S・ライト級10回戦
ホセ・ペドラサ対ミケル・レスピエール

  • 2020/08/07

再起をかける「スナイパー」
再浮上狙うレスピエール

 2015年6月から2017年1月までIBF世界スーパー・フェザー級王座に君臨し、ライト級に転向後は2018年8月から12月までWBO王者だったホセ・ペドラサ(31=プエルトリコ)が、世界挑戦の経験を持つサウスポー、ミケル・レスピエール(35=トリニダード・トバゴ/アメリカ)と対戦する。昨年9月、スーパー・ライト級転向初戦でホセ・セペダ(アメリカ)に苦杯を喫したペドラサにとってはボクサー生命を左右しかねない重要な再起戦だ。勝てば再浮上の可能性が広がるレスピエールにとっても大事な一戦といえる。契約体重はウェルター級だが、スーパー・ライト級に軸を置いている両者にとってはサバイバルマッチといえる。
 ペドラサは2008年北京五輪出場(ライト級2回戦敗退)のほか、翌年の世界選手権では準優勝を果たすなどアマチュアで活躍後にプロ転向を果たした。地域王座やマイナー団体の王座獲得、そして挑戦者決定戦を制するなど手順を踏んだうえで5年前、26歳のときに初戴冠を果たした。2度の防衛を果たしたが、V3戦でジャーボンテイ・デービス(アメリカ)に7回TKO負け。在位は1年半に終わった。これを機にディベラ・エンタテインメント社を離れ、トップランク社と契約すると同時にライト級に転向。これらがプラスに作用したのだろう、半年後にはレイムンド・ベルトラン(メキシコ)を破って2階級制覇を果たした。この王座は4ヵ月後の統一戦でワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に12回判定で敗れて失ったが、中盤までは天才を相手に十分な対応をみせていたものだ。
 この敗北は仕方ないとしても、惜しまれるのが昨年9月のセペダ戦である。さらに1階級上げて臨んだ試合だったが、セペダのスキルに屈した印象が強かった。今回はデービス、ロマチェンコ、セペダと同じサウスポーが相手であることや、スーパー・ライト級とウェルター級の中間の体重で行われる点などペドラサには不安の多い試合といえそうだ。相手のマネージャーが新型コロナウイルスの検査で陽性だったため試合が約2週間延びたことも不安を増す材料になっているかもしれない。
 レスピエールはカリブ海の最南に位置するトリニダード・トバゴの出身だが、6歳のときにアメリカに移住。現在はアメリカ国籍を取得し、ニューヨークに住んでいる。アマチュアを経て27歳でプロ転向を果たし、昨年3月には22戦無敗(21勝10KO1無効試合)の戦績を引っ提げて世界戦のリングに上がった。しかし、WBO世界スーパー・ライト級王者のモーリス・フッカー(アメリカ)に12回判定の完敗を喫した。これが再起第2戦となる。
 試合を見る際、まず気になるのはスイッチ・ヒッターのペドラサが左右どちらの構えでスタートするのかという点だ。そしてサウスポーのレスピエールに対して距離を潰しにいくのか、それとも離れて戦うのか、あるいは左右に動いて揺さぶりをかけるのか、そんな点にも注目したい。ともに確かな技術を持っているが、強引に倒しに行く攻撃型ではない。それだけに序盤から駆け引きを交えた主導権争いが展開されそうだ。

スーパー・ライト級トップ戦線の現状

WBA S
:ジョシュ・テイラー(イギリス)
WBA
:マリオ・バリオス(アメリカ)
WBA 暫定
:アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)
WBC
:ホセ・ラミレス(アメリカ)
IBF
:ジョシュ・テイラー(イギリス)
WBO
:ホセ・ラミレス(アメリカ)

