返り咲き目指すチャーロ弟の再起戦
相手はKO率81%の曲者コタ

  • 2019/07/19

 ジャーメル・チャーロ(29=アメリカ)は昨年12月、双子の兄で当時のWBC暫定世界ミドル級王者(現在は正規王者)ジャーマル・チャーロとの揃い踏みイベントで、トニー・ハリソン(28=アメリカ)に12回判定負け、2年7ヵ月君臨したWBC世界スーパー・ウェルター級王座から陥落した。本来ならばチャーロはハリソンとのダイレクト・リマッチに臨むはずだったが、ライバルがトレーニング中に足首を負傷したため出場不可となり、ホルヘ・コタ(31=メキシコ)との対戦となった経緯がある。試合はスーパー・ウェルター級リミットを1ポンド(約450グラム)上回る155ポンド(約70.3キロ)契約12回戦として行われる。
 チャーロは身長180センチ、リーチ185センチというバランスのとれた体格からスピードのある左ジャブを繰り出し、右ストレートに繋げる攻撃パターンを持つ技巧派といえる。32戦31勝(15KO)1敗とKO率は決して高くないが、世界王座を獲得した試合とチャールズ・ハトリー(33=アメリカ)との初防衛戦、エリクソン・ルビン(23=アメリカ)とのV2戦では派手な3連続KO勝ちを収めている。3度目の防衛戦となったオースティン・トラウト(33=アメリカ)戦は12回判定勝ちにとどまったが、元王者から2度のダウンを奪っている。いまやパンチャー型に変貌を遂げた印象さえある。ただ、KOを狙うあまり攻防が雑になったのか、はたまた3度の防衛戦がすべてサウスポー相手だった影響なのか、8対1のオッズで有利と見られたハリソン戦では接戦に持ち込まれ、際どい判定を落としている。ニックネームは「アイアンマン(鉄人)」。
 試合1ヵ月前にピンチヒッターとして白羽の矢が立ったコタは身長180センチ、リーチ187センチと体格はチャーロとほぼ同じで、プロでの試合数も31(28勝25KO3敗)とデータ上は似通っている。大きく異なるのはコタがサウスポーであること、そしてKO率が81パーセントと高い点だ。
 チャーロよりも1年半ほど遅い2009年6月にプロデビューしたコタは、元世界王者ルイス・ラモン・カンパス(メキシコ)をストップするなど16連続KO勝ちを収めて注目を集めた。のちにWBC暫定世界ミドル級王者になるマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)に7回TKOで進撃を止められたが、再び9連勝(6KO)をマークして世界10傑入り。ここでルビンとのWBC世界スーパー・ウェルター級挑戦者決定戦に臨んだが、4回TKOで敗れた。その後、3連続KO勝ちを収めたものの今年4月、現IBF11位のヘイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)に10回判定負けを喫している。「デモニオ(悪魔)」というニックネームを持つコタは、スタンスを広めにとった独特の構えから中近距離で執拗に左右を叩きつけるタイプで、変則型といっていいだろう。
 正統派のチャーロとすればスピードのある左ジャブでコントロールしたうえで右に繋げるタイミングを狙いたいところ。しっかりと中長距離を保って相手の射程外に身を置きながら戦うことができれば、流れのなかで自然と右ストレートを打ち込むチャンスが訪れそうだ。

スーパー・ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC :ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)
WBC   :トニー・ハリソン(アメリカ)
IBF   :ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)
WBO   :ハイメ・ムンギア(メキシコ)

 長いことWBAスーパー王座に君臨していたエリスランディ・ララ(36=キューバ)やWBC王者だったジャーメル・チャーロ(29=アメリカ)が最高位から陥落し、さらにララに競り勝ったジャレット・ハード(28=アメリカ)まで王座を失ったことで、このクラスは混戦状態に陥っている。
 そうしたなか昨年5月にWBO王座を獲得したハイメ・ムンギア(22=メキシコ)はすでに4度の防衛を果たしており、早くも実績目ではトップに躍り出ている。しかし、V3戦とV4戦は苦戦のすえの判定勝ちで、勢いに陰りが見えるのが気がかりだ。ハードからダウンを奪って一気にふたつの王座を奪ったジュリアン・ウィリアムス(29=アメリカ)は世界王者に相応しい実力の持ち主だが、かつてジャーメルの双子の兄ジャーマル・チャーロ(29=アメリカ)に5回KO負けを喫しており、この印象を払拭するだけの活躍ができるかどうか。WBC王者のトニー・ハリソン(28=アメリカ)も一度はハードに9回TKO負けを喫しており、こちらも評価を定める段階とはいえない。ジャーメル・チャーロとの再戦で真価が問われることになる。
 こうした王者組に加え、いまは無冠のララ、ハード、チャーロ、先ごろWBA王座を返上したブライアン・カスターニョ(29=アルゼンチン)らが横一線の団子状態といえる。
 さらに勢いを取り戻した感のあるエリクソン・ルビン(23=アメリカ)、元IBF世界ウェルター級王者のケル・ブルック(33=イギリス)、18戦全勝(14KO)のカルロス・アダメス(25=ドミニカ共和国)らがトップグループとの差を詰めてきている。
 また、夏にはミシェル・ソロ(31=コートジボアール/フランス)対マゴメド・クルバノフ(23=ロシア)のWBA王座決定戦、ララ対ラモン・アルバレス(32=メキシコ)のWBA暫定王座決定戦が組まれており、これらの行方にも注目したい。

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