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Column コラム

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デル ポトロに4年越しのリベンジ果たすも、今季2つ目のツアータイトル獲得はならず

2016/11/02

錦織圭

今季2勝目はならずも宿敵デル ポトロから初勝利を挙げるなど手応えも掴んだ錦織圭。(写真:Getty Images)

 左臀部のケガにより楽天ジャパンオープンを2回戦途中棄権というかたちで去った錦織圭は、予定通りスイスのバーゼルで約3週間ぶりに復帰した。2011年にノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒し、決勝で地元の英雄ロジャー・フェデラー(スイス)と対峙した思い出深い場所だ。故障明けに調子がいいのは錦織によくあることで、世界ランク77位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)との1回戦、同38位のパオロ・ロレンチ(イタリア)との2回戦はともに第1セットこそ多少もたついたものの、要所を押さえて勝ち進んだ。

 そして注目の準々決勝、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)との約4年ぶりの対戦である。今さら説明するまでもないが、デル ポトロは2009年に20歳で全米オープンを制して〈次代の王者〉に名乗りをあげたパワーヒッター。しかし、手首の故障を抱え、10年、14年と15年の計3シーズンはほとんど棒に振った。

 錦織は過去4回の対戦で1セットも奪ったことがない。デル ポトロのケガが長引き、リベンジするチャンスはもう訪れないのではないかとも思われただけに、夏以降の完全復活の姿を見てファンがもっとも待ち望んだ一戦だったと言っていいかもしれない。しかし当の錦織は、全米オープンの準決勝で当たる可能性が濃くなると「デルポとはやりたくない」と言い、楽天オープンでデル ポトロの欠場が決まれば「ちょっと助かった」と冗談めかすなど、とにかくデル ポトロを意識、警戒する発言が耳についた。それが本心なのか、多少ウケ狙いなのか定かでないが、ついに避けられなくなった宿敵との勝負のときを迎え、錦織のギアは一気に上がった。

 前週にストックホルムで2年9カ月ぶりのツアータイトルを獲得して勢いに乗っているデル ポトロに対し、アグレッシブで精度の高いプレーが光った。デル ポトロはもともとフォアハンドが武器だったことに加え、左手首の故障以降バックハンドが弱点と言われている。ここまで復活してきた原因の一つは、そのバックハンドの不安を解消し、自信をある程度取り戻したことだろう。錦織はそのバックハンドを時に執拗なほどに攻め、時にはその裏をかいた。

 7-5、6-4の勝利に「作戦がうまくいった」と試合後に言ったが、同時に、計8回ブレイクポイントを握られながら一度もブレイクされなかった集中力、忍耐力も、うれしい初勝利につながった。

 順当なら続く準決勝で当たるはずだった第2シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は1回戦で敗れ、勝ち上がって来たのはノーシードのジル・ミュラー(ルクセンブルク)。第2セットでマッチポイントを2度握られながらも逆転勝ちし、決勝戦に再び同年代のライバルであるマリン・チリッチ(クロアチア)を迎えた。

 チリッチには高いモチベーションがあった。今シーズンのトップ8人によるツアー・ファイナル出場の可能性を残し、このバーゼルと翌週のパリ・マスターズの結果次第という状況だったからだ。

「このような大事な試合で、ケイのような選手が相手なのだから、スタートが肝心だった」

 チリッチは決意のこもった力強いゲームを展開する。ラブゲームでのキープに始まり、第1セットを6-1と圧倒。198cmの長身からのサーブは最大の武器だが、ストローク戦でも深く伸びのあるショットで錦織を苦しめた。

 第2セット、何度もブレイクのピンチをしのぎながらサービスをキープし続けた錦織に、ついにブレイクチャンスが訪れた。5-4で迎えた第10ゲーム、チリッチのファーストサーブ確率が落ち、ダブルフォルトももらって15-40。ダブルのセットポイントでもあった。しかしここからバックとフォア、それぞれでネットのミスをおかしてデュースに持ち込まれ、アドバンテージで3度目のポイントを握るもまたもやバックハンドがネット。「少し固くなってしまった」。これでチャンスは潰え、結局タイブレイク勝負に。最後までもつれた展開は、5-6で錦織のダブルフォルトという幕切れだった。

 チリッチはツアー・ファイナル出場へ大きく前進。勝たなくてはならない明確な理由を持つ者の強さを思い知らされた決勝だった。


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