映画

なごり雪

大林宣彦監督が、昭和時代のフォークソングの名曲「なごり雪」をモチーフに、すれ違いに終わった１組の男女の恋の思い出を、切なくほろ苦いタッチで描いたラブストーリー。

伊勢正三が作詞・作曲した、“かぐや姫”によるヒット曲で、その後イルカなどがカバーしたことでもよく知られるフォークソング「なごり雪」。この名曲をモチーフに、名匠・大林監督が懐かしさと郷愁をそそる、切ないドラマを構築。50歳を目前にして妻に逃げられ、孤独をかみ締めていた中年男性。彼がふとしたことから過去に置き忘れてきた、すれ違いの恋の思い出を振り返る様子を、叙情性豊かに描いた。主演は三浦友和。当時新人だった須藤温子、まだ少女だった長澤まさみが初々しくて魅力的な好演を披露している。