 WBAスーパー王座とIBF王座を持つジョシュ・テイラー(29=イギリス)と、WBCとWBO王座に君臨するホセ・ラミレス(27=アメリカ)がトップを並走している。
 直近の3戦でライアン・マーティン(アメリカ)、イバン・バランチク(ロシア/ベラルーシ)、レジス・プログレイス(アメリカ)と無敗の相手に勝利を収めているテイラーはサウスポーのボクサーファイター型で、昨年の「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」を制して実力と知名度、評価を大きくアップさせた。16戦全勝(12KO)。
 ラミレスも4度の世界戦でアミール・イマム(アメリカ)、アントニオ・オロスコ(メキシコ)、ホセ・セペダ(アメリカ)、そしてWBO王者だったモーリス・フッカー(アメリカ)といった実力者を連破。こちらも着々と実績を重ね、総合力を上げている。25戦全勝(17KO)。多くのファンが4団体の王座をかけたテイラーとの全勝対決を期待している。
 この2王者をわずかの差で追うのが前WBC王者のレジス・プログレイス(31=アメリカ)だ。WBSS決勝戦でテイラーに惜敗して無冠になったが、実力差はない。「3強」の一角といってもいいだろう。
 ラミレスへの挑戦が決まっている元WBC王者のビクトル・ポストル(36=ウクライナ)も実力者だ。長身の技巧派だが右ストレートには破壊力もある。ラミレスも要注意といえるだろう。
 3度目の世界挑戦を目指すセペダはサウスポーの技巧派で、ラミレスと接戦を演じたほどの実力の持ち主だが、アピール度に欠ける点が惜しまれる。
 元王者のバランチクも返り咲きのチャンスをうかがっている。テイラー戦では判定まで持ち込んだものの2度のダウンが響いて敗れたが、ベルトを奪還するだけの力はある。

WBO世界スーパー・バンタム級王座決定戦
アンジェロ・レオ対トレメイン・ウィリアムス

ナバレッテの後継王者決定戦
フルトンが欠場 ウィリアムスが代役

 井上尚弥(大橋)の転級を前提に対戦を熱望していたエマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が、コロナ禍のなかしびれを切らしたのか5度防衛してきたWBO世界スーパー・バンタム級王座を7月に返上。これを受けて行われる王座決定戦が今回のアンジェロ・レオ(26=アメリカ)対トレメイン・ウィリアムス(27=アメリカ)の試合だ。もともとは1位のスティーブン・フルトン(アメリカ)と2位のレオが戦うことになっていたが、フルトンが新型コロナウイルスの検査で陽性だったためセミファイナルに出場予定だった6位のウィリアムスにチャンスが回ってきた経緯がある。
 レオは2012年11月にプロデビューしたキャリア8年の選手で、3年前からフロイド・メイウェザー(アメリカ)のサポートを受けている。ガードを高めに置いた安定感のある構えのボクサーファイター型で、切り札の右ストレートのほか左ボディブローなども巧みだ。世界ランカー対決となった直近のセサール・フアレス(メキシコ)戦(2019年12月)では相手の打ち終わりに右ストレートを打ち込んでダウンを奪い、11回TKO勝ちを収めている。戦績は19戦全勝(9KO)。
 フルトンの代役として大きなチャンスが訪れたウィリアムスも20戦19勝(6KO)1無効試合と無敗をキープしている。こちらも2012年にデビューし、ウィリアム・ゴンサレス(ニカラグア)や ホセ・ロドリゲス(メキシコ)といった世界挑戦経験者を下してトップ戦線に上がってきた。昨年7月にはWBO6位にランクされていたイェニフェル・ビセンテ(ドミニカ共和国)を下してNABO北米王座とUSBA全米王座を獲得している。目と勘のいいサウスポーで、虚を突いて長距離から左ストレートを打ち込むこともある。
ただ戦績が示すとおりパンチ力には欠ける。
 レオが仕掛け、ウィリアムが迎え撃つパターンが予想されるが、優劣の見極めが難しいジャッジ泣かせのラウンドが続く可能性がある。どちらがより多くの効果的なパンチを当てることができるか、どちらがジャッジにアピールできるか、両コーナーの指示とチーム力も勝敗に影響しそうだ。ちなみにオッズは11対10でウィリアムス有利と出ている。

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