
2012年12月6日に全81部門のノミネーションが出揃った第55回グラミー賞。2月11日の授賞式に向けてアーティストや作品の動向が気になるが、グラミー賞を語る上で、切っても切り離せない密接な関係にあるのが海外ドラマだ。
昨今では音楽やミュージカルを取り入れた作品が注目を集め、放送されることもしばしば。楽曲やアーティスト本人が作品に登場するほか、中には海外ドラマで脚光を浴びたことで、グラミー賞のスターダムへと上がったアーティストもいるほどだ。また、グラミー賞にはサウンドトラックなどの映像音楽を称える賞もあり、海外ドラマを見ることでグラミー賞をもっとお楽しみいただけるだろう。
【音楽とドラマ・・と言えばやっぱり『glee/グリー』!】

『glee/グリー』とは?
2009年5月、全米でパイロット版が放送されるとたちまち話題を集め、全世界で一大センセーションを巻き起こした青春ミュージック・ドラマ『glee/グリー』。自分らしくあることの大切さと素晴らしさが描かれる物語に、年齢や性別を超えた共感が注がれている。
そして、作中で最も魅力的な要素となっているのが音楽だ。自らの気持ちを表現するためにそれぞれの登場人物たちがアレンジを加えて歌いこなす音楽は、60年代から現代のヒット曲まで、ジャンルも多種多様。その圧倒的な人気と質の高さから、グラミー賞でも第53回、第54回とサウンドトラックや作中の楽曲がノミネートを果たしている。
glee/グリー ザ・コンサート・ムービー
[特別版] 1月24日(木)午後5:30〜
『glee/グリー』で一躍脚光を浴びたFun.
第55回グラミー賞で主要4部門の全てにノミネートされ注目を集めるファン.であるが、そのブレイクのきっかけが『glee/グリー』にあったと言われている。2011年12月に米FOXで放送されたシーズン3の第8話「Hold on to Sixteen」の中で、マッキンリー高校グリー部の勝利を祝う曲として、主役の2人が「伝説のヤングマン 〜ウィー・アー・ヤング〜 (feat.ジャネール・モネイ)」をカバー。
すると、これが多くの視聴者の好評を呼び、同エピソードの放送後には楽曲のセールスが1,650%上昇したという。また、同じく代表曲である「サム・ナイツ」も、昨年11月の最新エピソードで採用されており、リードボーカルであるネイトは「ウィー・アー・ヤング」での登場後、「このドラマはすごく画期的だ!」と述べ『glee/グリー』を絶賛している。

続々と届く大物アーティストからの称賛
■レディー・ガガ
「グリーは大好きよ。キャストも、脚本家の創造性も素晴らしいと思うわ。私も以前は演劇の学校に通っていたんだけど、いつの日かそこで学ぶ生徒たちが私の曲を歌う日が来ることをずっと夢見ていたの。今はグリーで歌われる「バッド・ロマンス」と「ポーカー・フェイス」が本当に楽しみ!」
■マドンナ
「シュースター先生はとてもキュートよ。そして彼が、全ての女の子たちを勇気づける素晴らしい役割を果たしていることをとても嬉しく思うわ」
■ケイティ・ペリー
「ホントに、感動の涙が溢れそう!グリー版の「ティーンエイジ・ドリーム」はサイッコーよ!」


●海ドラ的マメ知識
- 『glee/グリー』に大人気バンドFun.の「Some nights」が登場!
- 『glee/グリー』にカーリー・レイ・ジェプセンの大ヒット曲が登場!
- 『glee/グリー』、これまでの音楽パフォーマンスは300回!人気ソングを発表
- 『glee/グリー』でコールドプレイのヒット曲『フィックス・ユー』をカバー!
- 主演女優が超豪華! 『glee/グリー』のクリエイター、ライアン・マーフィーがミュージカル映画を企画
【第54回グラミー賞受賞作品!『ボードウォーク・エンパイア』】

