・デービス(アメリカ=現WBAライト級、スーパー・ライト級王者)と3度対戦して2勝1敗と勝ち越していることだ。2010年の全米ジュニア選手権バンタム級準決勝で3回ポイント勝ち、2012年全米選手権フェザー級予選では相手の失格による勝利を収めている。3度目の対決となった2012年全米ゴールデングローブ大会ではフェザー級準々決勝で拳を交え、デービスが3回ポイント勝ちを収めている。
 プロデビューは2012年7月で、以後はオスカー・デラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズの庇護もあり順調に白星を並べ、7年間に23連勝(14KO)をマークした。23勝のなかには元世界ランカーのデイビ・フリオ・バッサ(コロンビア)、のちに世界挑戦するラファエル・リベラ(メキシコ)、元世界王者のロドリゴ・ゲレロ(メキシコ)、元世界ランカーのマヌエル・アビラ(アメリカ)らが含まれる。余勢を駆って2019年10月にはWBO世界フェザー級王座決定戦にも出場したが、このときは技巧派サウスポーのスティーブンソンに大差の判定で敗れた。2020年9月、世界挑戦経験者のミゲール・マリアガ(コロンビア)に10回判定勝ちを収めて再起している。今回はそれ以来1年1ヵ月ぶりの実戦となる。戦績は25戦24勝(14KO)1敗。
 ゴンザレスは両ガードを高めに置いた構えから伸びのある右ストレートを打ち込む右のボクサーファイター型で、攻防ともに中間距離でのやりとりが多い。
 挑戦者のゴンザレスも56パーセントのKO率を残しているが、総合的な攻撃力という点ではナバレッテが一枚も二枚も上だ。右ストレート狙いのゴンザレスに対しナバレッテはパワーだけでなくパンチのバリエーションと攻撃パターンでも上回っており、その差は小さいものではない。ゴンザレスが相手の正面に立って戦うタイプであることもナバレッテにとっては好都合といえよう。ゴンザレスが右ストレートを狙い撃ちしてダメージを与えるなど序盤に大きなアドバンテージをつかまないかぎり王者攻略は難しいとみる。

<フェザー級トップ戦線の現状>

WBA S
:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
:リー・ウッド(英国)
WBC
:ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
IBF
:キッド・ガラハド(英国)
WBO
:エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 WBAスーパー王座に君臨するレオ・サンタ・クルス(33=メキシコ)と、5度の防衛を記録しているWBC王者のゲイリー・ラッセル(33=アメリカ)が実績ではトップ2といえる。しかし、サンタ・クルスは2019年2月を最後にフェザー級リミットでは戦っておらず、ラッセルも戴冠から6年半が経っても年間1試合ペースは変わっていない。「極めて不活発な世界王者」というレッテルを貼られても仕方ないところだ。
 そんな2王者とは対照的に、ほかの王座はめまぐるしく持ち主が入れ替わっている。WBAのレギュラー王座は今年7月にシュー・ツァン(27=中国)からリー・ウッド(33=英国)に王座が移動。IBF王座はジョシュ・ウォーリントン(30=英国)の返上を受けた決定戦でキッド・ガラハド(31=英国)が後継王者になった。今年8月のことだ。WBO王座は2020年10月の決定戦を制したエマヌエル・ナバレッテ(26=メキシコ)が今年4月に初防衛に成功し、今回のV2戦でWBO1位のジョエト・ゴンザレス(28=アメリカ)を迎え撃つ。ナバレッテはともかく、ウッドとガラハドはよほど奮起しないと長期政権は厳しいと見られている。
 こうしたなか暫定王座を廃止したWBAはレギュラー王者のウッドと前暫定王者のマイケル・コンラン(29=英国/アイルランド)に対戦を課したところだ。同様にWBCはラッセルに対し3位のマーク・マグサヨ(26=フィリピン)との指名防衛戦の指令を出した。まずはこれらの指名戦が実現するかどうか注目したい。
 このほかスーパー・バンタム級から上げてきたレイ・バルガス(30=メキシコ)がWBC1位にランクされているが、2019年7月の亀田和毅(30=3150)戦以来、2年以上もブランクが続いている。同じメキシカンではマウリシオ・ララ(23=メキシコ)が台頭してきた。まだ雑なところが目立つが、23歳の若さと攻撃力は魅力だ。

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