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ライト級10回戦
ハビエル・フォルトゥナ対アントニオ・ロサダ

  • 2020/12/25

元2階級制覇王者 vs 長身パンチャー
爆発力と経験値で勝るフォルトゥナ

 2020年10月にテオフィモ・ロペス(アメリカ)がワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)を破ってライト級の4団体王座を統一したが、もちろん現時点では絶対政権とはいえない。23歳の王者が防衛路線を歩むにしても、上の階級に転向して王座が空くにしてもライト級のランカー陣は当然のことながらトップの座を虎視眈々と狙っている。そのなかのひとりがハビエル・フォルトゥナ(31=ドミニカ共和国)だ。すでにフェザー級とスーパー・フェザー級で戴冠実績を持つサウスポーは、現在はWBC世界ライト級2位にランクされている。来たるべき大舞台に向け、敗北は許されない。
 フォルトゥナは11歳でボクシングを始め、世界ジュニア選手権に出場するなどアマチュアで活躍後、20歳になる直前の2009年3月にプロに転向した。出世は早く、2012年9月にはWBA暫定世界フェザー級タイトルを獲得。そのまま一気に突っ走るかと期待されたが、初防衛戦を前に規定体重をつくれず暫定王座を剥奪された。それを機にスーパー・フェザー級に上げ、2015年5月にはWBAタイトルを獲得した。これは内山高志(ワタナベ)がスーパー王者に昇格したために空いた王座を埋めたものだった。内山との団体内統一戦がプランに上がったこともあったが、その後、スーパー王者がV12に失敗。2ヵ月後、フォルトゥナもジェイソン・ソーサ(アメリカ)に11回TKOで敗れて王座を明け渡した。ダウンを奪うなど中盤までは快調だったが、ペース配分を誤ったのが響いて逆転を許すという試合内容だった。
 初の敗北を機にさらに階級を上げ、最近の4年半はライト級を主戦場としている。この間、2018年1月にはロバート・イースター(アメリカ)の持つIBF王座に挑戦するチャンスをつかんだが、ここでも体重超過のため失格。「自己管理が甘いヤツ」という烙印を押されてしまった。イースターに惜敗後、再起戦は負傷のため無効試合に終わったが、直近の2試合では世界挑戦経験者のシャリフ・ボーゲリー(ウガンダ)に10回判定、元世界王者のヘスス・クェジャル(アルゼンチン)に2回TKOで勝利を収めている。2020年8月にはホルヘ・リナレス(帝拳)との試合が決まっていたが、元3階級制覇王者がコロナ検査で陽性だったためキャンセルになった経緯がある。
 サウスポーのフォルトゥナは身長169センチ、リーチ174センチとライト級では小柄だが、積極的に圧力をかけて出て強引にも思える左右フックで攻め込むことが多い。ガードはオープンになることが多いが、それだけ勘と攻撃力に自信を持っているということなのだろう。
 そんなフォルトゥナとは対照的にアントニオ・ロサダ(30=メキシコ)は身長183センチ、リーチ187センチと大柄だ。16歳でプロの世界に飛び込んでから14年、45戦40勝(34KO)4敗1分と高いKO率(76パーセント)を残している。全体的なスピード感に欠けるうえディフェンスが甘いロサダだが、ワンツーと返しの左フック、さらにコンパクトに両腕を畳んで打つ左右フックは破壊力がある。そのプラス面が出た典型的な試合が10回TKO勝ちを収めた2018年3月のフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)戦で、悪い方に出たのが9回TKOで敗れた2019年5月のホセ・ペドラサ(プエルトリコ)戦だろう。その元世界王者との試合を含め直近の3試合は8回引き分け、9回TKO負け、10回判定負けと武運から見放されている。いまは世界15傑から外れているロサダだが、フォルトゥナを破れば再び世界戦線に割り込めるだけに高いモチベーションを持ってリングに上がるものと思われる。
 客観的にみれば一瞬の爆発力や経験値で勝るフォルトゥナが有利といえるカードだ。試合はフォルトゥナが積極的に仕掛け、ロサダが応戦するパターンで試合は始まるものと思われる。強引に振り回すフォルトゥナの左フックやスイングが急所にヒットすれば、その時点で試合が終わる可能性もある。番狂わせが起こるとすれば、攻め急ぐフォルトゥナのガードが空いたところにロサダが右ストレートや左フックを合わせたときか。

ライト級トップ戦線の現状

WBA S
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBA
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBA 暫定
:ローランド・ロメロ(アメリカ)
WBC F
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBC
:デビン・ヘイニー(アメリカ)
IBF
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBO
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)

 テオフィモ・ロペス(23=アメリカ)がワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)を馬力で抑え込んで4団体の王座を統一し、一気にライト級の主役に躍り出た。今後が注目されるところだが、来春にオーストラリアでIBF1位のジョージ・カンボソス(27=オーストラリア)と初防衛戦を行うかもしれないと伝えられる一方、スーパー・ライト級で大きな試合が決まりそうならば転級の可能性があるとも報じられている。ロマチェンコとの再戦も見たいが、それ以外にも24戦全勝(23KO)のWBAレギュラー王者、ジャーボンテイ・デービス(26=アメリカ)や25戦全勝(15KO)のWBCレギュラー王者、デビン・ヘイニー(23=アメリカ)など若いタレントがライト級にもいるだけに、転級前に彼らとの対戦を優先してほしいところだ。
 ロマチェンコはロペス戦での消極策が響いて評価も落としたが、痛めていたという右肩を完治させて戦線復帰してほしいものだ。
 フランチャイズ王者にロペス、レギュラー王者にヘイニーを認定しているWBCは、さらにライアン・ガルシア(22=アメリカ)対ルーク・キャンベル(33=イギリス)の暫定王座決定戦を承認。無意味に増える王座は批判の対象といえるが、こうした個性的なタレントたちが統一戦に進んでくれることを期待したい。
 こうしたなか3階級制覇の実績を持つホルヘ・リナレス(35=帝拳)をはじめ、先ごろ「カリブのダイヤモンド」フェリックス・ベルデホ(27=プエルトリコ)を劇的な逆転TKOで下した中谷正義(31=帝拳)、13戦全勝(10KO)の吉野修一郎(29=三迫)ら日本勢にも大舞台のチャンスは十分にありそうだ。

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