「エキサイトマッチ 伝説の名勝負選!」

フェリックス・トリニダード対フェルナンド・バルガス
ホセ・ルイス・カスティージョ対ディエゴ・コラレス

  • 2020/07/03

 今回のエキサイトマッチは「伝説の名勝負選」として、2000年12月2日に行われたスーパー・ウェルター級王座統一戦、WBA王者フェリックス・トリニダード(当時27歳=プエルトリコ)対IBF王者フェルナンド・バルガス(当時22歳=アメリカ)と、2005年5月7日に行われたホセ・ルイス・カスティージョ(当時31歳=メキシコ)対ディエゴ・コラレス(当時27歳=アメリカ)のWBC、WBO世界ライト級王座統一戦を放送。アメリカのネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで挙行されたこの2試合は、激しいパンチの応酬とドラマチックな結末からボクシング史に残る名勝負として記憶されている。

38戦全勝31KOのトリニダード vs 20戦全勝18KOのバルガス

 トリニダード対バルガスのスーパー・ウェルター級王座統一戦は、「Tito」の愛称で知られるWBA王者が38戦全勝(31KO)、「Ferocious(悪意に満ちた男)」というニックネームを持つIBF王者が20戦全勝(18KO)と、高いKO率を誇る無敗同士のカードだった。
 オッズは3対2でトリニダード有利と出ていたが、これは経験値の差といっていいだろう。トリニダードは当時27歳だったが、20歳でIBF世界ウェルター級王座を獲得してから6年間に15度の防衛を果たした実績を持っていた。史上6位タイとなる9連続KO防衛が含まれているうえ、ヘクター・カマチョ(プエルトリコ)、ルイス・ラモン・カンパス(メキシコ)、パーネル・ウィテカ(アメリカ)、オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)らを相手にしてのV15だから価値がある。ちなみに全勝対決となったデラ・ホーヤ戦(12回判定勝ち)ではWBC王座を吸収している。
 バルガス戦の9ヵ月前には、1996年アトランタ五輪ライト・ミドル級金メダリストのデビッド・リード(アメリカ)から4度のダウンを奪って圧勝(12回判定勝ち)、2階級制覇を成し遂げていた。指名挑戦者のママドゥ・チャム(セネガル/フランス)を3回TKOで退けてWBA世界スーパー・ウェルター級王座の初防衛を果たしたあと、バルガス戦を迎える。まさに円熟期に入ったタイミングだったといえる。

 対するバルガスは1996年アトランタ五輪ウェルター級に18歳で出場するなどアマチュア時代から目立った活躍をみせていた。五輪翌年にプロ転向を果たし、1年9ヵ月後の1998年12月にベテラン王者のルイス・ラモン・カンパス(メキシコ)を7回終了TKOで破ってIBF世界スーパー・ウェルター級王座を獲得した。このときの戦績は15戦全KO勝ちだった。その後、ラウル・マルケス(メキシコ/アメリカ)、ロナルド・ライト(アメリカ)、アイク・クォーティ(ガーナ)ら経験値の高い元王者を下すなど2年間に5度の防衛をこなしていた。こちらは若さと勢いだけでなく確かな実力を備えた王者として評価されつつあった時期だ。
 トリニダードの切り札ともいえる左フックが火を噴くのか、それとも巧みなボディ打ちや繋ぎの速いコンビネーションに自信を深めているバルガスがライバル王者を凌駕するのか――。1万人超の観衆が見守るなかで始まった試合は、いきなり大歓声と悲鳴に包まれることになった。

プロ叩き上げのカスティージョ vs 長身パンチャーのコラレス

 壮絶なパンチの応酬のすえに訪れた決定的ともいえる痛烈なダウン、そして再びのダウン、それに続くはずの無慈悲なまでのKOシーン。ところが、カウントを聞かされたうえ顔面を腫らすなど絶体絶命の危機に瀕した選手が一撃で大どんでん返しを起こす――。漫画や映画ではこんな展開と結末が意図的につくりだされることが多いが、実際のリングでもそんなドラマチックなことが奇跡的な割合で起こる。そのひとつが2005年5月7日のカスティージョ対コラレスだ。しかも舞台が世界王者同士の統一戦というのだから興奮度はマックス間違いなしといえる。
 16歳でプロデビューしたカスティージョは初陣から18連勝(17KO)を収めたことはあったが、重要な試合でベテランにTKOで敗れることが続き出世は遅れた。2000年6月にスティービー・ジョンストン(アメリカ)を破って26歳でWBC世界ライト級王座を獲得したが、4度目の防衛戦でフロイド・メイウェザー(アメリカ)に判定で敗れ、再戦でも惜敗。それでも30歳のときに返り咲きを果たし、2度の防衛を果たしていた。洗練された技術力は感じられないものの上下の打ち分けで相手の戦力をそぎ落としていく執拗な攻撃型で、メイウェザーを苦しめた連打力とスタミナには定評があった。叩き上げのプロというイメージの強い選手で、経験を積んだことで耐久力も増していた。コラレス戦を前にした時点での戦績は59戦52勝(46KO)6敗1分、KO率は78パーセントだった。

 一方、世界選手権に出場するなどアマチュアで117戦(105勝12敗)を経験後に18歳でプロ転向を果たしたコラレスは、カスティージョとは対照的なエリートといえた。 デビューから4年目の1999年10月にはロベルト・ガルシア(アメリカ)を7回TKOで破ってIBF世界スーパー・フェザー級王座を獲得。この王座は3度防衛後に返上し、WBC王者だったメイウェザーとの全勝対決に臨んだが、5度のダウンを喫して10回TKOで敗れた。2003年にはホエル・カサマヨル(キューバ)にも2度のダウンを奪われて6回TKOで敗れるなど打たれ脆さを露呈したが、翌2004年3月のカサマヨルとの再戦に競り勝って空位になっていたWBO世界スーパー・フェザー級王座を獲得。その5ヵ月後、ライト級に転向してWBO王者のアセリノ・フレイタス(ブラジル)を攻略、10回TKO勝ちで2階級制覇を成し遂げていた。アマ時代から磨いてきたテクニックと179センチの長身から繰り出す切れのあるコンビネーションが持ち味のボクサーファイターで、戦績は41戦39勝(32KO)2敗。こちらのKO率も78パーセントだった。
 そんな王者同士の一戦は初回から打撃戦に突入していき、ラウンドを重ねるごとにパンチの交換は激しさを増していった――。

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