25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

WOWOW TENNIS ONLINE

Column コラム

Column コラム

ガスケの地元の利と緊張感の前に敗退も…着実に一歩前進したクレーシーズン

2016/05/31

錦織圭

全仏2年連続での8強入りは逃したが、錦織圭はクレーシーズンで一歩前進した姿を見せた。(写真:Getty Images)

 錦織圭は4回戦で地元フランスのリシャール・ガスケに敗退した。春のクレーコートシーズンに入って絶好調だっただけに「ベスト4、決勝まで行ける自信はあった」と秘めた期待もあった。昨年は準々決勝でジョーウィルフリード・ツォンガ、今年はガスケと、地元選手に敗れている。今年の場合、必ずしも偶然とは言えない背景があったかも知れない。今大会の錦織の流れはこうだった――。

 1回戦のシモーネ・ボレッリは故障上がりで難しい相手ではなかったが、雨のために中断され、試合は2日間に渡った。ウィンブルドンで2戦2勝し、いずれもフルセットに持ち込まれている相手。大会前の会見で「クレーコートで時間の余裕がある」という発言があった。打ち合いに持ち込めば勝てるという自信は、4月のバルセロナからの素晴らしい内容を振り替えれば当然だろう。ただ、雨という特殊条件をどう引きずったか。

 アンドレイ・クズネツォフとの2回戦は面白い試合だった。ショットに自信のあるクズネツォフが立ち上がりから打ち合いを挑み、スロースターターの錦織は意表を突かれた。第1セットの1-3から打ち合いをあきらめてテンポを変え、試合後の会見で「男としては辛い判断でした」と冗談を口にした。錦織圭は打ち合いに挑みかかるタイプだけに、冷静な〈切り替え〉は新境地だった。この日から暑いくらいの好天になり、問題は3回戦のフェルナンド・ベルダスコだ。

 そこまで対戦成績は1勝2敗、直近では昨年のインディアンウェルズで倒し、ベルダスコのランキングは52位まで落ちた。力では完全に逆転しているが、長丁場の戦いで名を残している相手だけに、どれくらい省エネで通過できるかの勝ち方が問題だった。というのも、同じボトムハーフのアンディ・マレー、スタン・ワウリンカが初戦からフルセットの戦いを強いられ、2週目を見据えたとき、疲労の蓄積はカギになるからだ。ここでフルセット、3時間21分の激闘に持ち込まれたところに第一の敗因が潜んでいたのではなかったか。この試合の総ポイント数ではベルダスコの154に対し、錦織は151と3ポイント少なかった。勝ったとはいえ、ここまでの自信の連続戦にひびが入った。

 問題の4回戦は、コート外の背景が気になった。ガエル・モンフィスの欠場に続いて、前日はツォンガが負傷棄権で、地元勢で残っていたのはガスケだけ。こうした状況はこれまでもあったが、何しろ、ロジャー・フェデラー、マリア・シャラポワといった人気選手の欠場に続きラファエル・ナダルまで棄権した大会で、ガスケへの期待は大きかった。ガスケはジュニア時代にはナダルと並んで天才少年と呼ばれた素質の持ち主で、特に片手打ちバックハンドのテクニックには定評がある。ベルダスコに次ぎベテランの曲者とはいえ、前哨戦のクレーコートで2連勝して対策は十分だったが、問題は雨だ。

 午後4時半の開始前から湿度は高く、ぽつりと一粒、二粒の雨が落ちていた。第1セット、錦織は第3ゲームを先にブレイクされながら、すぐブレイクバック。第6ゲームに今度は先にブレイクして4-2とリードを奪った。次のサービスゲームの15-15から雨が降り出した中で、30-40とブレイクポイントを握られた。この後の、31本も続いた激しいラリー戦を錦織が奪ってデュースに。その直後、試合が中断された。確かに、それほど激しい降りだった。この日は午後から雨の予報で、夕方には雷雨とまで出ていた。それが、意外にも1時間後に試合は再開され、ガスケがブレイクバック、その勢いで第1セットを奪った。

「雨の中断は大きかった。コーチから、深く、速く打つように念を押して指示され、それを実行して第1セットを奪うことが出来た。あれは大事な時間だった」とガスケは振り返る。

 錦織はペースを作り上げていくタイプなので、試合の中断は不利。もう一つ考えられるのが、ガスケの〈地元の利〉だ。この日の予報と激しい降り方から、錦織陣営には中止になるという予見があったのではないか。一方のガスケ陣営は、一日に四季があると言われるほど変わり易いパリの天候を熟知し再開に備えていた。その緊張感の差が、第1セットの再開後の差になったように思えた。

 それでも、錦織は最後の最後まで逆転の可能性を思わせるプレーでガスケに迫った。ガスケは過去4度、4回戦で敗れ、これが初めてのベスト8。地元の期待を担った気合いのプレーに軍配が上がった。試合後、VIP席のフランス協会のガシャサン会長と握手していた姿が印象的だった。

 この後の錦織は、ウィンブルドンの速いサーフェス、シーズン後半のプレッシャーがかかる全米オープン、その間にリオ・オリンピックを挟む厳しい戦いが続く。惜しいチャンスには違いなかったが、着実に一歩前進したクレーシーズンだったことも確かだ。


錦織圭特集ページはこちら>>
全仏オープンテニス2016特集ページはこちら>>
新規ご加入はこちら e割 加入料なし!カンタン・おトク!
あなたも、お友達も視聴料1カ月無料
全仏オープンWOWOWオリジナルクリアファイルプレゼント
テニス総合サイト THE TENNIS DAILY
全仏オープンテニス2017スタンプラリー

オンエア情報

  • 5月
  • 6月
5/28(日)~6/11(日)連日生中継
全仏オープンテニス
6月16日(金)~6月18日(日)連日生中継
【6月16日(金)無料放送】女子テニスWTAツアー ノッティンガム
予選 6月26日(月)~29日(木)
7月3日(月)~7月16日(日)連日生中継 ※7月9日(日)除く
【初日無料放送】ウィンブルドンテニス
6/27(火)午前11:00
6/28(水)午前11:00
テニスグランドスラム名勝負選 全仏2017

一覧へ

WOWOWテニス公式ツイッター
「WOWOWテニス2017シーズン」イメージソング 『TROPHY』稲葉浩志
  • 全仏オープンWOWOWオリジナルクリアファイルプレゼント
  • テニス総合サイト THE TENNIS DAILY
  • 全仏オープンテニス2017スタンプラリー
  • WOWOWテニス2017シーズン イメージソング 『TROPHY』 INABA / SALAS
  • 目指せ!サービスエース
  • 錦織圭公式サイト KEI NISHIKORI.COM
  • 大坂なおみ公式サイト
  • 国枝慎吾公式サイト
  • 奈良くるみ公式サイト Powered by TENNIS DAILY
  • クルム伊達公子公式サイト Powered by TENNIS DAILY
  • テニス太郎ぬいぐるみストラップ 新作発売キャンペーン中!
  • wowshop 全米オープンテニス2017観戦ツアー
  • wowshop 全豪オフィシャルグッズ販売中