WOWOWオンデマンド がスタート! まだご契約されていない方は無料トライアル!

WBO世界フェザー級タイトルマッチ
エマヌエル・ナバレッテ対クリストファー・ディアス

  • 2021/05/07

「戦う王者」 2階級制覇後の初防衛戦
ディアスは転級5戦目の大舞台

 スーパー・バンタム級でWBO王座を5連続KO防衛したエマヌエル・ナバレッテ(26=メキシコ)が、昨年10月に獲得したWBO世界フェザー級王座の初防衛戦に臨む。挑戦者は伊藤雅雪(伴流⇒横浜光)とWBO世界スーパー・フェザー級王座決定戦を行ったこともあるクリストファー・ディアス(26=プエルトリコ)。こちらは逆に階級を落として2度目の大舞台に上がるチャンスをつかんだ。
34戦33勝(28KO)1敗の戦績を誇る攻撃型のナバレッテが初防衛を果たすのか、それとも28戦26勝(16KO)2敗のディアスが2度目の世界挑戦で悲願を成し遂げるのか。
 ナバレッテは2018年12月にアイザック・ドグボエ(ガーナ/イギリス)の持つWBO世界スーパー・バンタム級王座に挑むまでは無名だったが、評価上昇中の王者を破り戴冠を果たしたことでスポットライトが当たるようになった。前王者との再戦を12回TKOで制すると以後、3回KO、4回TKO、4回KO、11回TKOで5度の防衛に成功。特筆すべきは、これらの防衛戦が9ヵ月の短期間内に行われた点である。このなかにビッグネームが含まれていないことは残念だが、それを割り引いても十分に価値がある。まさに「戦うチャンピオン」といえる。
 「バケロ(カウボーイ)」というニックネームを持つナバレッテは170センチの身長に対してリーチが183センチと長い。その恵まれた体で相手にプレッシャーをかけ、距離を潰しながら左右の連打に巻き込んでしまうことが多い。左右のフックとインサイドから突き上げる左アッパーが十八番だ。ただ、昨年10月のルーベン・ビラ(アメリカ)戦では中盤以降、相手の巧みな位置どりに戸惑い、ミスが目立つなど雑な面が見られた点が気にかかる。
 ディアスは8歳のときにボクシングを始め、アマチュアで137戦(108勝29敗)を経験後、2013年9月にプロ転向を果たした。以後はプエルトリコとアメリカで勝利を重ねた。当時はフェザー級だったが、2017年ごろからスーパー・フェザー級にアップ。NABO北米王座を獲得するなどしてランクを上げ、2018年7月には伊藤と空位のWBO王座を争うまでになった。しかし、その試合では4回に右を浴びてダウンするなど完敗(12回判定負け)。これを機に再び体重を下げてフェザー級に戻った。以後は4戦して3勝(1KO)1敗の戦績を残している。この1敗はシャクール・スティーブンソン(アメリカ)に10回判定で敗れたものだが、直近の2試合では世界挑戦経験者のアデイルソン・ドス・サントス(ブラジル)とジェイソン・サンチェス(アメリカ)をいずれも判定で下している。
 ナバレッテが上体を振りながら圧力をかけ、挑戦者が前後左右に動きながら応戦するパターンが予想される。ディアスにも横殴りの右フックなど得意とするパンチはあるが、ナバレッテのプレッシャーを正面から受ける展開は避けたいところ。打ち合うよりも足の動きとスピードを生かす戦法の方がベターなのではないだろうか。それでも82パーセントのKO率を誇るナバレッテ有利は不動といえる。体力を生かして強引に距離を詰め、徐々に得意のミドルレンジの攻防に持ち込んでしまいそうだ。

フェザー級トップ戦線の現状

WBA S
:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
WBA
:シュー・ツァン(中国)
WBC
:ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
IBF
:空位
WBO
:エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 実績では4階級制覇のWBAスーパー王者、レオ・サンタ・クルス(32=メキシコ)が群を抜いているが、すでにフェザー級の体重では2年以上も戦っていない。WBAがいつまで特別扱いするのか分からないが、ここではサンタ・クルスを除外して話をしても差し支えないだろう。
 となるとWBC王者のゲイリー・ラッセル(32=アメリカ)がトップに浮上して来る。ただし、このラッセルも活動は不活発で、2015年3月にジョニー・ゴンサレス(メキシコ)から王座を奪ったあとは1年に1度の防衛戦をこなすという超スローペースでここまで来ている。危なげなく5度の防衛を重ねてはいるものの宝の持ち腐れの印象が強い。前WBC世界スーパー・バンタム級王者のレイ・バルガス(30=メキシコ)との指名防衛戦が課されているが、そのバルガスも2019年7月を最後にリングに上がっていない状態だ。ラッセル対バルガスは地味ながら好カードといえるだけに、実現してほしいものだ。
 WBA王者のシュー・ツァン(27=中国)は手数とスタミナが売りのラッシュ型ファイターだが、こちらも2019年11月を最後にリングに上がっていない。IBF王者との統一戦が計画されたこともあったが、実現には至らず時間だけが無為に過ぎていった感じだ。
 そんななかにあって唯一、アクティブに活動しているのが昨年10月にWBO王座についたエマヌエル・ナバレッテ(26=メキシコ)だ。戴冠試合では技巧派サウスポーを相手に苦戦したナバレッテだが、今回のクリストファー・ディアス(26=プエルトリコ)戦で評価を上げることができるかどうか。
 このクラスにはWBA1位、WBC2位にランクされるサウスポーのエデュアルド・ラミレス(28=メキシコ)、WBC2位のトゥグッソト・ニャンバヤル(28=モンゴル)、IBF1位のキッド・ギャラード(31=イギリス)、前IBF王者のジョシュ・ウォーリントン(30=イギリス)を倒したマウリシオ・ララ(23=メキシコ)らが控えている。さらに亀田和毅(29=3150ファイトクラブ)、丸田陽七太(24=森岡)、世界挑戦経験者の大澤宏晋(35=オール)、森武蔵(21=薬師寺)ら日本勢もチャンスを狙っている。

