映画

カンパニー・マン

産業スパイとなった男が陥る記憶の迷宮とは……。「ＣＵＢＥ」のＶ・ナタリ監督が人間の意識を題材に、現実とつくられた記憶との間で混乱する男性を描いたＳＦサスペンス。

産業スパイになった平凡な男性。別人に成り済まして任務をこなす彼は、いつしか本来の自分とつくられた自分の区別に自信が持てなくなって……。一躍注目を集めた「CUBE」の独創的アイデアで世界を驚愕させたナタリ監督が、記憶の迷宮へと観客を誘い込んだ野心作。ひそかに洗脳実験を行なっていた企業の陰謀と、それに対するライバル企業のスパイ活動。主人公は一体、どちらのために動いているのか。先の読めない謎解きとスタイリッシュな映像は「CUBE」以上だ。L・リューが演じた、謎の女性の存在感も光る。