バイオグラフィー

ウイントン・マルサリス


ウィントン・マルサリス Wynton Marsalis は、1961年10月18日アメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれました。父親のエリス・マルサリスはピアニストであると同時に音楽教師でもあり、兄のブランフォードとともにウィントンと音楽の出会いは早く、父の友人でトランペットの国民的スター、アル・ハートに最初のトランペットを譲り受けたのは、彼が6歳の時でした。しかし彼は、12歳になるまで音楽よりも学業やスポーツに関心がありました。一端、トランペットに目を向けるとその才能は瞬く間に開花し、ニュー・オーリンズ交響楽団と競演するコンテストで見事優勝。さらに上を目指すことを決意した彼は、1979年、名門ジュリアード音楽院に入学するためニューヨークへと旅立ちます。
1980年、彼は有名なアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのメンバーとしていきなりプロ・デビュー。翌81年、彼は早くも初リーダー・アルバム「マルサリスの肖像」を発表。ジャズ界期待の大型新人として一躍脚光を浴びることになりました。
また、クラシック音楽の演奏家としても活躍し、84年にはジャズ、クラシックそれぞれの作品で同時にグラミー賞を受賞する快挙を成し遂げました。そして1987年、ニューヨークが誇る総合芸術施設、リンカーン・センターのジャズ・プログラム創設に協力し、芸術監督に就任。現在もジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラを率い、自身の活動と平行して音楽教育活動も熱心に続けています。最近ではデジタル・オーディオ・プレイヤーのCMキャラクターになるなど、No.1トランペッターとしての存在感は絶大です。