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上川隆也 インタビュー


                  テレビでは実現不可能といわれたスケールの大きさを感じてほしい

信念を持つ男の底力を波紋のように伝えたい

WOWOW開局25周年記念「連続ドラマW 沈まぬ太陽」で主人公・恩地元を演じる上川隆也。日本を代表する作家・山崎豊子の原作の作品で主演を務めるのは、自身の出世作でもあるドラマ「大地の子」('95)以来となる。
「『大地の子』から20年目を迎えた年に出演のお話をいただきました。そんな節目に、再び山崎先生の作品に携わる機会をいただいたことに、言葉では説明できない“ご縁”を感じます」

「沈まぬ太陽」では、未曽有の航空機墜落事故の裏で、信念を貫き巨大組織で生きる男を熱演中だ。
「恩地は『淡い色で描いていく絵』のように演じたいと思っています。それが物語の中で重なって、印象の濃い人物として捉えていただければと。幾度となく逆境に立たされても、這い上がってくる恩地の底力は、作品の中で“波紋”のように広がっていく。僕も役と真摯に向き合いながら、恩地の強い思いを、何度も打ち寄せる波紋のように見ている方の心にも届けたいと、全身全霊で取り組んでいます」

アフリカや中東でも海外ロケを敢行。スケールの大きな映像も見どころのひとつだ。「原作にある広大な風景を目の当たりにできたのは、恩地という役のベースを築くうえで大きかったです。印象深いのは、ハンティングのシーンで野生のゾウと対峙したこと。照準器付きのライフルで狙うのですが、撮影後スタッフに聞いたら、ゾウは僕に襲い掛かる寸前だったらしくて、ヒヤリとしました(笑)」

また、恩地のライバル・行天四郎を演じる渡部篤郎との“競演”も、壮大なドラマに深みをもたらしている。
「恩地と行天は、立場は違いますが、リスペクトし合っているんです。渡部さんは行天をとても魅力的に作りあげていらっしゃるので、演じていても、安心感と充実感があります」

「WOWOWなら大丈夫」と
信頼して演じている

WOWOWのドラマは、今回で8作目となる上川にとっての、「連続ドラマW」の魅力とは。
「例えばスポンサーに縛られない演出ができるところ。『パンドラIII 革命前夜』('11)のあるシーンの中で、使用した缶コーヒーのラベルが映り込んでも、NGはでなかった。映像にまつわる制限の少なさを感じました。また『マークスの山』('10)では、主要キャストが男ばかりでの捜査会議シーンがずっと続きました(笑)。撮影は夏場だっただけに、現場はむせ返って大変(笑)。でもそれは原作の骨太さを貫くために必要な要素で、そういう姿勢が、僕の中でWOWOW作品に対する信頼感につながっています」

だから、映像化のハードルが高いとされる「沈まぬ太陽」に主演することになったときも、不安はなかったという。「WOWOWならそのハードルを越せるはずだと、確信していました。実際に、今までのドラマでは実現できなかったスケールの撮影に挑んでいますので、ぜひ楽しみにご覧ください」

力強く語る上川の演技、その熱にこのドラマで触れてほしい。

かみかわ・たかや

1965年5月7日生まれ。東京都出身。1995年、NHK70周年記念日中共同制作ドラマ「大地の子」で主役に抜擢。日刊スポーツドラマグランプリでは、第2回から4年連続で助演男優賞を受賞。2006年の大河ドラマ「功名が辻」では山内一豊役で主演を果たした。

  • 撮影=齋藤清貴(SCOPE)
  • 取材・文=清水洋子
  • スタイリスト=黒田匡彦(KUM style)
  • ヘア&メーク=石井薫子(MARVEE)
  • 衣装協力=ダーバン
  • ロスガポス for STYLIST
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