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WBA世界ライト級、WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ジャーボンテイ・デービス対レオ・サンタ・クルス

  • 2020/10/30

2階級の王座がかけられた異例の世界戦
オッズは11対4でデービス有利

 WBA世界ライト級王者のジャーボンテイ・デービス(25=アメリカ)と、WBA世界スーパー・フェザー級スーパー王者のレオ・サンタ・クルス(32=メキシコ)が互いの王座をかけて拳を交える。1試合に2階級の世界王座がかけられることは珍しいが、今回は世界王者同士のカードいうことで、異例中の異例といえる。試合は下の階級に合わせて130ポンド(約58.9キロ)の体重リミットで行われる。サンタ・クルスが勝てば史上8人目の5階級制覇となる。TWO TITLES,WINNER TAKE ALL というキャッチがつけられたこの注目試合、11対4のオッズが出ているように若くて勢いのあるデービスが有利とみられている。

メイウェザーの秘蔵っ子デービス KO率は驚異の96%

 デービスは5歳でボクシングを始め、アマチュアで220戦して205勝15敗の戦績を残した。2012年の全米ゴールデングローブ大会優勝が最大の勲章だ。18歳でプロ転向を果たし、いきなり8連続KO勝ちをマーク。9戦目でも2度のダウンを奪ったが6回判定まで粘られた。23戦してKOを逃したのはこの1試合だけだ。2017年1月に22戦全勝の五輪戦士、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を7回TKOで下し22歳でIBF世界スーパー・フェザー級王座に駆け上った。イギリスで指名防衛戦をこなしたあと、V2戦を前に体重オーバーのため計量で失格、王座を剥奪された。しかし、翌2018年にはWBAで返り咲きを果たし、1回KO、2回TKOで2度の防衛に成功。これを返上してライト級に転向すると、昨年12月のWBA王座決定戦でユリオルキス・ガンボア(キューバ)から計3度のダウンを奪って12回TKO勝ち、2階級制覇を成し遂げた。フロイド・メイウェザー・プロモーションズの後押しがあるとはいえ、ここまではまったく底を見せないまま突っ走ってきた印象だ。プロモーター勝てば3度目のスーパー・フェザー級王座獲得になると同時にライト級王座は初防衛となる。戦績は23戦全勝(22KO)、KO率は驚異の96パーセントだ。

17度の世界戦を経験している4階級制覇のサンタ・クルス

 不利の予想がささやかれるなかサンタ・クルスは「デービスは若くて才能のある選手だが、私のような経験はない」と反論している。そのとおり経験値という点では4階級制覇王者に軍配を上げなければなるまい。こちらも全米選手権準優勝(2004年)などアマチュアを経て2006年10月にプロデビュー。キャリア初期は判定勝ちが目立ったが、2009年から9連続KO勝ちをマークするなどしてトップ戦線に浮上。その勢いのまま2012年6月にはIBF世界バンタム級王座を獲得した。デービスがプロ転向する8ヵ月前のことである。その後、2013年8月にWBC世界スーパー・バンタム級王座、2年後にWBA世界フェザー級スーパー王座、2019年11月にはWBA世界スーパー・フェザー級スーパー王座を獲得している。2階級ともスーパー王座という点に少なからず引っかかりはあるが、スター選手の特権とみることもできよう。ちなみに現在もサンタ・クルスはフェザー級とスーパー・フェザー級の2階級でWBAからスーパー王者に認定されている。戦績は39戦37勝(19KO)1敗1分。このうち17試合が世界戦(16勝7KO1敗)だ。

コンディションが万全ならデービス断然有利

 オッズが示すようにデービス有利は揺るがないカードといえる。身長166センチと小柄なサウスポーのデービスは鋭く踏み込んで距離を潰し、回転の速い多彩なパンチで攻め落としてしまうことが多い。計量で失格した試合を含め7度の世界戦では7回TKO、3回TKO、8回KO、3回TKO、1回KO、2回TKO、12回TKOと前半、中盤、終盤に関係なく圧倒的な勝ち方をみせている。まさに怖いもの知らずといったところだ。万全のコンディションでリングに上がることを前提にするならば、今回もテンポの速い攻撃で中盤までにサンタ・クルスを攻略してしまう可能性が高いといえる。未知の部分を探すとすれば打たれ強さと競った状態での心身の集中力、スタミナといったあたりだろう。
 サンタ・クルスにはデービスのようなスピードや瞬発力、爆発力は感じられないが、ハイペースで打ち続けるスタミナと手数がある。9度も12ラウンドをフルに戦いきっているように長丁場に強いタイプといえる。接戦のまま勝負を中盤以降に持ち込むことができれば勝機は広がるだろう。

過去の主な2階級同時の世界タイトルマッチ

(1)1988年11月7日のシュガー・レイ・レナード(米)対ドニ―・ラロン(カナダ)戦(ラスベガス)は、ラロンの持つWBC世界ライト・ヘビー級王座と、空位のWBC世界スーパー・ミドル級初代王座がかけられた(レナードが9回TKO勝ちで5階級制覇 ⇒ ライト・ヘビー級王座は返上)

(2)2014年9月13日、WBA&WBC世界ウェルター級、WBC世界スーパー・ウェルター級王者のフロイド・メイウェザー(米)対マルコス・マイダナ(亜)第2戦に、メイウェザーの持つ2階級の王座がかけられた

