スーパー・フェザー級10回戦
シャクール・スティーブンソン対フェリックス・カラバリョ

  • 2020/07/10

軽中量級のスター候補がテストマッチ
初防衛戦が流れた鬱憤を晴らすか

 もともとシャクール・スティーブンソン(22=アメリカ)は3月14日にニューヨークでミゲール・マリアガ(コロンビア)を相手に初防衛戦を行うはずだったが、2日前になってコロナ禍の影響で中止が決定。以後は悶々とした日々を過ごしてきたものと思われる。そんななかで迎える待望の実戦だけに、溜まった鬱憤をフェリックス・カラバリョ(33=プエルトリコ)に遠慮なくぶつけるはずだ。
 スティーブンソンは5歳のとき祖父にジムに連れて行かれたのが縁でボクシングを始め、16年リオデジャネイロ五輪バンタム級で銀メダルを獲得するなどアマチュアで約140戦を経験した。「負けたのは12度か13度」と本人は明かしている。元世界王者のアンドレ・ウォード(アメリカ)らをマネージャーに迎え、トップランク社とプロモート契約を交わして3年前にプロ転向を果たした。順調に成長し、昨年は世界挑戦経験者のクリストファー・ディアス(プエルトリコ)とアルベルト・ゲバラ(メキシコ)に圧勝し、12月にはジョエト・ゴンザレス(アメリカ)との決定戦を大差の判定で制してWBO世界フェザー級王座を獲得した。戦績は13戦全勝(7KO)。 KO率という点ではやや物足りなさが残るが、それはスティーブンソンがパワーよりもスピードとスキルを重要視するサウスポーだからでもある。スティーブンソンの使命を考えると、今後はKO狙いのエキサイティングなファイトも求められるようになっていくはずだ。それらの融合が22歳の課題といえよう。
 技量と同時に肉体面でも伸び盛りのスティーブンソンは、近い将来のスーパー・フェザー級転向も視野に入れている。今回はそのテストマッチともいえるもので、これまでより1.8キロほど重い130ポンド(約58.9キロ)契約のノンタイトル戦に臨む。
 相手のカラバリョは「ラ・ソンブラ(影、不幸をもたらす男)」というニックネームを持つ中堅で、14年3月のプロデビューから6年、これが2度目の10回戦となる。18年10月の初10回戦では世界挑戦経験者のホセ・ニエベス(プエルトリコ)に判定勝ちを収めている。戦績は16戦13勝(9KO)1敗2分。WBAカリブ王座、WBC中米カリブ王座を獲得した実績を持っているだけに侮れない相手といえそうだ。
 スティーブンソンだけでなくアメリカでは3月中旬からボクシングの試合が見送られてきただけに、戦う選手もファンもストレスが溜まっているはず。無観客試合だが、エキサイティングな戦いを期待したい。

 このほか16年リオデジャネイロ五輪バンタム級決勝でスティーブンソンに勝った実績を持つロベイシー・ラミレス(26=キューバ:3戦2勝2KO1敗)対エウリ・アンドゥハル(25=ドミニカ共和国:8戦5勝3KO3敗)のフェザー級6回戦などを放送。五輪連覇のラミレスには要注目だ。

127ポンド(約57.6キロ)契約10回戦
エマヌエル・ナバレッテ対ウリエル・ロペス

井上尚弥の近未来のライバルが
2.4キロ増の無冠戦に出場

 WBO世界スーパー・バンタム王座を1年半の間に5連続KO防衛中のエマヌエル・ナバレッテ(25=メキシコ)が、来日経験もあるウリエル・ロペス(25=メキシコ)とノンタイトル10回戦で拳を交える。近い将来、井上尚弥(27=大橋)のライバルになるのではないかと注目されるナバレッテは普段は122ポンド(約55.3キロ)が主戦場だが、今回は127ポンド(約57.6キロ)の契約体重でリングに上がる。いつもより2.4キロ増となるが、どんなパフォーマンスを見せるのか気になるところだ。
 ナバレッテは32戦31勝(27KO)1敗と高いKO率(約84パーセント)を誇る強打者ではあるが、一発で仕留めるパンチャー型ではなく、顔面とボディにコンビネーションを打ち分けてストップする連打型タイプといえる。リング上で積極的にパンチを繰り出すナバレッテは試合間隔も極端に短く、その点でもアクティブな選手といえる。前王者アイザック・ドグボエ(ガーナ/イギリス)との初防衛戦が昨年5月のことで、2度目の防衛戦が8月、1ヵ月のスパンでV3戦、その3ヵ月後には4度目の防衛戦を行っている。今年2月にはV5を果たしている。いずれもKO(TKO)によるものだ。相手との力量差があるカードが多い点は割り引いて考える必要がありそうだが、乗りに乗っている状態であることは間違いない。
 そんな王者と無冠戦で拳を交えることになったロペスは27戦13勝(6KO)13敗1分の戦績を残している中堅で、世界的には無名といえる。しかし、日本のファンのなかには松本亮(大橋)に初黒星をつけた選手として記憶している人もいるはずだ。16年5月、当時WBO2位、WBA9位にランクされていた松本と対戦したロペスは5回TKO勝ちを収めている。松本が体調不良だったとはいえロペスが勝利を収めた事実は揺るがない。ただ、入れ替わりに10傑入りしなかったあたりにロペスの評価を見て取ることができる。現にロペスは7ヵ月後の再戦で松本に6回TKOで雪辱を許し、その試合を含め直近の9戦は3勝(2KO)6敗と振るわない。現在は3連続判定負け中だ。
 実力はもちろんのこと体格でも大きく勝るナバレッテにとってはKO勝ちがノルマのカードといえる。いつものように積極的にプレッシャーをかけて出て、自慢のパンチを顔面、ボディに打ち分けるものと思われる。中近距離で持ち味を発揮するロペスがどこまで粘れるか。
 世界的なコロナ禍が収束の気配を見せないなかで挙行されるナバレッテ対ロペスのイベントは、細心の注意を払いながら無観客試合としてテレビ・アステカのスタジオで行われる。そのためいつもとは異なった雰囲気になるものと思われる。そのあたりにも注目したい。

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