バイオグラフィー

トニー・ベネット


トニー・ベネット、本名アンソニー・ドミニク・ベネデット(Anthony Dominick Benedetto)は1926年8月3日、ニューヨーク生まれ。音楽好きだった父の影響で幼少のころから歌に親しみ、ニューヨーク工芸高校に進学したトニーは絵画と音楽を学びます。第二次世界大戦時には終戦間近のヨーロッパ戦線に従軍し、アーミー・バンドではジョー・バリーの芸名で活躍。1950年、ボブ・ホープに見出され、芸名を“トニー・ベネット”に改めます。この年コロムビア(CBS)と契約し、その後多くのポピュラー・ヒットを発表。50年代後半以降はカウント・ベイシー、デューク・エリントン、ウディ・ハーマンなどのスイング・バンドと盛んに共演。1962年に、「霧のサンフランシスコ」の大ヒットで不動の人気を築きました。ロック全盛の60年代後半からは人気が一時低迷しますが、1975年にビル・エヴァンスとの共演アルバムを製作するなど意欲的な活動を続け、90年代に再び脚光を浴びます。「MTVアンプラグド」など発表するアルバムは軒並みグラミーを受賞。
2006年には80歳を記念するアルバム「デュエッツ:アメリカン・クラシック」が発表され、彼の生涯を振り返るドキュメンタリー映画が企画されました。そして現在もアメリカのポピュラー音楽界、最高峰のシンガーとして精力的に音楽活動を続けています。