主人公不在。ドキュメンタリーとドラマが融合した、前代未聞のエンターテインメント。
現代文学の最高峰・宮部みゆきの直木賞受賞ベストセラー「理由」は、その斬新な手法ゆえに映像化は不可能といわれていた作品。その困難を極める偉業を、映像の魔術師・大林宣彦監督が実現させました。原作に忠実ゆえに、登場人物は総勢107名! 演技派俳優たちが、鬼気迫る演技を次々に繰り出す展開と臨場感は大きな話題となり、名だたる映画祭に招待され、全国劇場公開も果たしました。
ストーリー
家族とはなにか? 殺されなければならなかった「理由」とは?
台風の夜、超高層マンションで4人の男女が惨殺された。家族と思われた被害者たちだが、実は赤の他人であることが判明し、捜査は混迷を深めていく。殺されたのは一体誰なのか。では、殺したのは? そもそもなぜ、事件は起こったのか。その「理由」とは?ごく普通の人々が、好むと好まざるとに関わらず事件に巻き込まれ、やがてその証言が積み重なっていくにつれて、驚くべき真実が明らかになる…。