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IBF世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ケイレブ・プラント対ケイレブ・トゥルーアックス

  • 2021/02/26

一戦ごとに評価上昇のプラント
大番狂わせの再現狙うトゥルーアックス

 サウル・カネロ・アルバレス(30=メキシコ)というボクシング界を代表するスター選手がWBA王座とWBC王座に君臨するスーパー・ミドル級。この4階級制覇王者がクラス最強であることは誰もが認めるところだが、そのアルバレスを脅かす可能性を秘めた対抗王者もいる。それがIBF王座を持つケイレブ・プラント(28=アメリカ)だ。いまはアルバレスの後塵を拝するかたちになっているが、このままプラントが経験値を上げて総合力をアップしていけば近い将来、ふたりの人生がリング上で交錯する日が来るかもしれない。
※2月22日時点

 プラントは12歳でボクシングを始め、アマチュアで117戦97勝20敗の戦績を残した。2012年ロンドン五輪は補欠に甘んじたが、その前年には全米ゴールデングローブ大会で優勝している。プロ転向は2014年5月で、以来7年近いキャリアで20戦全勝(12KO)をマークしている。この間、挑戦者決定戦を制して大舞台に立つ権利を手にし、2019年1月にはホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)を下して現王座を獲得した。スピードとスキルで王者を翻弄し、2度のダウンを奪うという快勝に近い内容だった。半年後に21戦全勝(11KO)のマイク・リー(アメリカ)を3回、2020年2月には故郷のテネシー州ナッシュビルで元WBA王者のビンセント・フェイゲンブッツ(ドイツ)を10回、いずれもTKOで斬って落として2度の防衛を果たしている。ふたりとも必ずしも世界的な高評価を受けている選手ではないが、プラントは彼らを当たり前のように一蹴してみせたものだ。
 身長185センチ、リーチ188センチと体格に恵まれたプラントはバランスのとれた戦力を備えた右のボクサーファイター型で、左ジャブで牽制することもあれば左フックで飛び込みワンツーに繋げることもある。相手が出てくればカウンターを合わせるスキルも身に着けている。トップ選手を一発で失神させるようなパワーは感じられないが、中長距離で自在なボクシングができる応用力が最大の強みといえる。戦績は20戦全勝(12KO)。
 挑戦者のトゥルーアックスはアマチュアで29戦(21勝8敗)したあと2007年4月にプロデビュー。世界挑戦の経験を持つアントワン・エコーズ(アメリカ)、ジョナサン・リード(アメリカ)、元世界ランカーのドノバン・ジョージ(アメリカ)、デリック・エニス(アメリカ)らを破ってトップ戦線に割り込み、2015年4月にはダニエル・ジェイコブス(アメリカ)の持つWBA世界ミドル級王座に挑戦。この勝負を12回TKOで落とすとスーパー・ミドル級に転向し、1年後には元世界王者のアンソニー・ディレル(アメリカ)と対戦したが2度のダウンを喫して109秒TKOで敗れた。再起して2勝を挟んで相手国でジェームス・デゲイル(イギリス)の持つIBF王座に挑むチャンスをつかんだ。ただし、これは危険が少ない相手として呼ばれたもので、オッズは41対1、賭けに値しないミスマッチを意味する数字が出ていた。しかし、この試合でトゥルーアックスは中盤から執拗な攻撃を繰り返してデゲイルを乱戦に引きずり込み、2対0ながら明白な判定勝ちを収める殊勲をあげた。専門サイト「ボクシングシーン」がアップセット(番狂わせ)・オブ・ザ・イヤーに選んだほどだった。4ヵ月後の再戦でデゲイルに王座を取り返されたが、こうしてトゥルーアックスは世界王者の一覧表に名前を残している。再起後の3戦2勝(1KO)1無効試合を含む戦績は38戦31勝(19KO)4敗2分1無効試合。
 33対1のオッズが出ているように、両者の総合力や近況から予想するかぎりプラントが勝つ可能性は極めて高いといえる。スピードのある左ジャブや左フックを有効につかいながら出入りし、多彩なコンビネーションで元王者を圧倒する姿が目に浮かぶ。パンチをまとめる機会があれば、レフェリーが割って入るシーンが見られるかもしれない。
 トゥルーアックスは執拗に手数を出して乱戦に持ち込みたいところだが、勢いのあるプラントが相手では厳しいだろう。ただし、それを承知のうえでの挑戦だけに、プラントも注意しなければなるまい。デゲイル戦の再現を果たすために挑戦者が思い切った仕掛けをしてくる可能性もある。

スーパー・ミドル級トップ戦線の現状

WBA S
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBA
:デビッド・モレル(キューバ)
WBC
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
IBF
:ケイレブ・プラント(アメリカ)
WBO
:ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)

 4階級制覇を成し遂げ、この階級でWBAスーパー王座とWBC王座を持つサウル・カネロ・アルバレス(30=メキシコ)が主役であることは間違いない。昨年12月、そのアルバレスを苦しめる可能性を持つと思われたカラム・スミス(30=イギリス)は一方的に打ち込まれ、WBAのスーパー王座を失った。もうひと踏ん張りを期待したいが、アルバレスとの差が明白だっただけに再戦は難しいだろう。そのアルバレスは2月27日に予定しているアブニ・イリディルム(29=トルコ)との防衛戦をクリアすることを前提にWBO王者のビリー・ジョー・サンダース(31=イギリス)との3団体統一戦プランを進めている。サウスポーの技巧派として知られるサンダースは戦術とスキルでアルバレスのパワーを封じようとするだろうが、勝利に結びつけることは難しそうだ。判定まで逃げ込めれば大善戦といえよう。
 そのサンダースよりもIBF王者のケイレブ・プラント(28=アメリカ)の方が期待できるのではないだろうか。もちろん攻撃面、防御面、経験など総合的に大幅な戦力アップが必要であることはいうまでもない。
 このほかミドル級時代にアルバレスト対戦して小差の判定負けを喫しているダニエル・ジェイコブス(34=アメリカ)も再戦の機会を待っている。しかし、直近の試合では精彩を欠いており、これまで以上の活躍は期待しにくいかもしれない。
 昨年8月に防衛戦を前に規定体重をつくれずにWBC王座を失ったデビッド・ベナビデス(24=アメリカ)は、3月にロナルド・エリス(31=アメリカ)との世界ランカー対決が決まっている。体が大きく23戦全勝(20KO)とパワーもあり、かつ若いだけに戦力の上積みも期待できる。経験値を上げていけばアルバレスを脅かす存在になる可能性を秘めているといえる。
 もうひとり、先物買いの印象は拭えないが、16戦すべて1ラウンドKO勝ちのエドガー・ベルランガ(23=アメリカ)の名前も挙げておきたい。まだ世界的な実績を持つ強豪との対戦はないが、破格のパワーと勢いは魅力だ。いまの勢いを維持したまま成長していければ次代のスターになる可能性も十分にある。

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