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WBC、IBF世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
アルツール・ベテルビエフ対アダム・デインズ

  • 2021/04/02

四転五転のすえのV4戦
15戦全KOの2団体王者が圧倒か

 アルツール・ベテルビエフ(36=ロシア)は昨年3月にIBFの指名挑戦者のメン・ファンロン(中国)を迎えて4度目の防衛戦を行うはずだったが、コロナ禍のため延期。半年後にロシアで開催する案が浮上したものの、メンにビザの問題が発生して頓挫してしまった。代わって挑戦のチャンスをつかんだのがアダム・デインズ(30=ドイツ)だった。しかし、このベテルビエフ対デインズも難産になった。一度は9月25日にセットされたが、10月に延期。さらにベテルビエフが肋骨を痛めたため2021年1月30日に再延期された。ところが、1月に入ってベテルビエフが新型コロナウイルスの検査で陽性反応だったため、またも開催日が延びたという経緯がある。二転三転ならぬ四転五転のすえに実現するタイトルマッチといえる。
 相次ぐ延期の間、ベテルビエフは今年1月に36歳の誕生日を迎えた。もともと2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪に出場するなど長いアマチュア生活を経てプロ転向を果たしたときが28歳だったから、陣営は30代半ばでのピークを想定していたのだろう。そのプランどおり32歳でIBF王座を獲得し、3度目の防衛戦ではWBC王者に勝って2団体の王座統一を果たした。しかし、30代後半に入った現在、これ以上の時間の無駄は避けたいところだ。
 15戦すべてKO勝ちというレコードが示すとおり、ベテルビエフは左右どちらでも倒すことができる獰猛なスラッガーで、ダウンあるいはKOシーンは残酷だ。まるで煉瓦か鉄塊で殴っているかのように見えることもある。反面、攻撃偏重の傾向があるのも事実で、カウンター気味にパンチを浴びてダウンを喫したこともある。防御面と耐久力に課題が残っている。
 挑戦者のデインズはロシア出身のサウスポーで、現在はドイツのマグデブルクに住んでいる。2015年3月のプロデビュー戦もその地で迎え、以来6年間に21戦19勝(10KO)1敗1分の戦績を残している。ドイツ以外ではチェコで4試合を行い全勝(3KO)。唯一の敗北は2019年6月、マカオ(中国特別行政区)で臨んだメンとのIBF挑戦者決定戦で12回判定を落としたもの。117対109、116対110、115対111と明確な差がつきはしたが、デインズは8回にダウンを奪って意地を見せている。再起後は2連続KO(TKO)勝ちを収め勢いを取り戻している。
 ベテルビエフはWBC王者のオレクサンダー・グボジーク(ウクライナ)を10回TKOで下して以来、1年5ヵ月ぶりのリングとなる。負傷やビジネス上の摩擦が原因で1年近いブランクは過去に3度も経験しているが、これだけ長い空白は初めてとなる。デインズも1年半のブランクがあるため、まずは両者のコンディションに注目したい。
 もうひとつのカギになりそうなのが、ベテルビエフのサウスポー対策だろう。アマチュア経験が豊富なベテルビエフだが、プロ転向後はサウスポーとの対戦は2度だけと意外に少ない。デインズが防御に重点を置いて動いた場合、ベテルビエフと観客がストレスを溜め込むような展開になる危険性もある。王者にとっては戦術面の工夫が求められる試合になるかもしれない。
 それでもベテルビエフが王座を手放す可能性は極めて低いとみる。
早ければ序盤、もしも勝負が長引いたとしても中盤から終盤にかけて王者がKO防衛を果たしそうだ。

ライト・ヘビー級トップ戦線の現状

WBA S
:ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)
WBA
:ジャン・パスカル(ハイチ/カナダ)
WBA 暫定
:ロビン・クラスニキ(コソボ/ドイツ)
WBC
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
IBF
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
WBO
:空位 ※ジョー・スミス対マキシム・ウラソフで決定戦

