スーパー王者とレギュラー王者が団体内統一戦
サンタ・クルスの返り討ちか マレスの雪辱か

  • 2018/08/03

 WBAのフェザー級スーパー王者の肩書を持つレオ・サンタ・クルス(29=メキシコ)と、レギュラー王者のアブネル・マレス(32=メキシコ)が団体内の統一戦で拳を交える。この両者は3年前に対戦し、激しいパンチの応酬のすえサンタ・クルスが2対0の12回判定勝ちを収めてスーパー王座についている。紆余曲折を経て実現する3年ぶりの再戦は、サンタ・クルスの返り討ちに終わるのか、それともマレスが雪辱を果たすのか。今回も接戦が予想される。
 初戦は15年8月、今回と同じアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス、ステイプルズ・センターに1万3000人超の観衆を集めて行われ、パンチの総数やヒット数で上回ったサンタ・クルスが117対111(二者)、114対114の採点で勝者コールを受けた。ともに顔面をカットしながらもサンタ・クルスが1057発、マレスが980発のパンチを放つという総力戦だった。
 スーパー王者になると同時に3階級制覇を達成したサンタ・クルスだが、11ヵ月後のV2戦で下の階級から上がってきたカール・フランプトン(イギリス)に競り負け、プロ初の敗北(12回判定負け)を喫して無冠になってしまった。現在の王座はそのフランプトンから奪い返したものだ。
 一方のマレスは3年前にサンタ・クルスに敗れたあと1年4ヵ月近いブランクができたが、16年12月にヘスス・クェジャル(アルゼンチン)を12回判定で下してWBAフェザー級のレギュラー王座を獲得した。こちらは13年に3階級制覇を成し遂げており、フェザー級での戴冠は2度目となる。
 こうして17年1月から再び並走状態が続くなかWBAは両者に団体の統一戦を命じた。それに従い昨年10月に戦うプランが浮上したが条件面で折り合わず、同じイベントで両者が防衛戦を行うにとどまった。
 ともに一発で仕留めるパンチャー型ではなく、一定以上のタフネスの持ち主でもある。さらに互いに手の内を知っていることを考えると、今回も接戦は確実といえる。3年前に勝っているサンタ・クルスは前回と同じように体格を生かした左ジャブから入り、距離が縮まった場合は右フックやアッパーなどを効果的につかってくるものと思われる。これに対し初戦で敗れているマレスが勝つためには工夫が必要になってきそうだ。忙しくサイドに動いてメリハリの効いた攻撃をしてジャッジに好印象を与えるなど、ポイントを引き寄せることができるかどうか。圧力をかけながら正面突破を狙うことも策のひとつではあるが、その場合はスーパー王者の左ジャブにポイントを与えるリスクもある。
 9対2でサンタ・クルス有利というオッズが出ているが、ふたりの間に決定的な力量差があるわけではない。両コーナーがどんな指示を出すのか、そのあたりにも注目したい。
 戦績はサンタ・クルスが36戦34勝(19KO)1敗1分、マレスが34戦31勝(15KO)2敗1分。

フェザー級トップ戦線の現状

WBA SC :レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
WBA   :アブネル・マレス(メキシコ)
WBA 暫定:ヘスス・ロハス(プエルトリコ)
WBC   :ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
IBF   :ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)
WBO   :オスカル・バルデス(メキシコ)
WBO 暫定:カール・フランプトン(イギリス)

 群雄割拠の様相を呈しているなか、統一戦の機運も高まっている。軸になるのはWBAスーパー王者のレオ・サンタ・クルス(29=メキシコ)だ。すでに3年前にアブネル・マレス(32=メキシコ)には勝っており、現WBO暫定王者のカール・フランプトン(31=イギリス)とは1勝1敗と星を分けている。今回のマレス戦の勝者がフランプトン、あるいは他の団体の王者と拳を交える可能性は決して低くないといえる。
 WBC王者のゲイリー・ラッセル(30=アメリカ)は、ここというところで運に見放されてきた感がある。アマチュア時代は08年北京五輪で体調不良のためリングに上がれず、プロ転向後は順調に白星を重ねたものの初の大舞台ではワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=現WBA世界ライト級王者)の前に敗退。やっとWBC王者になったと思ったら、故障が多く1年に1回の試合ペースになっている。アマチュア時代にはサンタ・クルスに勝っているだけに、王座統一戦を期待したいところだ。
 WBO王者のオスカル・バルデス(27=イギリス)は24戦全勝(19KO)のスター候補だが、今年2月のV4戦で体重オーバーのスコット・クィッグ(29=イギリス)のパンチでアゴを骨折、貴重な時間をリハビリに充てることになってしまった。この間、フランプトンがノニト・ドネア(35=フィリピン)との決定戦を制して暫定王座についている。
 12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで、東洋太平洋王座を持つサウスポーの清水聡(32=大橋)、日本王者の源大輝(27=ワタナベ)らも、このまま勝ち続けていけばチャンスが巡ってくる可能性がありそうだ。

テキサスの鉄人 vs 技巧派サウスポー
勢いのあるチャーロが元王者を撃退か

 戴冠試合と2度の防衛戦を含め、このところ4連続KO勝ちと勢いのあるジャーメル・チャーロ(28=アメリカ)が、サウスポーの技巧派として知られる元WBA王者のオースティン・トラウト(32=アメリカ)を迎え撃つ。両者は初めての対戦だが、チャーロの双子の兄、ジャーマル・チャーロが2年前にトラウトと拳を交えて12回判定勝ちを収めている。トラウトを相手に兄弟ともに防衛を果たすのか、それとも元王者が弟に雪辱を果たすのか。なかなか興味深いカードといえる。
 チャーロはプロデビューから26連勝を収めた時点ではKOは11と比較的少なかった。もともとスピードやスキルには光るものがあったが、兄と比べるとパワーの点で物足りなさが残っていたものだ。ところが世界挑戦の7ヵ月前の試合で元世界王者のジョアシム・アルシン(ハイチ)に6回TKO勝ちを収めると、WBC王座決定戦では劣勢のなかジョン・ジャクソン(バージン諸島)に右から左をフォローして8回KO勝ち。初防衛戦では1位のチャールズ・ハトレイ(アメリカ)を6回、V2戦では前評判の高かった指名挑戦者のエリクソン・ルビン(アメリカ)を初回、いずれも痛烈なKOで屠った。倒すコツを掴んだかのようにみえ、技巧派のパンチャーという趣を醸し出している。
 昇竜の勢いがある王者と比べると、トラウトは実績では勝るものの近況では見劣りしてしまう。WBA王者としてミゲール・コット(プエルトリコ)から防衛を果たし、WBC王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と接戦を演じたころから5年が経ち、武運から見放されるケースが増えてきたのだ。16年にチャーロ兄に競り負け、17年にはジャレット・ハード(アメリカ)に10回終了TKO負けを喫している。世界戦に限っていれば4連敗中である。だからといってトラウトを甘くみてはいけない。打たれ脆さはあるものの、チャーロ兄を最後まで苦しめるだけの力は維持しているのだ。まだ時計の針を元に戻すだけの意欲もスキルもあるとみた方がいいだろう。
 チャーロ有利は絶対的といえるが、トラウトの右ジャブや懐深い構えなどに戸惑いをみせるようだと接戦になる可能性もありそうだ。
 戦績はチャーロが30戦全勝(15KO)、トラウトは35戦31勝(17KO)4敗。

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