惨劇から希望、そして使命を見出した彼らの不屈の四半世紀を綴るドラマ。
1985年8月12日。日本航空123便が墜落、乗員乗客520名の犠牲者を出した。
この事故で親を失った息子たちを中心に、絶望から這い上がった3つの家族の27年を前・後編で描くスペシャルドラマをお届けする。原作は「なぜ君は絶望と闘えたのか」の著者・門田隆将によるノンフィクション。原作をもとにフィクションで描いていく。
ドラマW初登場の伊勢谷友介ら、豪華キャストに加え、監督に映画『沈まぬ太陽』の若松節朗を、脚本に連続テレビ小説「おひさま」の岡田惠和を迎え、実力派スタッフ・キャストがタッグを組んでお届けする。
父が最期に記した遺書の意味を考え続ける息子、父の死後、孤独から逃れられなくなる息子、父の遺志を継いで自分の使命を考え続ける息子…。父親を失うという絶望と闘い続けた少年たちが、27年の時を経て自分が父親になった時に気づく「生きてきた証」と「父と子の絆」を描く感動のヒューマンドラマ。
ストーリー
日航機墜落事故で親父を失った息子たちは今、親父になった。
2012年8月、上杉弘樹(玉山鉄二)は子供たちとともに御巣鷹山に登っていた。そこにあるのは、膨大な数の墓標。1985年8月、日本航空123便墜落事故が発生した。親子で歯科医院を営んでいた峰岸薫(伊勢谷友介)の父・健造は事故の犠牲者となった。薫は父親の遺体を家に連れて帰りたい、その一心で検視に協力する。夫が事故機に乗っていたことを知った上杉加奈子(石田ゆり子)は気を失ってしまい、13歳の長男・弘樹(濱田龍臣)は母の代わりに父を助けようと現場に向かうが、父の姿は変わり果てていた。小倉家の長男、9歳の光太郎(小林海人)は、大好きな母(広末涼子)と妹を事故で失った。さらに親戚の意向で父の秀人(萩原聖人)と離れて暮らすこととなる。孤独のあまり酒をあおり、体を壊した秀人と、高校生になった光太郎(松坂桃李)は、最期の日々を共にする-。
時は流れ、父への思いを抱えて息子たちは成長。それぞれが親になるときを迎える…。」