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WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
ローマン・ゴンサレス対イスラエル・ゴンサレス

  • 2021/02/19

4階級制覇王者 vs 「3度目正直」狙う23歳
ロマゴンが敵地で初防衛か

 日本では「ロマゴン」の愛称で知られる4階級制覇王者、WBA世界スーパー・フライ級王者のローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア/帝拳)が、同級3位のイスラエル・ゴンサレス(23=メキシコ)を相手に初防衛戦に臨む。王者にとっては相手国に乗り込んでの試合となるが、総合力で大きく勝るローマン・ゴンサレスの圧勝が予想される。
 ローマン・ゴンサレスはアマチュアで89戦88勝1敗(本人談)の戦績を残したあと18歳でプロに転向。2008年9月に日本で新井田豊(横浜光)を4回TKOで破り、21歳の若さでWBA世界ミニマム級王者になった。3度防衛後に王座を返上してライト・フライ級に転向すると、2010年10月にはWBA暫定王座を獲得(のちに正王者に昇格)。やがてこの階級でも体重をつくるのが難しくなり、5度防衛後にフライ級に上げた。2014年9月、八重樫東(大橋)を9回TKOで下してWBC世界フライ級王座を獲得し、少年時代に指導を受けた母国の英雄、故アレクシス・アルゲリョの偉業(3階級制覇)に並んだ。身長160センチ、リーチ163センチのローマン・ゴンサレスにとって50.8キロが体重上限のフライ級はベストフィットだったとみえ、27歳から28歳にかけて4度の防衛を果たすなど高度安定政権を築く。全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」の1位に推されたほどだった。
 ここまで比較的問題なく体重の壁を破ってきたようにみえるローマン・ゴンサレスだが、各階級の王者時代に上のクラスの体重でテストマッチを行ってきたことを見逃してはいけないだろう。転級に関しては極めて慎重に探りを入れていたことが分かる。
 2016年9月、29歳になったローマン・ゴンサレスはWBC世界スーパー・フライ級王者のカルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)に勝って4階級制覇を成し遂げた。ただ、この階級では体格的な不利は否めず、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)との初防衛戦で物議をかもす判定負けを喫して王座を失い、再戦では衝撃的ともいえる4回KOで敗れた。こうした結果を受け「ピークを過ぎた」という声が多くなったのは事実だが、1年後の再起戦で鮮やかな5回TKO勝ちを飾り、膝の手術を経て2019年12月には日本のリングで2回TKO勝ちを収め健在をアピール。そして2020年2月、V5中だった26戦全勝(15KO)のカリド・ヤファイ(英)を9回TKOで屠って現王座を手に入れた。このところ3連続KO勝ちで、徐々に全盛期の感覚を取り戻しつつあるようだ。
 挑戦者のイスラエル・ゴンサレスは2014年11月、17歳のときにプロデビューした。ローマン・ゴンサレスが八重樫への挑戦を控えていたころだ。3年間に22戦21勝(8KO)1敗の戦績を収め、2018年2月にはIBF王者、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)のアメリカ進出初戦の相手に抜擢されたが、サウスポーからの左を浴びて3度ダウン、10回TKOで敗れた。2KO勝ちを挟んで2018年11月にはヤファイの持つWBA王座にモナコで挑戦。今度はフルに戦いきったが、明白な12回判定負けを喫した。2019年12月には来日し、IBF王座への指名挑戦権をかけて石田匠(井岡)と拳を交え、2対1の判定勝ちを収めている。ただし、その権利をつかうことはなく、今回のWBA王座への挑戦を選択した。
 19度の世界戦(17勝11KO2敗)を含め51戦49勝(41KO)2敗のレコードを誇る4階級制覇王者と、大舞台での2敗を含め28戦25勝(11KO)3敗の挑戦者とでは、経験値をはじめ現時点では総合力に大きな差が認められる。万能型のローマン・ゴンサレスが中盤あたりにボディブローを交えた厳しい攻撃でKO防衛を果たすというのが順当なところだろう。ダブルメインとして組まれているファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)対カルロス・クアドラス(32=メキシコ/帝拳)のWBCタイトルマッチの勝者との統一戦が計画されているだけに、ここは豪快なKOで強さをアピールしておきたいところだ。ただ、イスラエル・ゴンサレスは23歳と若いうえ迎撃型のため、歯車の噛み合わせが甘くなる可能性もある。

WBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
ファン・フランシスコ・エストラーダ対カルロス・クアドラス

