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WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパー・ライト級王座統一戦 ジョシュ・テイラー対ホセ・ラミレス

  • 2021/05/14

万能型サウスポー vs 連打型ファイター
英米全勝王者対決は9対4でテイラー有利

 スーパー・ライト級のWBAスーパー王座とIBF王座を保持しているジョシュ・テイラー(30=イギリス)と、WBC王座とWBO王座に君臨するホセ・ラミレス(28=アメリカ)がそれぞれのベルトをかけて拳を交える。 自力で4団体の王座統一を果たした選手は過去に4人――バーナード・ホプキンス、テレンス・クロフォード、オレクサンデル・ウシク、テオフィモ・ロペス――いるが、この試合の勝者が5人目として歴史に名を刻むことになる(このほかホプキンスに勝ったジャーメイン・テイラーが4団体王座を継承している)。「タータン・トルネード(スコットランドの竜巻)」と呼ばれる17戦全勝(13KO)のテイラー、「ジャガー」のニックネームを持つ26戦全勝(17KO)のラミレス。実力伯仲の英米王者対決だけに接戦が予想される。

直近の4戦で全勝の相手に勝利 勢いを増しているテイラー

 テイラーは少年時代からテコンドーを習っていたが、15歳のときにボクシングに転向。2011年に催された五輪テスト大会ではジャメル・ヘリング(アメリカ=現WBO世界スーパー・フェザー級王者)、ジェフ・ホーン(オーストラリア=前WBO世界ウェルター級王者)に競り勝って優勝している。同じ年、世界選手権にも出場したが、このときはライト級初戦で敗れた。翌年、テイラーは自国イギリスで開催されたロンドン五輪にも出場したが、やはりライト級2回戦敗退という結果に終わった。
 その後もアマチュアで活動したためプロ転向は五輪から3年後の2015年7月になったが、出世は早かった。元世界王者のバリー・マクギガン(イギリス)の強気のマッチメークのなか7戦目で英連邦王座、10戦目でWBCシルバー王座を獲得し、元世界王者のミゲール・バスケス(メキシコ)、ビクトル・ポストル(ウクライナ)にも圧勝。階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」にも参戦し、初戦でライアン・マーティン(アメリカ)に7回TKO勝ちを収め、準決勝ではIBF王者のイバン・バランチク(ベラルーシ/ロシア)に12回判定勝ちで戴冠。決勝ではWBA王者のレジス・プログレイス(アメリカ)に競り勝って優勝、同時に2団体の王座統一を果たした。このあとテイラーはマクギガンのもとを離れ、2020年1月にトップランク社とプロモート契約を締結。その初戦ではIBFの指名挑戦者アピヌン・コーンソーン(タイ)を左ボディブローで悶絶させている(1回KO勝ち)。特記すべきは、直近の4試合で全勝の4人――マーティン、バランチク、プログレイス、アピヌン――を下している点だ。圧勝だけでなく接戦もあるが、そうしたなかを勝ち抜いてきたことで経験値と勢いは大きく増している。

接戦では勝負強さを発揮 世界戦5連勝中のラミレス

 「トラブルを起こすような少年ではなかった」と20年ほど前を回想するラミレスは15歳でボクシングを始め(7歳説もある)、2011年には世界選手権に出場。しかし、ライト級2回戦でワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に16対9のポイント負けを喫している。翌2012年にはロンドン五輪にアメリカ代表として出場を果たしたが、ここも2回戦で敗退した。ちなみに上記2大会にはテイラーも出場しており、両者が勝ち進めば対戦が実現していたかもしれない。アマチュア戦績に関しては93戦85勝8敗、163戦152勝11敗、193戦182勝11敗など複数の説がある。
 ロンドン五輪から4ヵ月後、トップランク社とプロモート契約を交わしてプロに転向。2013年と2014年には各6試合こなしてキャリアを積み、2016年にはWBC米大陸王座を獲得するなど骨のある相手と手合わせするようになり、2017年11月にはマイク・リード(アメリカ)との全勝世界ランカー対決に2回KOで快勝。その勢いのままアミール・イマム(アメリカ)にも勝って空位のWBC世界スーパー・ライト級王座を獲得した。2018年3月のことだ。余談だが、この試合は犬猿の仲といわれるボブ・アラム・プロモーターとドン・キング・プロモーターが手を組んで実現したもので、WBCの2000回目の世界戦でもあった。初防衛戦では27戦全勝のアントニオ・オロスコ(メキシコ)から2度のダウンを奪って12回判定で圧勝。V2戦ではホセ・セペダ(アメリカ)に競り勝ち、3度目の防衛戦ではWBO王者のモーリス・フッカー(アメリカ)に6回TKO勝ち、2団体の王座統一を果たした。リード戦と並びラミレスのベストファイトに挙げられる試合だ。直近の試合は昨年8月で、元王者のビクトル・ポストル(ウクライナ)に12回判定勝ちを収めている。