 2団体統一王者のアルツール・ベテルビエフ(36=ロシア)と、暫定王者時代から数えてWBA王座を5年間に8度防衛中のドミトリー・ビボル(30=キルギス/ロシア)がこの階級の双璧といえる。
15戦すべてKO勝ちのベテルビエフは左右どちらでも倒せるスラッガーで、ビボルはスピードとテクニックを売りにする正統派。ふたりとも2019年10月以降はリング上がっていない点は気になるが、ベテルビエフは今回のアダム・デインズ(30=ドイツ)戦、ビボルも5月1日にクレイグ・リチャーズ(30=イギリス)戦が決まっている。それぞれどんなパフォーマンスを見せるか要注目といえる。
 38歳になったジャン・パスカル(ハイチ/カナダ)と、昨年10月にデビュー15年、57戦目にしてWBA暫定王座を獲得したロビン・クラスニキ(33=コソボ/ドイツ)には多くの期待はかけられそうもない。かつてこの階級の主役だった元王者のセルゲイ・コバレフ(37=ロシア)、バドゥ・ジャック(37=スウェーデン)、エレイデル・アルバレス(36=コロンビア)にも同じことがいえよう。
 次の王者候補としては、スーパー・ミドル級から転向してきたサウスポーの元王者、ヒルベルト・ラミレス(29=メキシコ)と、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストでプロ転向後は13戦全勝(11KO)のジョシュア・ブアチ(28=ガーナ/イギリス)の名前を挙げておきたい。特にブアチは8連続KO勝ちと勢いを増しているだけに期待値は高い。同じリオデジャネイロ五輪出場組のメン・ファンロン(33=中国)は大柄なサウルポーで、ここまで16戦全勝(10KO)をマークしている。デインズに勝ってIBFの指名挑戦権を手にしており、その権利をいつ履行するのか注目される。

WBCシルバー スーパー・ミドル級タイトルマッチ
アジズベク・アブドゴフロフ対パベル・シルヤギン

13戦全勝のWBC4位 vs 6戦全勝の長身技巧派
オッズは3対2でシルヤギン有利

 WBC世界スーパー・ミドル級4位にランクされるアジズベク・アブドゴフロフ(29=ウズベキスタン)が、同級37位のパベル・シルヤギン(27=ロシア)を相手にWBCシルバー王座の防衛戦に臨む。ファイター型のアブドゴフロフが徹底的に攻め抜くのか、それとも長身のスイッチヒッター、シルヤギンがテクニックで凌駕するのか。オッズは3対2で後者有利と出ている。
 アブドゴフロフは2013年の世界選手権に出場するなどアマチュアを経て2016年5月にプロ転向。以来、約5年間に13戦全勝(5KO)をマークしている。活動拠点をマレーシアに置き、同国やシンガポールなどを中心に戦ってきた。全盛期を過ぎたシリモンコン・ナコントンパークビュー(タイ)やドミトリー・チュディノフ(ロシア)といった元世界王者にも勝っている。保持するシルバー王座は、そのチュディノフとの決定戦を制して手に入れたものだ。
 シルヤギンもアマチュア時代に2015年の世界選手権に出場して3位に食い込んだ実績を持つ。そのほかロシア選手権で優勝するなどトップアマとして活躍後、昨年2月にプロデビューした。この1年間で6試合をこなし、すべて勝利のコールを受けている。185センチの長身を生かした技巧派で、構えを左右に変えながらリードパンチと足をつかって相手をコントロールすることが多い。パワーは平均的だが、相手にとっては距離を詰める作業を強いられるため、戦いにくいタイプといえる。
 ゴリゴリと前に出ながら圧力をかけ、距離が詰まると左右のフックを叩きつけるアブドゴフロフだが、まずはシルヤギンの足を止めて標的を正面に立たせないと自分の仕事がやりにくいはず。ジグザグに追いながら相手の可動範囲を狭めさせることができるかどうか。 それができれば防衛が見えてくる。逆にシルヤギンに自由に動かれるようだとポイントを奪われることになりそうだ。

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2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの