バイオグラフィー

ニーナ・シモン


ユーニス・ウェイモン(Eunice Kathleen Waymon)
ニーナ・シモン:本名 ユーニス・ウェイモン(Eunice Kathleen Waymon) は1933年2月21日、アメリカ、ノースカロライナ州、トライオンで生まれました。
貧困ながら熱心なクリスチャンの家庭で育ち、兄妹とゴスペル・コーラス・チームを結成。
4歳から始めたピアノ演奏の才能を認められた彼女は、周囲の後押しによりジュリアード音楽院などで、ピアノや音楽理論を学びます。1954年には、生活費を稼ぐために、アトランティック・シティーのクラブでピアノ演奏の職を得ましたが、店のオーナーに歌うように諭され、嫌々ながらピアノの弾き語りを始めました。すると個性的な歌声が人気となり、1958年にレコード・デビュー。その作品から「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」がヒット。その後、「ミシシッピ・ガッダム」など、黒人解放運動のためのプロテスト・ソングを数多く歌い、公民権運動の象徴的存在となりました。
1974年、策略的なショー・ビジネスや人種差別に嫌気がさした彼女はアメリカを脱出し、中米やヨーロッパに活動拠点を移します。85年には再びアメリカに戻りますが、彼女の人生最後の8年間はフランスで過ごす頃になります。そして、2003年4月21日、乳癌による闘病の末、南フランスの自宅で息を引き取りました。享年70歳でした。