(3)このほか1939年3月16日、セントルイスでライト級とウェルター級の2階級王者ヘンリー・アームストロング(米)がルー・フェルドマン(米)を相手に両王座の防衛戦を行い1回KO勝ちで防衛した例もある(Boxrecでは2階級のタイトル戦と表記されているが、リング年鑑ではウェルター級タイトルマッチと記されている)

TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表

  • 名前

    ジャーボンテイ・デービス

    レオ・サンタ・クルス

  • 生年月日/年齢

    1994年11月7日/25歳

    1988年8月10日/32歳

  • 出身地

    米国メリーランド州ボルティモア

    メキシコ ミチョアカン州ウエタモ

  • アマチュア実績

    12年全米GG大会優勝

    06年全米選手権準優勝

  • アマチュア戦績

    220戦205勝15敗

  • プロデビュー

    13年2月

    06年10月

  • 獲得世界王座

    WBA、IBF Sフェザー級
    WBAライト級

    IBFバンタム級
    WBC Sバンタム級
    WBAフェザー級
    WBA Sフェザー級

  • 身長/リーチ

    166センチ/171センチ

    171センチ/175センチ

  • プロ戦績

    23戦全勝(22KO)

    39戦37勝(19KO)1敗1分

  • KO率

    96%

    49%

  • 世界戦の戦績

    7戦全勝(7KO)

    17戦16勝(7KO)1敗

  • 直近の試合

    19年12月(12回TKO勝ち)

    19年11月(12回判定勝ち)

  • 戦闘スタイル

    左ファイター

    右ボクサーファイター型

  • ニックネーム

    Tank(装甲戦車)

    Terremoto(地震)

ライト級トップ戦線

WBA S
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBA
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBA 暫定
:ローランド・ロメロ(アメリカ)
WBC F
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBC
:デビン・ヘイニー(アメリカ)
IBF
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)
WBO
:テオフィモ・ロペス(アメリカ)

 10月17日にテオフィモ・ロペス(23=アメリカ)が4対1のオッズをひっくり返してワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)に12回判定勝ち、4団体の王座に君臨することになった。10ポイント差はともかく、ロペスの若さと体力がロマチェンコのスキルを凌駕したかたちだ。これにより主要4団体のあらゆる世界王座はアメリカ勢の独占状態となった。しかも、ロペス(16戦全勝12KO)が23歳、WBA王者のジャーボンテイ・デービス(アメリカ 23戦全勝22KO)が25歳、WBA暫定王者のローランド・ロメロ(アメリカ 12戦全勝10KO)が25歳、WBC王者のデビン・ヘイニー(アメリカ 24戦全勝15KO)が21歳と、全勝の若武者が揃った。4人ともKO率は60パーセント超だ。さらに12月には20戦全勝(17KO)のパンチャー、ライアン・ガルシア(22=アメリカ)がルーク・キャンベル(33=イギリス)とWBC暫定王座決定戦を行うことになっている。ガルシアが戴冠を果たせば若いスターが勢揃いすることになる。その先に待っている王者同士の対決が楽しみになってくる。
 ただし、その前にデービスはレオ・サンタ・クルス(32=メキシコ)と、ヘイニーはユリオルキス・ガンボア(38=キューバ)との防衛戦が控えている。もしもサンタ・クルス、ガンボア、キャンベルが勝つようなことがあると、今度は3人の30代王者が誕生することになる。
 ロペス戦後に右肩の手術をしたロマチェンコ、3階級制覇の実績を持つホルヘ・リナレス(35=帝拳)の動向も含め、しばらく目が離せない状況が続きそうだ。

スーパー・フェザー級トップ戦線

WBA S
:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
WBA
:レネ・アルバラード(ニカラグア)
WBA 暫定
:クリス・コルバート(アメリカ)
WBC
:ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
IBF
:ジョセフ・ディアス(アメリカ)
WBO
:ジャメル・ヘリング(アメリカ)

 4年近い在位を誇るWBC王者のミゲール・ベルチェルト(28=メキシコ)がこの階級の顔といえる。三浦隆司(帝拳)、ジョナサン・バーロス(アルゼンチン)、フランシスコ・バルガス(メキシコ)、ジェイソン・ソーサ(アメリカ)といった元王者たちを相手に5連続KOを含む6度の防衛はみごとだ。フェザー級から参入してきたオスカル・バルデス(29=メキシコ)との対戦が計画されており、これをクリアするようだとさらなる長期政権が見えてくる。
 WBAスーパー王者のレオ・サンタ・クルス(32=メキシコ)は4階級制覇の実績を持つが、このクラスでは1勝しただけとあってベルチェルトと同等の評価をするのは難しい。今回のジャーボンテイ・デービス(25=アメリカ)戦を待つ必要があるだろう。
 遠い回り道をして悲願の戴冠を果たしたレネ・アルバラード(31=ニカラグア)、3度目の挑戦を実らせたジョセフ・ディアス(27=アメリカ)、伊藤雅雪(伴流⇒横浜光)からWBO王座を奪ったジャメル・ヘリング(34=アメリカ)は世界王者として飛び抜けた力があるわけではないため、今後も厳しい防衛ロードが待っていそうだ。
 こうしたなか、フェザー級のWBO王座を返上して転級してきたサウスポー、シャクール・スティーブンソン(23=アメリカ)が新しい風を吹き込むことができるか注目したい。

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オンデマンドでの同時配信対象外
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、PG-12指定(12歳未満は保護者同伴が望ましい)されたもの
劇場公開時、PG12指定(小学生以下は助言・指導が必要)されたもの
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの