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WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ジャメル・ヘリング対カール・フランプトン

  • 2021/04/09

技巧派サウスポー VS 北アイルランドのジャッカル
オッズは20対19 逆転で王者有利に

 2年前、伊藤雅雪(伴流⇒横浜光)を12回判定で破ってWBO世界スーパー・フェザー級王座を奪ったジャメル・ヘリング(35=アメリカ)が、スーパー・バンタム級とフェザー級の元王者、カール・フランプトン(34=英国)を相手に3度目の防衛戦に臨む。1年前から対戦計画のあった両者だが、コロナ禍や負傷の影響で状況は三転四転。開催場所をイギリスから中東のアラブ首長国連邦(UAE)に移して対戦が実現することになった。オッズも当初は5対4⇒11対8⇒18対13⇒4対3でフランプトン有利が続いていたが、試合が近づいてからは20対19の僅差ながらヘリングが逆転。はたして試合は?
 海兵隊に所属していたときにイラクに派遣されたこともあるヘリングは、2012年ロンドン五輪に出場するなどアマチュアで92戦78勝14敗の戦績を残している(96戦81勝15敗説もある)。五輪から4ヵ月後にプロ転向を果たして勝利を重ねたが、アピールに欠ける試合が多く脚光を浴びることは少なかった。そうしたなか2016年と2017年に大事な試合を落としたのを機にトップランク社と契約。その2年後、伊藤への挑戦が実現した。身長178センチ、リーチ183センチと恵まれた体格のヘリングはサウスポーからの右ジャブで伊藤を突き放し、入ってくるところを巧みに迎え撃って大差の判定勝ち、世界王座を奪った。初防衛戦では無敗の挑戦者を退け、V2戦ではベテランを技巧で翻弄した。戦績は24戦22勝(10KO)2敗。今回、試合地が相手国から中立の地に変わったことで心理的な負担は小さくなったものと思われる。スキルを活かしたアウトボクシングが冴えるか。
 フランプトンはアマチュアで125戦114勝11敗の戦績を残したあと2009年6月にプロデビュー。2年後にスーパー・バンタム級の英連邦王座、3年後にIBFインターコンチネンタル王座、2013年にはEBU欧州王座を獲得した。その勢いを持続したまま2014年9月にキコ・マルチネス(スペイン)を下してIBF王座を奪取し、V3戦ではWBA王者のスコット・クィッグ(イギリス)にも勝って王座統一を果たした。さらにレオ・サンタ・クルス(メキシコ)を破ってフェザー級でも戴冠を果たしている(2016年7月)。この王座は再戦で手放したが、2018年にはノニト・ドネア(フィリピン/アメリカ)に勝ってWBO暫定世界フェザー級王座を獲得。2018年12月、ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)の持つIBF世界フェザー級王座に挑んで敗れたのを機にスーパー・フェザー級に転向し、2連勝を収めている。身長、リーチとも165センチと小柄だが、タイミングよく踏み込んで打つ左ジャブは正確で伸びがあり、体格のハンディキャップを感じさせない。手数が多く、12ラウンドをフルに8度戦いきっているようにスタミナもある。試合地が変更にはなったが、勝てばボブ・フィッシモンズ、デューク・マッケンジー、リッキー・バーンズに次ぐイギリス4人目の3階級制覇となるだけにモチベーションは高いものがあるはずだ。
 長身サウスポーのヘリングが適度に足をつかいながら右ジャブを放ち、フランプトンがそれを外しつつ左ジャブから右ストレートを打ち込む機会をうかがう展開になりそうだ。身長で13センチ、リーチで18センチの差があるだけに、やはりフランプトンが距離を潰せるかどうかがカギといえよう。挑戦者が簡単に中近距離の戦いに持ち込むことができれば、そのままフランプトンが手数で押し込んでしまいそうだ。逆にフランプトンが距離を詰めるための作業に手間取るようだと主導権はヘリングが握ることになるだろう。まずは距離をめぐる前半のペース争いに注目したい。

スーパー・フェザー級トップ戦線の現状

WBA S
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBA
:ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)
WBA 暫定
:クリス・コルバート(アメリカ)
WBC
:オスカル・バルデス(メキシコ)
IBF
:空位 ※尾川堅一対シャフカッツ・ラヒモフで決定戦
WBO
:ジャメル・ヘリング(アメリカ)

 今年2月、4年以上の長期政権を誇ったWBC王者のミゲール・ベルチェルト(29=メキシコ)がオスカル・バルデス(30=メキシコ)に痛烈な10回KO負けを喫し、ベルトを失うと同時にこの階級 の覇権をも明け渡した。2度の五輪出場経験を持つバルデスは強打だけでなく試合巧者ぶりも見せつけたすえの快勝で、2階級制覇を果たしている。ただ、基本的に打撃戦を好むタイプだけに、今後は勇敢さがマイナスに出る危険性もある。安定した政権を築けるかどうか、このクラスでの評価はもう少し先延ばしにしたい。
 そのバルデスを上回る評価を受けているのがWBAスーパー王者のジャーボンテイ・デービス(26=アメリカ)だ。昨年10月、レオ・サンタ・クルス(32=メキシコ)を6回KOで沈めてライト級との同時2階級王者になったが、よほどのビッグマッチが決まらない限り減量苦を伴うスーパー・フェザー級での活動は期待薄といえる。
 レネ・アルバラード(32=ニカラグア)から3度のダウンを奪って競り勝ったWBA王者のロジャー・グティエレス(25=ベネズエラ)は、4年前にはアルバラードに完敗(7回KO負け)を喫しており、多くを期待するのは酷だろう。
 WBO王者のジャメル・ヘリング(35=アメリカ)は今回のカール・フランプトン(34=イギリス)戦で真価が問われることになる。勝てばライト級への転向も視野に入っているというから、35歳という年齢を考えると勝つと負けると今後が大きく変わりそうだ。
 対照的に24歳と若いWBA暫定王者のクリス・コルバート(アメリカ)は焦らずに総合力と経験値のアップを図るつもりなのだろう。 まだ雑な面が目につくが、そうした穴が少なくなってくると期待値はさらに上がるはずだ。
 こうした王者たちと伍する力を持っていると思われるのがシャクール・スティーブンソン(23=アメリカ)だ。長い距離でやり取りできるのが強みのサウスポーで、近い将来、この階級の軸になる可能性が高い。
 世界戦で2度目の計量失格を犯した前IBF王者のジョセフ・ディアス(28=アメリカ)は実力はアップしてきているが、ルールを守らないと蚊帳の外に置かれることになりかねない。
 そのディアスの不始末によって空いたIBF王座は、ディアスと引き分けた攻撃型サウスポーのシャフカッツ・ラヒモフ(26=タジキスタン/ロシア)と、尾川堅一(33=帝拳)で決定戦が行われる予定だ。

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