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2010年シーズンもテニスのグランドスラムを見るならWOWOW!全豪オープンテニスは2010年1月18日開幕。熱戦の模様をお届けします!!

全仏オープンテニス2009

全仏オープンテニス2009を振り返って

フェデラーが史上6人目のキャリアグランドスラムを達成!

ローランギャロスの観客は、えげつないところがある。少し前の話になるが、観客に“泣かされた”女子選手も二人いた。マルチナ・ヒンギス(スイス)とセレナ・ウイリアムズ(米国)という、二人のトッププレーヤーだった。いずれも非難を浴びる原因となった行為はあったのだが、なにもそこまでしなくても、というほどの“総攻撃”だった。

そのローランギャロスの観客が、今回は優しかった。女子シングルス決勝は盛り上がりを欠いたが、期待はずれのプレーをしたディナラ・サフィーナ(ロシア)を非難する声はなく、要所要所で“なんとか立ち直ってよ”というような声援が飛んだ。やはり、ローランギャロスの観客も、まだグランドスラムタイトルのないサフィーナがここで優勝をつかみとり、真の女王に脱皮するのを期待していたのだと思う。今回は脱皮の機会を逃したサフィーナだったが、準決勝までは1試合ごとに「真の女王」誕生への期待が高まるような内容だった。願わくは、次のウィンブルドンがその機会となってほしい。

決勝でサフィーナを倒して栄冠を掲げたのは同じロシアのスベトラーナ・クズネツォワだった。決勝は相手に助けられたところもあったが、セレナ・ウイリアムズ(米国)を破った準々決勝に、彼女の今の力量がよく表れている。

生涯グランドスラムのかかっていたロジャー・フェデラー(スイス)にも、ローランギャロスの観客は優しかった。決勝のロビン・ソダーリング(スウェーデン)戦では、チェンジエンドのたびに「ロジャー、チャチャチャ」というような声援が起きた。われわれがロジャーにグランドスラムを達成させてやるんだ、とでもいうような、力強い後押しだった。声援は、特に準決勝までの6試合でフェデラーの力になったはずである。苦戦の連続だった。特に4回戦のトミー・ハース(ドイツ)戦では、2セットダウンで迎えた第3セット、3-4からのサービスゲームで相手にブレークポイントを握られた。フアン マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)との準決勝も苦しい試合だった。間違いなく、観客の応援は苦闘するフェデラーの背中を押したはずだ。フェデラーは観客の応援について、こう語っている。「本当に力になっているよ。みんな、その瞬間を待っているんだと思う。僕が奇跡を起こす瞬間をね」。奇跡のような勝利を重ね、フェデラーは生涯グランドスラムを達成した。また、この優勝で、ピート・サンプラス(アメリカ)がもつ史上最多のグランドスラム14勝の記録に並んだ。今年の全豪では、決勝でナダルに敗れ、悔し涙を流したフェデラーだったが、ローランギャロスでは歓喜の涙が頬を濡らした。

第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)の4回戦敗退も、全仏オープンの歴史に残る出来事だった。初出場の05年から、全仏で4年間負けなし。今大会に全仏史上初の5連覇がかかっていたが、伏兵ソダーリングにその夢を砕かれた。敗退直後の会見では「彼が最高のプレーをした」と繰り返していたナダルだったが、その後の報道で、左ひざの古傷を悪化させていたことが判明。やはり、あの試合で見られた動きの悪さは、故障の影響だったのかもしれない。ウィンブルドンに間に合うかどうかが気になるところ。テニスファンは、昨年のナダルとフェデラーによる決勝の再現を期待している。ぜひ万全の状態でウィンブルドンの芝を踏んでほしい。

ソダーリングのフォアハンドとサーブは、この大会最大のサプライズだった。もともとポテンシャルの高い選手だが、フィジカル的に万全な状態で、波に乗れば、第23シードの選手でもこれだけのプレーをしてしまう、そこに男子テニスの層の厚さを感じる。

日本勢は、やや低調だった。本戦に出場したのは杉山愛と森田あゆみの二人のみ。杉山は、06年全仏から四大大会では必ず2回戦以上に勝ち上がっていたが、その記録が途切れてしまった。杉山は「練習してきたことの3割、4割しか出せなかった」と悔やんだ。四大大会連続出場の記録を持つ杉山だが、連続出場60回の節目の大会を飾ることはできなかった。

森田も1回戦敗退に終わった。やはりクレーコートではタチアナ・ガルビン(イタリア)に一日の長があったが、森田の強打はクレー巧者ガルビンを十分、苦しめた。グラスコートのウィンブルドンは、ボールの弾みが低く、バウンド後も球速が落ちないため、テンポの早い打ち合いが得意な日本選手には有利なサーフェスと言える。巻き返しを期待したい。

日本勢の勝ち星が伸びない中、車いすテニスの部、男子シングルスで国枝慎吾の優勝はうれしいニュースだった。去年から公式戦で負けなしの国枝。ショットの強さ、動きの機敏さに加え、劣勢を巻き返す精神力と集中力はさすが第一人者。連勝街道はまだまだ続きそうだ。

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Photo:Hiromasa MANO/Photographer

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