WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
アンジェロ・レオ対スティーブン・フルトン

  • 2021/01/29

26歳同士の全勝対決は接戦か
オッズは3対2で挑戦者有利

 アンジェロ・レオ(26=アメリカ)とスティーブン・フルトン(26=アメリカ)は本来ならば2020年8月1日、今回の会場と同じアメリカのコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・カジノでWBO世界スーパー・バンタム級王座決定戦として拳を交えるはずだった。しかし、試合3日前の新型コロナウイルスの検査でフルトンと指導者ふたりが陽性と診断されたため、出場がかなわなかった。代わりに前座に出場予定だったトレメイン・ウィリアムス(アメリカ)がレオと対戦。レオが3対0の判定勝ちを収めて新王者になった。フルトンは1位に据え置かれ、12月にあらためて挑戦が決定。しかし、今度は新王者のレオが新型コロナウイルス検査で陽性と診断され、再びフルトンの挑戦が先送りされたという経緯がある。
 レオはアマチュアを経て2012年11月にプロデビュー。しばらくは出身地のニューメキシコ州やメキシコをホームにしていたが、2017年にフロイド・メイウェザー・プロモーションズと契約したのを機にラスベガス進出を果たした。2年前から世界を視野に入れて強豪とのマッチメークが施され、元世界ランカーのマーク・ジョン・ヤップ(フィリピン)に10回判定勝ち、セサール・フアレス(メキシコ)には11回TKO勝ちを収めて上位にランクされることになった。勝負はもう少し先かと思われたが、そんな折にエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)がフェザー級に進出するためWBO王座を返上。レオは棚ぼた式に得たチャンスを生かして一気にトップに立ったわけだ。
 8年間に20戦全勝(9KO)の戦績を収めているレオは両グローブを高めに置いた安定感のある構えのボクサーファイター型で、右ストレート、左フックのほか左ボディブローも巧みだ。ウィリアムス戦では左構えの相手に前半は苦しんだが、中盤から押し込んで明白な判定勝ちを収めている。クリンチが多く見栄えのよくない試合だったが「あれが俺のベストじゃないということを証明する」と意気込んでいる。
 大舞台に上がる機会が半年延びたことになるフルトンは数多くの世界王者を輩出したフィラデルフィアの出身で、ボクシングは12歳のときに始めた。アマチュアで90戦(75勝15敗)を経験後、2014年10月にプロに転向。6年のキャリアで18戦全勝(8KO)をマーク、挫折を知らないまま頂上近くまで来た。ちなみにフルトンは7人の無敗選手に初の黒星を与えている。3年前にはノニト・ドネア(フィリピン/アメリカ)とのWBO世界フェザー級暫定王座決定戦を控えたカール・フランプトン(イギリス)のスパーリング・パートナーとしてイギリスに行き50ラウンドの手合わせを経験。また、昨年1月には当時WBO2位だったアーノルド・ヘーガイ(ウクライナ)に12回判定勝ちを収め、8位から一気に1位にランクアップした。ちなみに、このときに1位から2位に下げられたのがレオだった。
 フルトンはスタンスを広めにとって構え、中長距離からスピードのある左ジャブで煽る勘のいいボクサーファイター型だが、攻撃よりも防御の方に重点を置いている印象だ。
 ともに上り調子の26歳で、試合数やKO率、体格も似通ったものといえる。総合力も互角とみていいだろう。駆け引きをしながらレオが圧力をかけ、フルトンが間合いをとりながら折々で迎え撃つ展開が予想される。どちらかが序盤で大きなダメージを受けることがなければ、試合は優劣の見極めが難しい接戦になる可能性が高い。オッズはフルトン有利と出ているが、半年前の9対4から今回は3対2に縮まっている。

スーパー・バンタム級トップ戦線の現状

WBA S
:ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
WBA
:ブランドン・フィゲロア(アメリカ)
WBC
:ルイス・ネリ(メキシコ)
IBF
:ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
IBF 暫定
:岩佐亮佑(セレス)
WBO
:アンジェロ・レオ(アメリカ)

 10ヵ月間に5度の防衛を果たした「戦うチャンピオン」エマヌエル・ナバレッテ(26=メキシコ)がWBOを返上(2020年7月)してフェザー級に転向。またWBC王座を5度防衛したレイ・バルガス(30=メキシコ)も故障のため休養王者にスライドしたあとフェザー級に移ったことで、スーパー・バンタム級は一気に戦国の様相を呈してきた。
 現在はWBAスーパー王座とIBF王座を持つムロジョン・アフマダリエフ(26=ウズベキスタン:8戦全勝6KO)、WBA王者のブランドン・フィゲロア(24=アメリカ:22戦21勝16KO1分)、WBC王者のルイス・ネリ(26=メキシコ:31戦全勝24KO)、IBF暫定王者の岩佐亮佑(31=セレス:30戦27勝17KO3敗)、そしてWBO王者のアンジェロ・レオ(26=アメリカ:20戦全勝9KO)の5人が並走状態といえる。岩佐を除く4王者が20代、しかも4人とも無敗という共通項がある。加えて最も長く王座に君臨しているフィゲロアが1年9ヵ月、これに岩佐の在位1年1ヵ月が続く。ほかの3人はいずれも昨年の戴冠で、新鮮なメンバーがトップに並んでいることになる。防衛はフィゲロアが暫定王者時代を含め3度記録しているだけで、コロナ禍という状況もあって4王者は防衛戦をこなしていない。
 こうしたなか統一戦の機運が盛り上がっており、アフマダリエフと岩佐、フィゲロアとネリの2カードが計画に挙がっている。WBO王者のレオも他団体王者との対戦に興味を示しているが、王座決定戦の経緯もありスティーブン・フルトン(26=アメリカ)との指名防衛戦を優先することになった。
 返り咲きを目指す前WBAスーパー、IBF王者のダニエル・ローマン(30=アメリカ)、26戦全勝(11KO)のWBC1位、カルロス・カストロ(26=アメリカ)のほか勅使川原弘晶(30=三迫)、元IBF王者の小國以載(32=角海老宝石)、2度の世界挑戦経験がある赤穂亮(34=横浜光)ら日本勢も割って入るチャンスをうかがっている。

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劇場公開時、PG12指定(小学生以下は助言・指導が必要)されたもの
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの