WOWOW ライフ with シネマ

今月のオススメ作品

WOWOW映画担当者イチオシ!

「キャッツ」放送記念!
ミュージカル映画特集

  • ウエスト・サイド物語

  • マイ・フェア・レディ

  • オペラ座の怪人(2004)

  • ヘアスプレー(2007)

  • キャッツ

WOWOW 映画部
大朏ちなつ

WOWOW映画担当者の特集に込めた想い​


◆圧巻の歌とダンスで魅せる「キャッツ」、大人気ミュージカルの映画版が初登場​

ロンドンのウエストエンドで、1981年に初めて上演されたミュージカル「キャッツ」。都会のゴミ箱を舞台に、猫たちが歌とダンスを繰り広げる、大人気のミュージカルです。
日本では劇団四季のミュージカルでお馴染みですね。その映画版がWOWOWに初登場します。

華麗なステップとダンスで「キャッツ」の主演を務めるのは、英国ロイヤルバレエのプリンシパル。英国ロイヤルバレエといえば、英国最高峰のバレエ団。主演を務めたフランチェスカ・ヘイワードの手足の動き一つひとつが非常に美しく、見入ってしまいました。

オスカー女優ジェニファー・ハドソンが「Memory」を披露し、テイラー・スウィフトの歌い上げるミュージカルも迫力満点。歌とダンスが、とにかく素晴らしい作品です。

また、世界で2か国だけ吹替制作が許諾されたという日本語吹替版は、ストーリー展開がより追いやすくなっている点に注目です。


◆忘れられないミュージカル映画と出会う、きっかけに

今回の特集に入っている「マイ・フェア・レディ」は、オードリー・ヘップバーンの代表作の一つ。下町で方言を喋り、花を売るイライザを、言語学の教授が訓練して立派なレディに仕立てるというストーリー。ヘップバーンの華麗なる全盛期の作品で、何度見ても素晴らしい秀作です。

今回の特集には入っていませんが、私の一番お気に入りのミュージカルは「サウンド・オブ・ミュージック」。小学生低学年の頃、母と一緒にテレビ放送で見たのがきっかけです。母は公開当時劇場で見ていて、サントラのLPレコードまで購入していました。

トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の威厳に子どもながらに惚れ、マリア演じるジュリー・アンドリュース、7人の子どもたちの歌声に感動し、レコードで何度もサントラを聞きました。

第87回アカデミー賞で、レディ・ガガの「サウンド・オブ・ミュージック」メドレーを聞き、最後にジュリー・アンドリュースが登場した際には鳥肌が立ったのを覚えています。

皆さんにとっても、そんなお気に入りのミュージカル映画が見つかるきっかけになれば嬉しいです。

クリエイターの想いを知る!

花束みたいな恋をした

出演:菅田将暉/有村架純/清原果耶/オダギリジョー​/戸田恵子
監督:土井裕泰

脚本家・坂元裕二のすごさ。今の若者のリアリズム。
WOWOW「マンスリー・シネマセッション」監督&プロデューサー対談

作品に携わったクリエイターが製作秘話を語る、WOWOWオンデマンド配信番組「マンスリー・シネマセッション」。

今月のゲストは、思わず語りたくなる映画として大ヒットを記録。『花束みたいな恋をした』の土井裕泰監督と孫家邦プロデューサー。脚本家・坂元裕二の特筆すべき点や現代の若者について語ります。


◆数々の名作を世に送り出している脚本家・坂元裕二

『東京ラブストーリー』でその名が知られるようになって以降、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『カルテット』など数々の名作を手掛けてきた坂元。その注目すべき点とは。その配役の経緯とは。

――書き手としての坂元裕二さんは、どういう点で特出した存在でしょうか。

土井:坂元にしか書けない言葉・表現が必ずあって、今の時代にちゃんと繋がっている。とても生々しく、呼吸しているような言葉・会話を書ける。普段映画やドラマで光の当たらない人にスポットを当て、日常の想いを見せて、そこにドラマを生み出す。そこが坂元の脚本の良さ・素晴らしさだと思います。

孫:すごく平明に時代や人物をとらえていますよね。文学部分のこだわりから、自分が絶対譲れないことを書きたい脚本家も多いですが、それをあまり感じない。そこが新鮮でした。


◆ 今はみんな内向きな印象

作品中で使われるサブカルチャーのワードから、土井監督は今の若者から感じる内向きさについて語ります。

――出てくる固有名詞が大体J-POPか日本文学で、日本物サブカルチャーが多いですよね。これは何か理由があるのですか?