スーパー・ミドル級8回戦
エドガー・ベルランガ対デモンド・ニコルソン

17連続1ラウンドKO狙う「選ばれし者」
ニコルソンも74%のKO率

 プロデビューから16試合すべて1ラウンドKO(TKO)勝ちという驚異のスラッガー、エドガー・ベルランガ(23=アメリカ)が、27戦23勝(20KO)3敗1分の戦績を収めているデモンド・ニコルソン(28=アメリカ)と対戦する。すでにWBA世界スーパー・ミドル級5位、WBO8位にランクされているベルランガは連続1ラウンドKOを17に伸ばすことができるのか。
 ベルランガはアマチュアで179戦162勝17敗の戦績を残し、2016年4月にプロデビュー。その試合を62秒で終わらせると、次戦からも3分以内で仕事を片付けてきた。デビューの年と2017年、2018年は各3試合、2019年は4試合、さらにコロナ禍のなか2020年には3試合、いずれもラウンド終了ゴングを一度も聞かずに勝利を収めてきたのだ。ちなみに最短試合は41秒、最長でも2分45秒である。まだ骨のある相手との対戦は少ないが、それでも世界挑戦経験者のハイメ・バルボサ(コスタリカ)、元スペインの国内王者セサール・ヌニェス(スペイン)らが含まれている。記録が2桁になるあたりから注目度が上がり、トップランク社はテレンス・クロフォード(アメリカ)やワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ら同社の看板選手の前座に起用することが多くなった。そんな舞台でもベルランガは期待に応えて3分以内で試合を終わらせてきた。ニックネームの「ザ・チョーズン・ワン(選ばれし者)」の看板に偽りなしの活躍といえる。
 約76.2キロが体重上限のスーパー・ミドル級で身長185センチと体格にも恵まれたベルランガは当て勘のいい強打者で、ダイナミックな右ストレート、左右のフックをボディと顔面に打ち分けることが多い。特に左フックは破壊力がある。まだまだ雑な面が目立ちはするが、それをカバーして余りある攻撃力が最大の魅力だ。
 「17人目」に選ばれたニコルソンは全米選手権で3位に入るなどアマチュアで127戦(112勝15敗)を経験後、2013年7月にプロ転向。こちらは8年間に4度、勝利を逃しているが、そのうちの3度はのちに世界ランカーになるイマヌエル・アリーム(アメリカ=8回引き分け)、スティーブ・ロールズ(カナダ=8回判定負け)、世界ランカーのジェシー・ハート(アメリカ=7回TKO負け)が相手だった。対戦相手の質という点ではベルランガの上をいっている。
戦い方もオーソドックスで、左ジャブから右ストレートに繋げるパターンが多い。ハート戦後は5連勝(3KO)と好調だ。数少ないアドバンテージを探すとすれば、8ラウンド以上を5度経験している点だろう。
 いつものようにベルランガは短い偵察のあと自慢の左右で肉薄していくものと思われる。ニコルソンは左ジャブと右ストレートで応戦しつつ3分間を凌ぐことに全力を尽くすことになりそうだ。ニコルソンが自身のダメージを最小限に抑え、そのうえで中盤以降の勝負に持ち込むことができれば勝機を広げられるかもしれない。
 ベルランガの速攻と記録伸長をもっと見ていたいという心理がある一方、長丁場になった際の対応も見てみたいという複雑な思いが交錯する。

参考資料

連続1ラウンドKO勝ちの歴代記録

①21連続 アリ・レイミ(イエメン) 2011年~2014年
②19連続 タイロン・ブルンソン(アメリカ) 2005年~2008年
③18連続 エドウィン・バレロ(ベネズエラ) 2002年~2006年
 18連続 ワンラウンド・ホーガン(アメリカ) 1910年

※上記4選手のなかで世界王者になったのはバレロだけ。レイミとブルンソンは世界15位以内に入った実績あり
※日本記録は丸山大輔(筑豊)の9連続(99年~2002年)

もっと見る

閉じる

My番組登録とは?

My番組登録で見逃し防止!

見たい番組、気になる番組をあらかじめ登録。
放送時間前のリマインドメールで番組をうっかり見逃すことがありません。

利用するには?

WEBアカウントをご登録のうえ、ログインしてご利用ください。

WEBアカウントをお持ちでない方
WEBアカウントを登録する
WEBアカウントをお持ちの方
ログインする
閉じる

番組で使用されているアイコンについて

初回放送
新番組
最終回
生放送
アップコンバートではない4K番組
4K-HDR番組
二カ国語版放送
吹替版放送
字幕版放送
字幕放送
ノンスクランブル(無料放送)
  
5.1chサラウンド放送
5.1chサラウンド放送(副音声含む)
オンデマンドでの同時配信
オンデマンドでの同時配信対象外
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、PG-12指定(12歳未満は保護者同伴が望ましい)されたもの
劇場公開時、PG12指定(小学生以下は助言・指導が必要)されたもの
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの