WOWOW

PC版

WOWOW TENNIS ONLINE

2010年シーズンもテニスのグランドスラムを見るならWOWOW!全豪オープンテニスは2010年1月18日開幕。熱戦の模様をお届けします!!

ウィンブルドンテニス2008

ウィンブルドンテニス2008を振り返って

ほとんど何も見えないほどの夕闇の中で、フェデラーの打ったフォア・クロスがネットに消えた。誰もが息を呑んだ。ナダルが歓喜に目をつぶり両腕を広げてセンターコートに倒れ込む。そして、5年間続いたウィンブルドンのフェデラー独裁時代に幕が下りた。今後、戦国時代が来るのか、ナダル時代の到来か、それともフェデラーがまた王座を奪回するのか・・・。

男子シングルス優勝のナダルは、3回目の挑戦となった決勝で、4時間48分(ウィンブルドン決勝の最長記録)、タイブレーク2回、第5セット9-7というフルセットの死闘の末、ついに芝の王者フェデラーを破った。サーブ、ストローク、フットワークの強さは言うまでもないが、何があっても諦めないその精神力の強さに目を見張らせるものがあった。しかし、ここ数年は、クレーで勝ちまくった勢いのままウィンブルドンの決勝まで行き、その後疲れが出て年の後半は大きな勝ちがないというのが毎年のパターン。今年はウィンブルドン直後のシュトゥットガルトの大会を右膝のケガのため出場辞退したため、その後は北米でのハードコートシーズンとなるが、きちんと調整して全米オープン、さらには今回ぐんと差を縮めた世界ランキングでもフェデラーに挑戦し続けて欲しいものだ。

決勝に敗れはしたがウィンブルドンが始まってからのフェデラーは、それまで囁かれていた不調が嘘のような今まで通りの緻密で完璧なプレーで、ヒューイット、アンチッチ、サフィンといった難敵にいつも通り1セットも落とさなかった。今年前半の病気がなく例年通りの調整ができていれば・・・と思わずにいられないが、プロスポーツの世界でケガや病気があったからといってハンデがもらえることはない。最愛の大会、ウィンブルドンでの敗戦の苦痛をバネに、さらに強くなって戻ってくることに期待が高まる。

2回戦では、全豪の覇者ジョコビッチの敗退は衝撃だったが、今大会準決勝までいったサフィンが相手だったので運も悪かった。かつての世界第1位、全米・全豪の覇者サフィンはケガがもとで低迷、ランキングは75位だったが、今大会で復活、ランキングも40位に急上昇。やはり準決勝に進出したドイツのベテラン、シュトラーは94位から39位に上昇した。シュトラーは準々決勝でフランスのベテラン、クレメンと足掛け2日、5時間余の熱戦を制した翌日、ストレートで敗れはしたが多彩なプレーでナダルを苦しめた。
イギリス期待の星マレーは4回戦でフランスのガスケに2セット先取された後、第3セット4-5から信じられないようなショットを連発しての逆転勝ち、イギリス中を興奮の渦に巻き込んだ。

準々決勝までに上位4シードが全て敗退と大荒れだった女子シングルス、最後はウィリアムズ姉妹対決というウィンブルドンでは見慣れた光景に落ち着いた。決勝ではセレナが攻めまくり、ビーナスが表情を変えずに受けて立つという構図だったが、サーブ(新記録、時速129マイル)、コートカバー、動きの良さと冷静さで優るビーナスがストレート勝ち、今大会2年連続5度目となる優勝を果たした。
テニス以外の活動も多くケガなどもあり、毎年全ての大会でコンスタントな成績を残すということがなく批判されてきたウィリアムズ姉妹だが、同世代のヒンギス、クライシュテルス、エナンらが引退してしまった今もトッププレーヤーとしての強さを保ち続けていることで、2人とコーチである父リチャード氏に対する評価がまた高まっている。

3回戦で第1シードのイバノビッチを破って準決勝まで進出したジェンは、賞金を地震の被災者たちに寄付すると言って人々を感動させた。来るオリンピックに向けて中国のテニス熱が盛り上がりそうである。
タイのベテラン、タナスガーンも第2シードのヤンコビッチを破って準々決勝進出、ビーナスに敗れはしたが力強いストロークを見せつけた。第4シードのクズネツォワを破ったポーランドのラドバンスカはまだ19歳、準々決勝ではセレナに完敗だったが、上位シード選手を相手にどんどん力をつけている。
強いストロークで準決勝まで勝ち抜いたロシアのデメンティエワは、ビーナスに対しては勝ち目はなかった。「常に上位にいる選手」と「大きな大会で優勝できる選手」との違いが出たような試合だった。

シャラポワの全仏4回戦敗退はクレーが苦手だからかと思われていたが、得意なはずの芝でショッキングな2回戦敗退。
2回戦で映画「マッチポイント」のオープニングシーンそのままのネットコードに当たって相手コートに落ちるラッキーショットで相手のマッチポイントを免れ、結局フルセットでその試合に辛勝したイバノビッチ。
しかし、3回戦では堅実なストロークのジェンに敗退。それでも上位選手が揃って敗退したことで辛くもランキング1位の座を守ったのだから、やはりイバノビッチはかなりのラッキーガールなのだろうか。

日本選手では中村、藤原両選手はフルセットながら惜しくも1回戦敗退。57回連続四大大会出場の杉山選手は3回戦進出。
四大大会初出場、今大会出場男子選手の中で最年少だった錦織選手はケガで途中棄権という残念な結果だったが、本選ストレート出場は日本男子にとっての快挙。ウィンブルドンでの経験を、今後の活躍につなげていくに違いない。

中盤の大波乱、フルセットの熱戦、クラシックな決勝。ウィンブルドンの興奮と感動を少しでも視聴者の皆様にお伝えできただろうか。
最後に、今ウィンブルドンでノーシードながらベスト4入りし、熱戦を繰り広げてきたサフィンの言葉を。
「金ならもう十分稼いだ。今さら賞金100万ドルを貰っても貰わなくても何も変わらない。金のためじゃない、テニスをやりたいからやってるんだ。コートを離れているとあの高揚感が恋しくてたまらなくなる。」

▲ページ先頭へ戻る

ウィンブルドンテニス 過去のサイト


関連情報

みんなで選ぶ! テニスランキング投票はコチラ

スポナビセレクトブログ WOWOWテニスグランドスラムまるかじり!

ご加入はこちら



※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。