よる7:30~
深夜0:00
マグダ・リネッテ
(ポーランド)
奈良くるみ
(日本)
解説:神尾 米 実況:木村 季康
奈良にとってウィンブルドンの本戦は3度目で、過去2回はともに1回戦を突破。速いテンポのストロークは芝との相性も悪くない。順当なら2回戦で待っているのはディフェンディング・チャンピオン、ペトラ・クビトバだ。ぜひ挑戦権を得たい。リネッテは馴染みのない名前だが、グランドスラムは今年の全仏に続いて2度目という新鋭だから無理もない。しかし楽な相手ではなさそうだ。2週前には芝の5万ドル大会で準優勝しており、現在が自己最高位の97位という成長株。
今年3月のクアラルンプールで奈良が勝っているが、7-5 5-7 7-6(6)という大接戦だった。23歳同士。リネッテにはグランドスラム初勝利がかかっているが、ツアーでの経験がより豊富な奈良にとっては負けられない一戦だ。
よる7:30~
深夜0:00
杉田祐一
(日本)
ブラズ・カブチッチ
(スロベニア)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
初日に錦織以外の日本男子2選手……添田豪と守屋宏紀がいずれもストレートセットで敗れ、残る杉田に望みが託される。昨年に続く予選突破を果たした26歳の相手は、世界ランク107位のカブチッチ。149位の杉田よりは上でツアー経験も勝る28歳だが、これまでウィンブルドンに4回出場して勝ち星はなく、杉田にとって決して難しすぎる相手ではないだろう。
昨年の1回戦では芝巧者のフェリシアーノ・ロペスにストレートで敗れたものの、全セットタイブレークに持ち込んだ杉田は、今大会の予選でも丁寧につなぐところと攻めるところのめりはりを利かせたプレーで、巧い試合運びを見せた。昨年、18回目のグランドスラム予選挑戦でついに本戦入りした26歳が、2度目の本戦で念願の初勝利を手にすることができるか。5人の日本男子が出場した全仏でも錦織以外は初戦で敗れており、ここはアピールのチャンスだ。
よる7:30~深夜0:00
深夜0:00~午前7:30
ダミアー・ジュムホール
(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ロジャー・フェデラー
(スイス)
解説:坂本 正秀 実況:久保田 光彦
フェデラーは前哨戦のハレ大会で優勝し、芝の大会での通算優勝回数を15に伸ばしてスペシャリストぶりを示した。ウィンブルドンはこれまで既に優勝7度。今年優勝すればウィンブルドンの優勝回数で単独トップに立つ。ローランギャロスとの間隔が3週間になったことを喜んでいる33歳の初戦は、全仏オープン3回戦で対戦したジュムホールだ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の異色選手は、ウィンブルドン初出場どころか、ツアーでは芝での試合経験がなく、2010年のウィンブルドン・ジュニアでベスト8に進んだくらい。クレーは得意だが、全仏での対戦はストレート負けだった。芝の通算成績が136勝19敗のフェデラーとのセンターコートでの戦いはさらに荷が重いが、子供の頃からの憧れの選手だけに、どんなチャレンジを見せるか。
深夜0:00~
午前7:30
ミカエル・ククシュキン
(カザフスタン)
アンディ・マレー
(イギリス)
解説:岩渕 聡 実況:河路 直樹
マレーが英国選手として77年ぶりの地元優勝を果たしたのは2年前のこと。あの興奮ぶりは記憶に新しいが、今シーズンはクレーコートで初タイトルを手にするなど新境地を開き、やっと落ち着いてきた感じだ。しかも、前哨戦のロンドンで優勝して乗り込んできたのは2年前と同じ流れ。昨年コーチに就任したアメリ・モレスモーが出産を控え、この大会を最後に一時、陣営を離れるだけに、はなむけに好成績を贈りたいだろう。
女性コーチといえば、対戦するククシュキンも奥さんが6年間コーチを務めている異色選手。ただ、ウィンブルドンでは昨年の3回戦進出が最高というのに対し、マレーは地元の声援を背に9回出場して1度も1回戦負けがなく、対戦成績も2勝。〈2度目〉に向けてマレー・マウントは活気づくだろう。