Beat ビート

原作: 今野 敏「ビート」(新潮文庫刊)

1955年北海道生まれ。「隠蔽捜査」(2006年吉川英治文学新人賞)、「東京湾臨海署安積班」シリーズ(テレビドラマ「ハンチョウ」原作)等で知られる警察小説の第一人者。

コメント

警察小説というのは、ミステリーの中でもかなり特殊な部分があります。多くのミステリーに、主人公として名探偵役が登場するのですが、警察小説は集団で問題を解決していくのが特徴です。
さらに、私の場合、警察官を1人の人間として描くように心がけています。当然、家族の問題も出て来ます。「ビート」は家族のことが最も色濃く反映している作品だと思います。
特に今回の映像化に関しては、タエ役の水野絵梨奈さんのダンスシーンが圧巻です。水野さんと出会うためにこの作品があったのだとさえ、今は思っています。視聴者の皆さんも存分にお楽しみいただきたいと思います。

監督:奥田瑛二(『長い散歩』『るにん』)

1979年に主演デビューして以降、映画や舞台、テレビなどで俳優として活躍を続け、2001年より監督にも挑戦。初監督作品『少女』はヴェネチア映画祭、パリ映画祭など各国の映画祭で賞を受賞。監督第3作目「長い散歩」では、第30回モントリオール世界映画祭グランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞の三冠を受賞。