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ニュース/コラム

「万引き家族」是枝裕和監督が語る、アカデミー賞ノミネート後の心境と作品作りへの想いとは?

日本映画としては10年ぶりの、第91回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネートを果たした、是枝裕和監督の映画『万引き家族』。
そんな是枝裕和監督を、現地時間2月4日にロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンで行われた昼食会「ノミニーズ・ランチョン」後にWOWOWがインタビュー。
ランチョンの華やかな様子から、ノミネート発表当日の心境、作品作りに対する思いを聞いた。



―ノミネートおめでとうございます。
ありがとうございます


―ノミニーズ・ランチョンに参加されてきたばかりだと思いますが、どんな様子でしたか?
終始、和やかで。みなさん、途中から席を立ち始めて、話したい人に話しかけに言って、と自由な場でした。


―参加者のみなさまとは、どんなお話をされたのですか?
親しげに声をかけられるような関係の方は、それほど多くないのですが、アルフォンソ・キュアロン監督とはあちこちでお会いしているので。キュアロンさんとは、プロデューサーの松崎さんを介してですけれども、「この場に一緒にいられることがとても光栄です。ロンドンでもまたご一緒できますね」というような話をしました。

―ノミニーズ・ランチョンの記念写真が配信されていますよね。ものすごい人数ですが、どうやって並んで撮影されたのですか?
これはですね。まず初めに1人ずつ順番に呼ばれまして。呼ばれたら、みんなで拍手して、送り出して。そうやって1人ずつ並んで行くんです。最初に呼ばれたのはスパイク・リーさんでしたけど、スパイク・リーさんは1時間近く立ったままだったんじゃないかな。大変ですよ。
でもあの撮影は非常にいいですね。ショートフィルムのディレクターや裏方のスタッフ、サウンドデザインなどの技術部門の人と、レディー・ガガが並んで写真に写るという。表に出る人だけじゃなくて、裏のスタッフもみんな同じ壇上に拍手に迎えてあげて、拍手並んで。とても素晴らしいなと思いました。


―これまでカンヌ国際映画祭など、すでに世界各国の映画祭で評価されている中での第91回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネートということですが。ノミネーション発表をどこで知り、どう思われましたか?
ノミネーションの日は、僕が早稲田大学で講義をしている「映像制作実習」の日でした。学生と一緒に映画を作るという授業です。とはいえ、今年はパリにいたので、ほとんど参加できなかったんですけどね。
何回か撮影に立ち会って、意見交換していた作品の上映が、ちょうどその日だったんです。上映が終わって、みんなで早稲田大学の側にある店で打ち上げをしているときに、ノミネーションの電話が入りました。


―聞いた瞬間はどういう思いがありましたか?
とりあえず、ホッとしました。


―それは、周りの期待が高かったからでしょうか?
そうですね。当然入る。入らないと困るじゃないけど、入るだろうという流れで、いろんなスタッフが動いているのはわかっていたので。アカデミー賞にノミネートされて良かったなと。僕の役割はそこまででだと思っていました。


―色々なところで先ほども「会われている」とおっしゃっていたアルフォンソ・キュアロン監督についてお伺いします。今回の「ROMA/ローマ」について、彼自身はご自分の子供の頃の「家族の話」を題材にしています。演技も経験者の方が主演だったり、脚本も配布していなかったりと、是枝さんと作風が似ている部分もあると思うのですが、是枝さんからみて彼の作品のどんなところに興味がありますか?
「ROMA/ローマ」に関しては、やっぱり撮り方ですね。自分でカメラもされていますよね?やはりクライマックスの海辺の撮影をどうやって撮ったのか、気になります。彼の作品を拝見すると、いつも「どうやって撮っているのか」と、同じ作り手としては非常に好奇心を掻き立てられるシーンが必ずある。
今回の海辺は、そういう意味では不思議なシーンだったし、現場でどういう演出をしているのか、色々話を聞いてみたいなと思いました。

―ドキュメンタリーに関して、何作品も手掛けておられる是枝監督ですが、アルフォンソ・キュアロン監督のように、ご自身が体験したお話をやってみたいといった想いはありますか?
なんとなく自分の体験を反映させたものというのは、これまでも作品の中にいくつかまぎれこませているんです。ストレートに自伝だとか、母親に捧ぐというのは、僕は撮らないと思いますね。どこかそこは脚色をして、変えて出す方が自分には合っている気がします。


―映画監督としてでなく、是枝監督は「プロデューサーの視点」もお持ちだなと感じています。もし是枝監督がプロデューサーだとしたら、自分自身にどんな作品を作らせたいと思いますか?
自分で脚本書かないものをやらせてみたいな、と思いますね。「そろそろ、違う人と組んでみないか」と、プロデューサーの僕は、僕に言い始めていると思います。


―それは、ジャンル的にはどんな?
ジャンルはなんでもいい。ただ、自分で描けない人間を、自分の映画に登場させる時期かなということを思っています。


―これまでプロデューサー・監督・脚本、そして編集と、全てご自身でやられていると思いますが、どの瞬間が一番映画作りの中で楽しいですか?
プロデューサーをやると言っても、そんなに大それたことはしていません。自分が次、どこに向かうかを自分で判断するくらいの感覚です。今は10年、15年前にやっていたような、映画制作費の回収まで責任を持ってやる。といった、ある意味、自転車操業的なプロデュースワークはやっていなくて。そこはもう信頼できるスタッフに任せているんです。自分の手を離れてるから、ちょっとホッとしてるというか、余裕ができたというか。
なので、あとは自分の周りにいる「若い作り手たちの背中をどういうふうに押すか。」ということに力を入れていて、楽しいですね。


いよいよ来週に迫った、第91回アカデミー賞授賞式。是枝監督の「万引き家族」は、外国語映画賞に輝くことができるのか。
WOWOWでは各賞の発表の瞬間を、現地アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより生中継でお届けする。
世界最高峰の映画の祭典をお楽しみあれ!

【WOWOW放送情報】
生中継!第91回アカデミー賞授賞式
WOWOWプライム2/25(月)午前8:30
同時通訳二カ国語版生初回

生中継! 第91回アカデミー賞授賞式 オフィシャルサイト
https://www.wowow.co.jp/extra/academy/

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