映画

コンフェッション(1999)

盗作した小説は連続殺人のシナリオだった！　ベストセラー作家から一転、殺人鬼として追われる身となった元弁護士は……。巧妙なトリックとサスペンスが光る秀作スリラー。

「ザ・エージェント」ので第69回アカデミー賞の助演男優賞に輝いたC・グッディング・ジュニアが自ら製作・主演を担当。信念を貫いて弁護士資格を剥奪された主人公だが、出来心で盗作をしたばかりに連続殺人犯の疑いを掛けられ……。追われる彼の無実を証明する逃避行を描いたサスペンスだが、もう一つのテーマは弁護士と正義の関係について。ただ裁判に勝つことだけを重視する米国の訴訟社会と、大金を積んで腕利き弁護士を雇えば黒を白に変えることも可能な法曹界のゆがみを浮き彫りにし、問題意識もたっぷりだ。