WBCシルバー、WBOインターナショナル ヘビー級タイトルマッチ ジョー・ジョイス対カルロス・タカム

  • 2021/07/16

35歳の重戦車 vs 40歳の世界挑戦経験者
勢いづくジョイスが馬力で圧倒か

 WBO世界ヘビー級2位、WBC5位のジョー・ジョイス(35=イギリス)が、世界挑戦の経験を持つ40歳のベテラン、WBC14位のカルロス・タカム(カメルーン/フランス)と拳を交える。ジョイスが持つWBCシルバー王座とWBOインターナショナル王座がかけられる。
 ジョイスは2016年リオデジャネイロ五輪スーパー・ヘビー級で銀メダルを獲得するなど長いことアマチュアのトップ選手として活躍。そのためプロデビューは32歳と遅いスタートとなった。遅れを取り戻すためかリスキーな10回戦でデビュー。4戦目には早くも英連邦王座決定戦が組まれたが、これを難なくクリアした。6戦目には初めてアメリカのリングに上がり、続く7戦目はデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)対タイソン・フューリー(イギリス)初戦のアンダーカードで元世界ランカーのジョー・ハンクス(アメリカ)に1回KO勝ちを収めた。フューリーのスパーリング・パートナーを務めたことが縁となったようだ。次戦では元世界王者のバーメイン・スティバーン(ハイチ/アメリカ)を6回TKOで下し、さらにアレクサンダー・ウスティノフ(ロシア)、ブライアント・ジェニングス(アメリカ)という世界挑戦経験者を連破。昨年11月には15戦全勝(14KO)のダニエル・デュボア(イギリス)にも10回KO勝ちを収めた。まだプロでは12戦(全勝11KO)と試合数は少ないが、なかなか中身は濃い。
 身長198センチ、リーチ203センチ、デュボア戦時の体重は約117キロと体格に恵まれている。筋骨隆々の引き締まった体型というわけではないが、その巨体を利してプレッシャーをかけて出る攻撃型といえる。武骨にも見えるが、その印象とは逆に左ジャブが速くて正確だ。デュボアはその左ジャブにやられたといってもいいだろう。
 アフリカのカメルーン出身のタカムもオリンピアンだが、こちらは17年前の2004年のアテネ五輪出場者だ。2005年にフランスでプロデビューし、元世界王者のフランソワ・ボタ(南アフリカ共和国)、世界挑戦経験者のマイケル・グラント(アメリカ)、マイク・ペレス(キューバ)、世界挑戦経験者のトニー・トンプソン(アメリカ)らと対戦しながら世界戦線に割り込んできた。その後、アレキサンダー・ポベトキン(ロシア)、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)らには敗れたが、2017年10月にはアンソニー・ジョシュア(イギリス)に挑戦する機会を得た。肩を痛めたクブラト・プーレフ(ブルガリア)の代役として試合2週間前に出場が決まった試合だった。4回に軽いダウンを喫したタカムは右目上を切り裂かれて10回TKOで敗れたが、奮闘も光った。次戦でディレック・チゾラ(ジンバブウェ/イギリス)に敗れたが、その後は4連勝と調子を取り戻している。2019年秋にはトップランク社と契約を交わしており、これが新プロモーターのもとでは3試合目となる。
 身長187センチ、リーチ204センチ、前戦の体重は約111キロで、いわゆるガッチリ体型といえる。両ガードを高めに置いた構えから機を見て飛び込み、中間距離で右ストレート、右フック、左フックと繰り出すことが多い。40歳になったが、スタミナと闘志に衰えは見られない。
 ともに前に出ながら戦うタイプだけに、まずはどちらがプレッシャーをかける展開に持ち込むか注目したい。タカムが序盤で相手にダメージを与えることができれば勝負はおもしろくなるが、上背とスピードで勝るジョイスがペースを握る可能性の方が高いと思われる。そうなった場合、タカムがどこまで粘れるかという試合になりそうだ。中盤から終盤でジョイスのKO(TKO)勝ちが順当なところか。

<ヘビー級トップ戦線の現状>

WBA S
:アンソニー・ジョシュア(イギリス)
:トレバー・ブライアン(アメリカ)
 ※ディヌ対デュボアで暫定王座決定戦
休養
:マームド・チャー(レバノン/シリア)
WBC
:タイソン・フューリー(イギリス)
暫定
:ディリアン・ホワイト(ジャマイカ/イギリス)
IBF
:アンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBO
:アンソニー・ジョシュア(イギリス)

 数年前からアンソニー・ジョシュア(31=イギリス)とタイソン・フューリー(32=イギリス)、デオンテイ・ワイルダー(35=アメリカ)の3人が抜きん出た存在としてトップグループを形成。そして昨年2月からはWBC王座を失ったワイルダーが一歩後退し、イギリスの2人が並走状態に入った。ジョシュアとフューリーは8月にも4団体の王座統一戦を行う計画だったが、一転して先送りになってしまった。フューリーにはワイルダーとの第3戦が優先事項として持ち上がり、ジョシュアにはWBO1位のオレクサンダー・ウシク(34=ウクライナ)との防衛戦が課されたからだ。ただ、この2試合が予定どおりに行われるかは不透明となっている。
 フューリー対ワイルダーは、フューリー自身とチームのメンバーの新型コロナウィルス感染のため延期になり、また9月開催と伝えられるジョシュア対ウシクも7月10日時点で正式発表に至っていない。この2試合と、勝者同士による4団体統一戦の実現を期待したい。
 このほかトレバー・ブライアン(31=アメリカ)、マームド・チャー(36=レバノン/シリア)、ディリアン・ホワイト(33=ジャマイカ/イギリス)がベルトを持ってはいるが、一般的な認知は低いままだ。
 元王者のジョセフ・パーカー(29=ニュージーランド)、アンディ・ルイス(31=アメリカ)は実績とそこそこの知名度があるだけに、遠からず王座奪回のチャンスが巡ってくる可能性は高い。
 新興勢力として、12戦全勝(11KO)のジョー・ジョイス(35=イギリス)、15戦全勝(12KO)のエフェ・アジャグバ(27=ナイジェリア)、19戦18勝(13KO)1無効試合のフランク・サンチェス(28=キューバ)に注目したい。

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