映画界が誇る巨匠が描く、“映画を超えたTVドラマ”
『ボードウォーク・エンパイア』は、アメリカ映画界が誇る巨匠マーティン・スコセッシが初めて手がけたTVシリーズである。スケール感のあるドラマをよく“映画並みの作品”などと評すが、本作はもはや“映画を超えたTVドラマ”だ。そして、その映像とともに高いクオリティを誇るサウンドトラックが評価を受け、第54回グラミー賞では最優秀コンピレーション・サウンドトラック賞(Visual Media部門)で『ボードウォーク・エンパイア』 Volume 1が受賞を果たしている。
1920年代の禁酒法時代を舞台として、実在した政治家イーノック・ジョンソンをモデルに、全米屈指の歓楽街アトランティック・シティで欲望に突き動かされる男たちと、彼らを取り巻く女たちの生き様を描いたドラマは、一度見始めたら間違いなくのめり込んでしまう強烈な“魔力”を持っている。
主人公イーノック・“ナッキー”・トンプソンを演じるのはその個性とインパクトのある風貌で、多くの名監督とタッグを組んできた怪優スティーヴ・ブシェミ。スコセッシ直々の指名でキャストされた本作でも、誠実な街の有力者としての顔を見せる裏側で、暗黒街に通じる残酷でしたたかな男を絶妙な人間味を加えて好演している。彼を筆頭に実力派キャストが集結し、濃密な人間ドラマを作り上げていく。
ドラマの随所に盛り込まれるスコセッシの映画哲学
20年代のアメリカ風俗史がじっくりと描かれている点も見逃せない。現代では考えられないような文化・風俗、この時代に花開いたジャズやアールデコといった芸術にも目を奪われる。またアル・カポネやラッキー・ルチアーノ、アーノルド・ロススタインといった実在のギャングたちの若き日も描かれ、“大河ロマン”という言葉がふさわしい多重奏的なドラマが展開されるのも大きな見どころ。
スタッフ、キャスト、脚本、どれもがTVドラマの枠を超える破格のスケールを持つ本作。ニューヨークのブルックリンに全長約90メートルのボードウォークを建設し、忠実に20年代のアトランティック・シティを再現したセットは圧巻の一言。ドラマの随所にスコセッシの映画哲学が盛り込まれ、1本の上質な映画を見るような贅沢な仕上がりとなっている。

●海ドラ的マメ知識
- "ナッキー"が帰ってくる! 『ボードウォーク・エンパイア2』は、1月11日スタート!
- 特集 映画を超える海外ドラマが日本上陸! マーティン・スコセッシ製作『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
- マーティン・スコセッシが70年代の音楽業界を描く! ミック・ジャガーとのタッグも!?
【アーティスト自らが出演!?注目の3作品をご紹介!】
■CSI:科学捜査班
シーズン9エピソード16に、テイラー・スウィフトが出演。日本のゴールデンタイムに相当するプライムタイムで女優デビューをいきなり飾ったテイラーの役どころは、多くの変化を強いられ、悲惨な事件に遭遇するティーンエイジャーという過激なもの。清純派イメージのある彼女にとっては、新しいチャレンジとなった。
■GAME OF THRONES
ファンタジー作家ジョージ・R・R・マーティンの長編小説シリーズ「氷と炎の歌」をTVドラマ化した、米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『GAME OF THRONES』。そのシーズン3に、コールドプレイのドラマー、ウィル・チャンピオンがゲスト出演することが決定。ウィルが演じるのはまさに"ドラマー役"とのことで、本作のシーズン3には、同じくロックバンドであるスノウ・パトロールのリードボーカル、ギャリー・ライトボディも出演することが決定している。
■新ビバリーヒルズ青春白書
新たに始まったシーズン5が、カーリー・レイ・ジェプセンのパフォーマンスで幕開け。シーズン4では、カーリーが歌う「コール・ミー・メイビー」がシーズンの終盤に使用されたことで、番組自体が盛り上がってフィナーレを迎えたのだが、これと共にカーリー自身の楽曲も大ヒット。その後、「ぜひドラマに登場してもらえないかしら?」というエクセクティブプロデューサーからの申し出に、カーリーは忙しいスケジュールにも関わらず、すぐにOKの返事をしたそうだ。



●海ドラ的マメ知識
Photo:Getty Images、WireImage、FilmMagic、Getty Images for CMT
Getty Images for MTV 、Getty Images Entertainment

![第56回グラミー賞授賞式 生中継!グラミー賞ノミネーションコンサート 12/7(土)午前11:50[WOWOWプライム]](/music/grammy/common/images/onairdate_05.png)


