「パッキャオに勝った男」のミドル級転向第2戦
ゼラファは得意の右ストレートに活路

  • 2019/10/18

 17年7月にマニー・パッキャオ(40=フィリピン)を大番狂わせの12回判定で破ってWBO世界ウェルター級王座を獲得したことがあるジェフ・ホーン(31=オーストラリア)が、スーパー・ウェルター級の元世界ランカー、マイケル・ゼラファ(27=オーストラリア)を相手にミドル級転向第2戦に臨む。
 ホーンは12年ロンドン五輪に出場し、2勝してライト・ウェルター級ベスト8入りした実績を持っている。翌13年3月にプロ転向を果たし、4年後には6階級制覇王者を破って世界を驚かせた。初防衛戦ではゲイリー・コーコラン(28=イギリス)を11回TKOで退けたが、アメリカのリング初登場となったV2戦ではテレンス・クロフォード(31=アメリカ)に9回TKOで敗れた。完敗といえる内容ではあったが、「パウンド・フォー・パウンド」のトップ3内に入っている実力者が相手では仕方ないところといえた。これを機にミドル級に転向し、再起戦では元世界2階級制覇王者のアンソニー・ムンディン(44=オーストラリア)に96秒KO勝ちを収めている。今回のゼラファ戦はミドル級転向後、そして再起後の第2戦となる。すでにWBAで3位、IBFで14位にランクされており、WBA王者の村田諒太(33=帝拳)への挑戦を視野に入れている。21戦19勝(13KO)1敗1分。
 ゼラファは11年3月のプロデビューから8年半、スーパー・ウェルター級とミドル級を行ったり来たりしながら29戦26勝(15KO)3敗の戦績を残している。三つの敗北はいずれも世界的な強豪との対戦で喫したものだ。14年10月のプロ初黒星の相手、アリフ・マゴメドフ(ロシア)は当時、WBA4位、WBC14位にランクされていた。15年9月に5回KO負けを喫した相手、ピーター・クィリン(36=アメリカ)は元WBO世界ミドル級王者で、昨年12月のWBA世界スーパー・ウェルター級挑戦者決定戦で拳を交えたケル・ブルック(33=イギリス)は元IBF世界ウェルター級王者だ(12回判定負け)。ブルック戦時はWBA8位にランクされていたゼラファだが、敗れたあとは15傑から名前が消えている。今回の試合でホーンに勝てばトップ戦線に再浮上できるだけにモチベーションは高いはずだ。
 5対1でホーン有利というオッズが出ているように、前ウェルター級王者に分のあるカードといえる。ホーンとすれば持ち味である体力を生かしてゴリゴリと押し込んで距離を潰し、執拗な攻撃で徐々に追い込んでいきたいところだ。一方のゼラファはホーンよりも5センチ大きい180センチの身長と9センチ長い182センチのリーチを生かして戦いたいはず。十八番の右ストレートが最も効果を発揮する中長距離をキープできるかどうか。
 馬力勝負の乱戦に持ち込みたいホーン、右ストレートを狙い撃ちしたいゼラファ。序盤から距離を巡る激しい攻防がみられそうだ。

ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC :サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBA    :村田諒太(帝拳)
WBC    :ジャーマル・チャーロ(アメリカ)
IBF    :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO    :デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)

 現役ボクサーのなかで世界的に最も高い知名度を持ち、かつ最も稼ぐサウル・カネロ・アルバレス(29=メキシコ)がトップ戦線の核だ。ただ、11月にWBO世界ライト・ヘビー級王者のセルゲイ・コバレフ(36=ロシア)に挑戦することになっており、その冒険マッチの結果によっては前後の階級も含めて大きな変動があるかもしれない。
 そのアルバレスとの第3戦を熱望しているゲンナディ・ゴロフキン(37=カザフスタン)は、アルバレスが剥奪されて空位になったIBF王座を引き継いだ。セルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)との決定戦で12回判定勝ちを収めはしたものだが、17連続KO防衛を果たしていたころの溌溂さや勢いは感じられなかった。黄昏期に入ってきたという印象は拭えない。善戦したデレビヤンチェンコは王者級の力量の持ち主だが、1年前のダニエル・ジェイコブス(32=アメリカ)戦といい今回のゴロフキン戦といい、初回に喫したダウンが響きスター選手を超えるところまでは行っていない。もうひとつ、何かが欲しい。
 WBC王者のジャーマル・チャーロ(29=アメリカ)は2度の防衛戦が判定まで長引いてしまい、やや停滞気味だ。12月にデニス・ホーガン(34=アイルランド/オーストラリア)とのV3戦が決まったが、ここで派手なKO勝ちが期待される。ホーガンは今年4月にWBO世界スーパー・ウェルター級王者のハイメ・ムンギア(23=メキシコ)に善戦しているが、ミドル級でどれだけやれるか。
 アルバレス、ゴロフキン、デレビヤンチェンコと接戦を演じたジェイコブスは次戦が12月に予定されているが、スーパー・ミドル級に転向する計画があるようだ。
 WBO王者のデメトリアス・アンドレイド(31=アメリカ)は昨年10月に戴冠を果たしたあと、今年は2度の防衛をこなしている。
年内にV3戦を行いたいという希望を持っているようだが、長身の技巧派サウスポーということで敬遠される傾向にあり、なかなか相手が見つからない。
 WBA王者の村田諒太(33=帝拳)は今年7月、本領発揮ともいえる内容の2回TKOでロブ・ブラント(29=アメリカ)に雪辱してベルトを奪還。年内に防衛戦を控えている。
 右ストレートに切れのあるパンチャー、WBO2位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)、12年ロンドン五輪ミドル級決勝で村田に惜敗したWBA4位のサウスポー、エスキーバ・ファルカン(29=ブラジル)も挑戦の機会を待っている。

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