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2010年シーズンもテニスのグランドスラムを見るならWOWOW!全豪オープンテニスは2010年1月18日開幕。熱戦の模様をお届けします!!

全米オープンテニス2008

全米オープンテニス2008を振り返って

真っ赤な夕陽がマンハッタンの向こうに沈む頃、アーサー・アッシュスタジアムを埋めつくした2万3千人の観客は、溢れる笑顔を隠そうともしないロジャー・フェデラーと全米オープン5連覇の歓喜と安堵を分け合った。王の帰還と呼ぶに相応しい試合だった。

今季全豪で準決勝進出、全仏・全英で準優勝、エストリルとハーレで優勝という他の選手なら素晴らしいと言える戦績をあげながら、昨年まで超人的な強さだったことから不振・衰退説が囁かれてきたフェデラー。4回戦でアンドリエフにフルセットで苦しめられたことが「この大会全ての鍵だった」と言う。いつものように大会が進みタフな相手になるほど調子を上げていき、決勝では相手の攻撃を封じ込み、自在のテニスを繰り広げる、正にフェデラー復活を世界に告げる試合展開を見せた。

四大大会優勝回数もサンプラスの14にあと1と迫り「ここで止まるつもりはない」、8月に明け渡した世界1位の座も「奪回は簡単じゃないけど、今は今年の残りをいい形で終えて、来年はまた今年勝てなかった大会でもチャンスはある」と意欲を見せた。来年の四大大会、1位争いがますます楽しみになりそうだ。

女子優勝は2002年以来6年ぶり3度目のセレナ・ウィリアムズ、2003年8月以来の世界1位の座にも返り咲いた。セレナとビーナスのウイリアムズ姉妹は、テニス以外の活動をしたりテニスを離れたりしていることから才能に見合うだけの偉大なチャンピオンになっていないと長い間批判されてきた。

しかし今季の2人は全英で決勝進出(ビーナスが優勝)、ダブルスでは全英と北京オリンピックで優勝、今大会では準々決勝での姉妹対決となり、2セットとも逆転のタイブレークでセレナが勝利という決勝並みの試合を見せてくれた。「新しいキャリアが始まったような気持ち。まだ私の最高のテニスはできていない」と語るセレナ。フェデラーに対する挑戦が男子テニス全体のレベルを押し上げたと言われるように、ウイリアムズ姉妹が今後他の選手たちの挑戦を受け続け、女子テニス界を盛り上げていってくれるだろうか。

四大大会で初めての決勝進出でフェデラーに挑んだ21歳のアンディ・マレー。準決勝が雨での中断で2日に渡り、決勝まで3日連続で試合という不利な条件になり、ファーストサーブに苦しみストローク戦をフェデラーに支配されて完敗の形になってしまったが、準決勝までの落ち着いて自信に溢れたプレーは今後何度も四大大会決勝や準決勝への進出を予感させた。ランキングも過去最高の4位となり、「僕にはまだ進歩すべきところがいっぱいある、勝つために必死で練習するよ」と語るマレーのこれからが楽しみだ。

叩き込むような攻撃的なフォアハンド・ストロークで第4シードのフェレールを破るという大番狂わせを演じ、4回戦進出という偉業を成し遂げた18歳の錦織圭選手は、日本だけでなく世界中のテニスファンの注目を浴びた。1回戦は4セットの途中で両足に痙攣を起こし、3回戦はフルセット、さすがに4回戦は体力が続かなかったような完敗だったが、ストローク力と負けん気の強さでは世界の一流選手と渡り合えることを証明、ランキングも大会前の126位から81位に大躍進。今後の活躍が期待される。

全仏、全英、北京オリンピックで優勝、ついに世界1位の座に着いたラファエル・ナダルは、四大大会3連覇の野望は果たせなかったが全米では初めての準決勝進出。今後も苦手と言われてきたハードコートでの更なる進化が期待される。

この大会前に4つの大会で連続優勝、通算23連勝をあげた19歳のフアン・マルティン・デルポトロ。準々決勝ではマレーの前に力尽きたが、錦織選手に打ち勝ったパワフルで正確なストローク、198センチの長身から打ち下ろす強烈なサーブで、今後も各大会を賑わしてくれるだろう。

世界3位にふさわしく準決勝まで勝ち進みフェデラーに敗れたノバク・ジョコビッチは、タイムアウトが多いことや両親の失言などからメディアや他の選手らから批判されているようなのが気がかりである。

女子準優勝のエレナ・ヤンコビッチ、北京オリンピック優勝&今大会で4強入りしたエレナ・デメンティエワ、全仏・北京オリンピック準優勝&全米オープンシリーズ1位で今大会4強入りしたディナラ・サフィーナらは、いずれも四大大会初優勝、世界1位の夢は叶わなかった。

大会前にケガのため十分な練習ができず2回戦敗退という不本意な成績に終わってしまったアナ・イバノビッチも含めて、今後の大会でも、ランキングにおいても、激烈な女の戦いを期待したい。

フェデラーは見事復活を果たしてくれたようだが、彼の「不振」はテニスファンへの警告のようなものだったのだろうか。どんなに素晴らしい選手でもいつかはそのキャリアを終える時が来る。好きな選手、好きなテニスを見つけたら、思いきり応援してあげて欲しい。それはほんのつかの間の奇跡のようなものなのかもしれないのだから。

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