特殊清掃業という死の現場から、生きる意味を見出していくヒューマンドラマ。
第3回WOWOWシナリオ大賞受賞作を映像化。無縁社会という世相を背景に、死者の生の軌跡をたどることで今を生きる若者の心の成長を描いた感動作です。主演は第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した永山絢斗。希薄な人間関係、増加し続ける孤独死・無縁死。それが切実な現実である今、人の生涯は人生の最期だけで決まるのか、その日まで人はどう生きるべきなのか、見ごたえのあるヒューマンドラマに仕上がりました。
ストーリー
孤独死した女性の日記を読んだ男は、彼女の足跡をたどる旅に出る。
11年前に母を亡くし、空虚感を抱えて生きている孝志(永山絢斗)は特殊清掃業で見習いとして働き出す。淡々と死と向き合うなかで、ある日孤独死した女性の遺品から日記を見つける。そこには若かりし頃の秘められた思いが記され、孝志は少女が背負っていた驚くべき秘密を知る。「死にたい」と書かれた最後のページ。心が揺さぶられるまま、少女の未来を探しに彼女の故郷・金沢へ向かった孝志は、思いがけない真実を知るのだった。