充実期を迎えた「雄鶏」 vs 奪冠狙う「王子」
2017年9月以来の因縁の再戦

 フライ級に続いて2019年4月にWBC世界スーパー・フライ級王座を獲得して2階級制覇を成し遂げたファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)が、3代前のベルト保持者で現3位のカルロス・クアドラス(32=メキシコ/帝拳)の挑戦を受ける。この両者は2017年9月にWBC挑戦者決定戦で拳を交え、エストラーダが12回判定勝ちを収めている。しかし、ジャッジ三者とも114対113の1ポイント差という接戦だったうえ、いったんは「勝者はクアドラス」とアナウンスされるなど混乱した試合でもあった。単にリングアナウンサーが採点を読み間違えただけだったが、接戦だっただけに後味の悪さが残ったものだ。
 「ガジョ(雄鶏、闘鶏)」というニックネームを持つエストラーダは9歳でボクシングを始め、アマチュアでは115戦100勝15敗の戦績を残したと伝えられる。18歳のときにプロに転じ、4年後の2012年11月にはローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)の持つWBA世界ライト・フライ級王座に挑んだが、12回判定で敗れた。点差は開いていたものの内容的には僅差といえるもので、エストラーダの善戦が光った試合だった。その実力が確かなものであることは次戦でブライアン・ビロリア(フィリピン/アメリカ)からフライ級のWBA王座とWBO王座を奪ったことでも分かるだろう。この統一王座を5度防衛後、エストラーダはスーパー・フライ級に転向し、カルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)に勝ってWBCの指名挑戦権を獲得。2018年2月には満を持してシーサケット・ソールンビサイ(タイ)に挑んだが、このときは僅少差の判定で敗れた。再び挑戦者決定戦を制してシーサケットとの再戦に臨み、今度は明白な判定勝ちを収めて雪辱と2階級制覇を果たした。一昨年4月のことだ。この王座はデウェウィン・ビーモン(アメリカ)を9回TKOで一蹴して防衛している。2020年夏には新型コロナウィルスに罹患したが、回復して今回のクアドラスとの再戦を迎えることになった。
 戦績は43戦40勝(27KO)3敗。スロースタートの傾向があり、前半は相手に主導権を握られることが少なくない。その分、中盤からの追い上げは激しく、終盤での競り合いに強い。スタミナもある。
 「プリンシペ(王子)」というニックネームを持つクアドラスは、3年前の雪辱と王座返り咲きを狙っての挑戦となる。2007年の世界選手権に出場するなどメキシコのトップとしてアマチュアで活躍後、2008年5月にプロデビューした。エストラーダよりも3ヵ月早くプロ生活を始めたわけだ。帝拳プロモーションと契約していた関係でルーキー時代から再三、長谷川穂積(真正)の世界戦の前座に出場した。2014年5月、シーサケットを8回負傷判定で破ってWBC世界スーパー・フライ級王座を獲得し、2年間に6度の防衛を果たした。V5戦では凱旋来日し、宮城県仙台市で江藤光喜(白井・具志堅)を大差の判定で退けている。2016年9月にローマン・ゴンサレスに判定で敗れて王座を失った。無冠になったあとエストラーダとの挑戦者決定戦で惜敗し、マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)にも判定で敗れるなど厳しい状況に陥ったが、その後は3連勝を飾っている。
 奇しくもプロではエストラーダと同じ43戦をこなし、39勝(27KO)3敗1分の戦績を残している。KO率はエストラーダと同じ63パーセントで、対戦相手の質や結果も似たところが多い。
 それにもかかわらず今回の試合のオッズが5対1でエストラーダ有利と出ているのは、最近の試合の内容に大差があるからと思われる。接戦だったとはいえ初戦でクアドラスが勝負どころの終盤(10回)でダウンを喫していることも印象を悪くしているようだ。
 互いに相手の手の内は知り尽くしているといいだろう。ともに手数が多く打撃戦を好むうえ、ライバル心も強いだけに小細工はしないはず。となると初戦同様、意地を張り合うような打ち合いになりそうだ。クアドラスが先に仕掛け、エストラーダが応戦する展開が予想されるが、スタミナに不安を抱える挑戦者とすればライバルのエンジンがかかる前に勝負を決めてしまうか、前半で致命的なダメージを与えておきたいところだ。それが王座返り咲きの条件といってもいいだろう。その機をつくれない、あるいは逃すようだと厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

スーパー・フライ級トップ戦線の現状

WBA S
:ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)
WBA
:ジョシュア・フランコ(アメリカ)
WBC
:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF
:ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
WBO
:井岡一翔(Ambition)

 1年前の時点ではWBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)がトップを走り、カリド・ヤファイ(31=イギリス)に勝ってWBAスーパー王座についたローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア/帝拳)が追走。それをIBF王座を8度防衛中のジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)とWBO王者の井岡一翔(31=Ambition)が追いかけるという構図だった。しかし、昨年末に井岡が田中恒成(25=畑中)に8回TKOで快勝したことで、エストラーダ、ゴンサレス、井岡の3王者がほぼ横一線になった印象だ。むしろエストラーダやゴンサレスよりも経年疲労が少ないと思われる井岡が優位にあるといってもいいかもしれない。こうしたなかエストラーダとゴンサレスの統一戦が計画されている。もちろん内容にもよるが、勝者が再び井岡を上回る評価を受ける可能性が高い。勝ち残った2団体王者と井岡による3団体統一戦を期待したい。ビジネス上の摩擦はあるが、それを超えてここにサウスポーのアンカハスが絡んできても面白い。
 もうひとり、エストラーダと1勝1敗、ゴンサレスには2勝している前WBC王者のシーサケット・ソールンビサイ(34=タイ)も忘れてはならない。現在はWBC(王者=エストラーダ)とWBO(王者=井岡)で1位にランクされており、どちらに照準を合わせてくるのか興味深いところだ。
 WBAレギュラー王者のジョシュア・フランコ(25=アメリカ)は2020年6月にアンドリュー・マロニー(オーストラリア)を破って戴冠を果たしたが、再戦では目を腫らして2回無効試合に終わった。他団体王者との対戦の前に、まずはマロニーとの第3戦をクリアする必要がある。どちらが勝ち残っても5番手、あるいは6番手という位置づけとなりそうだ。

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