序盤から中盤にかけてヒートアップ 接戦の判定勝負か

 2011年の世界選手権、2012年ロンドン五輪とアマチュア時代から同じ大会の同じ階級に出場していながらすれ違いが続いた両者が、10年の年月を経ていよいよ雌雄を決するときを迎える。しかも全勝の世界2団体王者同士の英米対決という最高のシチュエーションだ。
 アマチュアとプロを通じた実績は五分と五分と見ていいだろう。あえて違いを探すとするならば、テイラーが離れてよし接近して良しの万能型のサウスポーなのに対し、ラミレスがラッシュ戦法一本槍のファイターである点だろう。選択肢の多さでテイラーにわずかに利があると見る識者は少なくない。ふたりの共通の対戦相手としてポストルがいるが、テイラーが大差の判定で下しているのに対しラミレスは苦戦の小差判定勝ちに留まっている。また、ラミレスはサウスポーの技巧派強打者セペダにも苦戦しており、こうした過去のデータが9対4でテイラー有利の予想に結びついているものと考えられる。
 序盤は偵察に時間を割く可能性があるが、ラウンドを重ねるごとにヒートアップしていくものと思われる。ラミレスが前に出て連打を見舞うチャンスをうかがい、テイラーは左右に動きながら迎え撃つことになるだろう。総合力の接近した王者同士の戦いだけに接戦になりそうだ。

<バーチャル>TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表

  • 名前

    <テイラー>

    <ラミレス>

  • 生年月日/年齢

    1991年1月2日/30歳

    1992年8月12日/28歳

  • 出身地

    英国スコットランド エディンバラ

    米国カリフォルニア州アベナル

  • ボクシング開始年齢

    15歳

    15歳

  • アマチュア実績

    11年世界選手権L級出場
    12年ロンドン五輪L級出場
    13年世界選手権LW級出場

    11年世界選手権L級出場
    12年ロンドン五輪L級出場

  • アマチュア戦績

    150戦以上(勝敗数不明)

    93戦85勝8敗

  • プロデビュー

    15年7月(24歳)

    12年12月(20歳)

  • 獲得王座

    WBA、IBF 世界S・ライト級王座

    WBC、WBO 世界S・ライト級王座

  • 世界戦の戦績

    3戦全勝(1KO)

    5戦全勝(1KO)

  • 通算戦績

    17戦全勝(13KO)

    26戦全勝(17KO)

  • KO率

    76%

    65%

  • 身長/リーチ

    178センチ/177センチ

    178センチ/183センチ

  • 戦闘タイプ

    左ボクサーファイター型

    右ファイター型

  • ニックネーム

    「タータン・トルネード」

    「ジャガー」

  • トレーナー

    ベン・ダビソン

    ロベルト・ガルシア

テイラー、ラミレスの世界戦の結果

ジョシュ・テイラー
19年5月 〇12回判定 イバン・バランチク(ベラルーシ)IBF王座獲得
19年10月 〇12回判定 レジス・プログレイス(米)WBA王座獲得(統一)※WBSS決勝 防①
20年9月 〇1回KO アピヌン・コーンソーン(タイ) 防②
ホセ・ラミレス
18年3月 〇12回判定 アミール・イマム(米)WBC王座獲得
18年9月 〇12回判定 アントニオ・オロスコ(メキシコ) 防①
19年2月 〇12回判定 ホセ・セペダ(メキシコ) 防②
19年7月 〇6回TKO モーリス・フッカー(米)WBO王座獲得(統一) 防③
20年8月 〇12回判定 ビクトル・ポストル(ウクライナ) 防④

主要4団体の世界王座を自力で統一した選手

選手 達成年 階級
(1)バーナード・ホプキンス(アメリカ) 2004年9月 ミドル級
(2)テレンス・クロフォード(アメリカ) 2017年8月 スーパー・ライト級
(3)オレクサンデル・ウシク(ウクライナ) 2018年7月 クルーザー級
(4)テオフィモ・ロペス(アメリカ) 2020年10月 ライト級

※ジャーメイン・テイラー(アメリカ)はホプキンスに勝って4団体王座を継承

スーパー・ライト級トップ戦線の現状

WBA S
:ジョシュ・テイラー(イギリス)
:マリオ・バリオス(アメリカ)
暫定
:アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)
WBC
:ホセ・ラミレス(アメリカ)
IBF
:ジョシュ・テイラー(イギリス)
WBO
:ホセ・ラミレス(アメリカ)

 2団体の王座を持つジョシュ・テイラー(30=イギリス)とホセ・ラミレス(28=アメリカ)が双璧といっていいだろう。このふたりを前WBA王者のレジス・プログレイス(32=アメリカ)が小差で追っているという構図だ。今回の4団体王座統一戦後、苦労して集められたドラゴンボールが散っていくように再び各王座はバラバラになるものと思われる。
 そのときは過去の実績と実力から見てプログレイスに真っ先にチャンスが与えられるのではないだろうか。WBO1位のジャック・キャテロール(27=イギリス)、元王者イバン・バランチク(ベラルーシ/ロシア)との激闘を制してWBCの指名挑戦権を手に入れたホセ・セペダ(31=アメリカ)、さらに強豪を連破して上昇中のアーノルド・バルボサ(29=アメリカ)も存在感を増しそうだ。テイラーとラミレスには敗れたが、元王者のビクトル・ポストル(37=ウクライナ)も地力はある。

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