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「ソフトボーイ」永山絢斗、賀来賢人、波瑠インタビュー

共感出来る感動的なテーマがいっぱいです!(賀来)

Q. 実話がモチーフになっているそうですが、実話ならではの感動と、意外な驚きがありますよね。
 
永山:そうですね。台本を初めて読んだ時、純粋にめちゃくちゃ面白いなと。実話をモチーフにしているからこそ、リアリティあるストーリーだと思いました。撮影中も、最終的に映像がつながった時に脚本に負けないようにしよう! という思いがずっとありました。
 
賀来:僕も脚本がすごく面白いなと思いました。この映画は悩みながら前に進む若者たちの葛藤(かっとう)をリアルに描いていて、今の若者たちが共感出来る感動的なテーマがいっぱいあるんです。若者だけじゃなくて、観てくださる人たちみんなが最後まで飽きないだろうなと思いましたね。
 
波瑠:わたしも本当に面白かったと思いました。頑張る男の子たちの姿がキラキラと描かれていたので、男の子たちがうらやましいと思いましたね(笑)。
 
Q. 実年齢も演じた役と近いですし、学生時代を思い出したりしましたか。
 
永山:中学生、高校生の頃は思春期真っ盛りで、いろいろと気付き始める時期でしたし、悩みが出てくる時期。皆さんも同じだと思うのですが、青臭かった時代を思い出しましたね(笑)。とはいえ、けっこういい思い出です(笑)。
 
賀来:僕はずっと部活をやっていたので、スポーツを通じて得る一体感みたいなもの、バカなことをやっていたな~ということを思い出しました。僕は彼(ノグチ)ほど、テンションが高くなかったですが、ポジティブな性格は似ていると思います。あんなやつが近くにいたらいいですよね。
 
永山:僕はオニツカに似ているかと聞かれれば、似ていないと思います。でも、彼の内面というか、一人で考えている様子がちゃんと描かれていたので、演じがいがあるなとは思っていました。
 
波瑠:わたしは高校を卒業したばかりで、高校生活を送りながら撮影していたんです。今が楽しいからこそ卒業した後に対する不安や夢などがあって、ずっと今のままだったらいいのに、という思いは重なる部分がありましたね。

恥ずかしがらず、全力でさらけ出している彼らが最高です!(波瑠)

Q. 男だけの部活動といえば、紅一点の女子マネージャーがお約束ですが……。
 
賀来:波瑠さんはナイスマネージャーですよ!
 
永山:波瑠さんみたいなマネージャーがいたら、その学校は大したものですよ(笑)。
 
賀来:現実はね……こうはいかないです(笑)。現実は、それほど甘くはないですから(笑)。本当に、部活動に身が入りますよね。現にオニツカだってそうだったでしょう?
 
永山:確かにね(笑)。撮影中にけがをされて、それでも大丈夫と言っていた姿に感動しました。
 
賀来:そうそう。女子の方が強いなって思いましたね。
 
永山:うん。それはすごく思った(笑)。
 
波瑠:そんな大けがじゃなかったんですけどね(笑)。ご迷惑をお掛けしました。
 
Q. 波瑠さんは、ソフトボールにかける若者たちを演じた彼らの姿をどう観ていましたか?
 
波瑠:二人とも恥ずかしがらずに、全力でさらけ出している感じがしたので、さすがでした!
 
二人:(演技だから)それはあるよねえ(笑)。
 
賀来:僕の場合は、テンションをいつも上げていないといけなかったので、そこは割り切っていました。空きの時間はなるべく力をセーブして静かにしていて、本番へと臨むスタンスでしたね。
 
永山:僕は、撮影の前にシーンの確認を細かく行って、気持ちの流れなどをチェックしてからカメラの前に立っていました。まじめなシーンの撮影では緊張感が走っていましたが、本当に明るくて元気な現場だったので、まるで自分が高校時代に戻ったような気持ちで演じていましたね。
 
波瑠:オニツカもノグチも、彼らを演じられるのは、この二人しかいない! って撮影を観ながら思っていましたね。それぐらい役への一生懸命な姿勢が良かったです!
 

やってみないとわからないというのは、年齢に関係なく付いて回るテーマ(永山)

Q. 本作は豊島圭介監督にとって初の王道系青春映画ですが、撮影現場ではどんなリクエストがありましたか?
 
賀来:豊島監督は、基本的に自由に演じさせてくれました。
 
永山:そうですね。わからなかったり不安なことを聞きに行くと、教えてくれるというよりは、一緒に考えてくださる監督でした。一緒に作り上げている感じがしました。
 
賀来:だから、微調整はありましたけど、僕たちのアイデアが採用されたりすることもありました。
 
波瑠:すごくフレンドリーで、コミュニケーションが取りやすかったので、一緒にいて楽でしたね。
 
Q. 本作は、「何事もやってみないとわからない!」というテーマが、すべての世代に響きそうです。
 
永山:そうですね。本当にこの作品にはいい言葉たちが詰まっていると思います。中でも、「やってみないとわからない」というのがキーですよね。特に耳にしない言葉ではないし、誰もが頭では考えているけれど、なかなか行動に移せない……。年齢に関係なく付いて回るテーマだと思うんです。大人になってもその言葉を聞いて助けられることだってあると思うし、行動するには勇気が要ると思う。同じ思いを抱えている人もいるはずなので、年齢に関係なく、観てほしいと思いますね。
 
賀来:「ソフトボーイ」は、今部活をやっている人、過去にやっていた人も、こういうふうになりたいなとか、こういうことがあったなあとか、どの世代も共感できる描写がたくさんあると思います。描かれているのはすごくポジティブなストーリー展開なので、誰でも楽しめると思います。
 
波瑠:言いたいことをほとんど言われてしまいましたが(笑)、「やってみないとわからない」というテーマは部活動をやっている人に限らないし、男女を問わないテーマだと思うので、ぜひ幅広い世代の人たちに観てほしいですね。あと、カッコいい男の子たちがたくさん出てくるので、女の子にもたくさん観てほしいですね(笑)。
 
 
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演じたキャラクターたちと実年齢が近いせいか、役柄や彼らの環境などが近く感じたと口をそろえる3人だが、映画に流れるメッセージを丁寧に分析する彼らの姿を観ていると、作品に取り組む真摯(しんし)な姿勢が表れていて、高いプロ意識に脱帽させられた。物事をあきらめずに、「何事もやってみないとわからない!」というテーマが重要な本作。行動を起こす前に物事を決め付けてしまうことはありがちだけれど、「ソフトボーイ」でポジティブ思考への転換を図ってみるのもいいかもしれない。
 
 
映画「ソフトボーイ」は6月19日より全国公開
文:鴇田崇 / 写真:尾藤能暢 / 編集:シネマトゥデイ