映画

キングコングの逆襲

米国の人気怪獣キングコングを、「ゴジラ」シリーズで知られる日本の東宝が「キングコング対ゴジラ」に続いて題材にした第２作。コングは巨大ロボ“メカニコング”と戦う。

2021年の「ゴジラvsコング」の59年前、実はこれら2大モンスターの対決は日本映画「キングコング対ゴジラ」で描かれていた。そして同作品の5年後、「ゴジラ(1954)」などの名コンビ、本多猪四郎監督と円谷英二特技監督が放った意欲作が本作。コングが当初は怪物だらけの島にいること、L・ミラーが演じる白人女性にコングが好意を抱くことなど、「キングコング対ゴジラ」以上に原典「キング・コング(1933)」にオマージュをささげる趣向がふんだんな上、当時の東宝特撮の品質を堪能できる1本だ。