土井:坂元さんが、20代のとある若者のインスタをフォローし続け、その人が読んでいた本や聞いていた音楽から、固有名詞を拾い出して使ったそうです。
仕事上で若い人と接することも多いですけど、今はみんな内向き。大きく夢を追いかけるより、自分の幸せや人生の小さなラインを守って生きていく感じは受けますね。

孫:例えば落語とかで、地名がどんどん出てくるものがありますよね。文化上での地図を辿っていく、みたいな。それは共通認識で、行ったことないけど地名は知っているリアリズムと言うか。今の時代と同時代感を出すときに、書かなければならない日本語だったんだろうなと思っています。

他にも映画立ち上げのきっかけや演苦労した撮影現場など、ここでしか聞けないエピソードの数々が満載。『花束みたいな恋をした』トークセッション全編は、WOWOWオンデマンドでご覧ください。
※11/27(土)公開

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もう一度みよう!​

ピラニア(1978)

出演:ブラッドフォード・ディルマン/ヘザー・メンジース/ケヴィン・マッカーシー/キーナン・ウィン
監督:ジョー・ダンテ

◆あの名監督も動物パニック映画出身

『ピラニア(1978)』はいわゆる動物パニック映画の古典です。
66万ドルの製作費で1600万ドルを売上げる大ヒット。この作品で認められた監督のジョー・ダンテは、その後『ハウリング』『トワイライトゾーン/超次元の体験』『グレムリン』などの大作を任されることになります。

ついでに言えば、あのジェームズ・キャメロンも『ピラニア』の非公式続編として撮られた『殺人魚フライングキラー』が監督デビュー作。その後『ターミネーター』『エイリアン2』『アビス』を経て、巨匠の地位を築きました。

1975年『ジョーズ』の世界的ヒットによって起きた、動物パニック映画の世界的ブーム。安価かつアイデア次第で客を呼べる映画は、有望新人の登竜門となっていたのです。当時、いろいろな動物や生物に人類は襲われました。サメ、ワニ、ネズミ、カエル、ゴキブリ、ミミズ、熊、蜂、シャチ、タコ、そしてピラニア……。それら自然界の復讐とも呼べる行為に阿鼻叫喚してきたのが、70年代だったのです。


◆ゾンビの襲撃にも通じるピラニアの怖さ

ところで、作品では当然のように人を襲うピラニアですが、現実の世界で本当にそんなことがあるのでしょうか? これは「イエスでありノーである」というのが、科学者たちの見解のようです。

干ばつ期で狭い水溜りに密集し餌が少なく飢えているところに、ケガして血を流した人間が出くわすなんて状況なら、人を襲うこともあるとか。ピラニアは臆病で、普段は小動物を狙いますが、密集・空腹、もがいた時の水面の波立ちなどのストレスが重なると興奮。凶暴化して見境がなくなる、とのこと。

ピラニアの噛む力は、脊椎動物の中で最強との研究結果があります。体重当たりにすれば、『ジョーズ』で有名になったホワイトシャークよりも強い。群れで生活し、攻撃に秩序や戦略もない。我先にと獲物に喰いつき、肉を喰いちぎるや否や逃げる。もたもたしていると仲間に噛み殺される恐れがあるからです。その狂乱、パニック状態は、ゾンビの襲撃にも通じる怖さです。

そんなピラニアの習性を知り、思いを馳せる70年代の動物パニックブーム。時代に後押しされた名監督の出世作をぜひお楽しみください。

オンデマンド限定作品をみよう!

日本が誇るジャパニーズホラーを特集

韓国秀作サスペンス特集​

  • 蜜の味 テイスト オブ マネー

  • 監視者たち

  • インサイダーズ/内部者たち

  • 監獄の首領

  • ザ・メイヤー 特別市民

  • V.I.P. 修羅の獣たち

  • 海にかかる霧

  • さまよう刃(2014)

  • 殺人の告白

  • 悪のクロニクル

「私たちは何様なのよ!」「正義はない。大衆は犬」「この世界はみんなのもの?」「少年じゃないケダモノだ!」「罪を隠すためにまた罪を犯し」……。

これらは「韓国秀作サスペンス【限定配信】」の10本の予告編から、一部を抜き出したキーワード。「韓国のサスペンス映画には外れがない」と言われますが、なぜでしょう? そのヒントがこれらのセリフやフレーズに見え隠れしています。


◆人の中に隠れている暗く深い闇

正義はあってほしいと誰でも思います。少年はけがれなき者であってほしいし、犯罪は公正に裁かれてほしい。特権階級なんてあってはならない、と私たちは思っています。

でも、周りを見回してみると、現実は本当にそうなっていますか? 私たちの生きる社会は、本当に理想的でしょうか?

例えば、向こうから歩いて来る人を私たちは「善人だ」と直感します。人類をここまで繁栄させてきたエンパシー(共感力)がそうさせるのです。善人だという判断で、ほとんどの場合、うまくいく。悪人だと警戒していたら社会はうまく回らない。

でも、100%ではないのです。数パーセントかゼロコンマ数パーセントかはわかりませんが、人の中には暗く深い闇が隠れている。そんな闇を、韓国サスペンスは克明に描いてきます。


◆引き込まれる理由は、希望的観測や予定調和が存在しないから​

典型的なのが、「復讐」というテーマ。復讐は刑法で禁じられています。犯罪者は人が手を汚すのではなく、法で裁かれるべきなのです。

しかし、法は常に私たちの味方なのか?そう改めて問われれば、躊躇してしまう。その迷いに韓国サスペンス映画は染み入って来ます。

復讐は正義ではありませんが、気持ちはわかる。ただ、たとえ主人公の復讐に私たちが共感したとしても裏切られかねません。なにせ「正義は勝つ」なんてお約束を捨てたところからが、物語のスタートですから。

韓国のサスペンス映画が突いてくるのは、そんな私たちの希望的観測や思い込みが通用せず、予定調和が存在しない闇。だから意外性があり、ぐいぐい引き込まれ、最後に心を揺さぶられるのでしょう。秀作揃いのラインナップ、ぜひハマってみてください。

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