WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ ジョシュア・フランコ対アンドリュー・マロニー

  • 2021/08/27

因縁のダイレクト・ラバーマッチ
12対7でマロニー有利 今回も接戦か

 双子のマロニー兄弟の弟アンドリュー・マロニー(30=オーストラリア)が、昨年6月に手放したWBA世界スーパー・フライ級王座の奪回と雪辱を狙ってジョシュア・フランコ(25=アメリカ)に挑む。僅差の12回判定、2回無判定試合を受けての第3戦。どちらがどんなかたちで決着をつけるのか。
 フランコはアマチュアを経て2015年8月にプロデビューして13連勝(6KO)を収めたが、2018年3月の初国外試合(プエルトリコ)で逆転の9回TKO負けを喫して挫折。その後、世界ランカーのオスカル・ネグレテ(コロンビア)との3連戦で1勝2分と粘り勝ちし、昨年6月にはマロニーに12回判定勝ちを収めて戴冠を果たした。採点は114対113(二者)、115対112と僅差だったが、11回に奪ったダウンが決め手となった。
 しかし、接戦だったことから5ヵ月後に再び拳を交えることになり、試合はテレンス・クロフォード(アメリカ)対ケル・ブルック(英国)の前座にセットされた。手の内を知った者同士ということで試合は序盤から動き、足をつかいながら左ジャブを突き、さらに顔面とボディにパンチを打ち分けたマロニーがペースを掌握。初回で早くも右目が腫れたフランコに対しマロニーは2回も攻勢を続け、この回が終わると試合続行不可能と判断された。フランコの右目の負傷がパンチによるものならばマロニーのTKO勝ち、偶然のバッティングによるものならば王座の移動がない無判定試合だが、映像を確認したネバダ州アスレティック・コミッションは後者と判断。当然、マロニー側は抗議したが、結果が覆ることはなかった。こうした流れのなかで今回の第3戦が実現することになったわけだ。
 マロニーは2014年10月にプロデビューし、WBAオセアニア王座、東洋太平洋シルバー王座、英連邦王座、東洋太平洋王座などを獲得して世界上位に進出。2019年3月には南米チリに出向いて地元のミゲール・ゴンサレス(チリ)を8回TKOで下し、WBA世界スーパー・フライ級王座への挑戦権を獲得。8ヵ月後、エルトン・ダリ―(ガイアナ)との決定戦を8回TKOで制してWBA暫定王座を手に入れた。その後、正王者に昇格したものの初防衛戦でフランコに惜敗、在位は7ヵ月に終わった。再戦は先述のとおり同情が寄せられる2回無判定試合という結果だった。
 「エル・プロフェソル(プロフェッサー=教授)」というニックネームを持つフランコ、「モンスター」を名乗るマロニーだが、ふたりとも戦いぶりはそうしたイメージとは乖離したものといえる。21戦17勝(8KO)1敗2分1無効試合のフランコ、23戦21勝(14KO)1敗1無効試合のマロニーともガードを高めに置いた構えから左で探りを入れつつ次の手に繋げることが多く、卓越した技術を見せたり一発で仕留めたりするタイプではない。オッズは12対7でマロニー有利と出ているが、総合的な戦力に加え体格も互角だ。フランコは初戦の終盤、マロニーは再戦の2回が理想的な展開といえるが、それを含め過去の14ラウンドをベースにしてどちらがどれだけ戦術面で工夫を凝らして上乗せできるか、それが勝負を分けることになりそうだ。

<スーパー・フライ級トップ戦線の現状>

※2021年8月25日時点

WBA S
:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
:ジョシュア・フランコ(アメリカ)
WBC F
:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF
:ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
WBO
:井岡一翔(志成)


 WBAスーパー王座とWBCフランチャイズ王座を持つファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)、IBF王座を5年間に9度防衛しているジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)、そして4階級制覇を成し遂げている井岡一翔(志成)の3王者に、前WBAスーパー王者のローマン・ゴンサレス(34=ニカラグア)、そのゴンサレスに2勝しているシーサケット・ソールンビサイ(34=タイ)を加えた5人がトップ集団を形成している。このなかでアンカハスと井岡は集団の後方で3人の動きを見定めている感じだ。
 こうしたなかエストラーダとゴンサレスの第3戦が10月に予定されている。両者はライト・フライ級時代の初戦でゴンサレスが判定勝ち、今年3月の再戦ではエストラーダが微妙な判定勝ちを収めている。次の決着戦も接戦が予想される。
 井岡は団体が指名してきたジェイビエール・シントロン(26=プエルトリコ)、田中恒成(26=畑中)を退けて力を証明しているが、アンカハスは防衛回数は伸ばしているもののリスキーな相手との対戦が少なく、なかなか評価を上げられない状態が続いている。
 WBAレギュラー王者のジョシュア・フランコ(25=アメリカ)とアンドリュー・マロニー(30=オーストラリア)は今回の決着戦で派手な勝利を収めてアピールしたいところだが、力が拮抗しているだけに接戦は避けられそうにない。
 ランカーでは4階級制覇のドニー・ニエテス(39=フィリピン)と3階級制覇の田中恒成の実力と実績が光る。




WBCシルバー バンタム級王座決定戦 ジェイソン・マロニー対ジョシュア・グリア

挫折を経験した者同士のサバイバル戦
井上に“善戦”したマロニーが7対1で有利

 バンタム級でWBC6位、WBA9位、IBF10位にランクされるジェイソン・マロニー(30=オーストラリア)と、IBFとWBOで5位に名を連ねるジョシュア・グリア(27=アメリカ)がWBCシルバー王座決定戦で拳を交える。ともに直近の試合で勝利を逃しており、サバイバルマッチの意味合いが強いカードだ。オッズは7対1でマロニー有利と出ている。
 マロニーは昨年10月、井上尚弥(大橋)の持つWBAスーパー王座とIBF王座に挑んだが、7回KO負けという結果に終わった。ほとんど勝機を見出すことはできなかったものの、「モンスター」を相手に中盤まで戦ったことを考えると善戦と評価してもいいかもしれない。その2年前にはIBF王座決定戦でエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に惜敗しており、23戦21勝(18KO)2敗の戦績が示すように一定の実力はあるのに武運に恵まれていないといえるかもしれない。
 対するグリアにも同様のことがいえそうだ。こちらもWBC米大陸王者になったあと、2019年7月にはWBO3位にランクされていたニコライ・ポタポフ(ロシア)を下してNABO北米王座を獲得。次戦では井上尚弥に挑んだこともあるアントニオ・ニエベス(アメリカ)にも勝利を収め、WBO1位、IBF2位、WBC7位まで上りつめた。大舞台に立つのは時間の問題と見られたが、そんな矢先、前哨戦ともいえるマイク・プラニア(フィリピン)戦でダウンを喫して判定負け、急停止を強いられてしまった(2020年6月)。これで武運が尽きたのか11月の再起戦は格下相手に8回引き分けという結果に終わった。戦績は26戦22勝(12KO)2敗2分。
 中間距離での打ち合いに持ち込みたいグリアに対し、マロニーは足をつかいながら距離を保ち、角度を変えながら出入りするものと思われる。総合力に大きな差はないが、得意とする距離や戦法が異なるため序盤から主導権争いが展開されそうだ。オッズが表しているようにマロニー有利との見方が多いが、井上戦で被った心身のダメージを引きづっているようだと厳しい戦いを強いられるかもしれない。

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