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Column コラム

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【錦織圭レポート】錦織圭が贈るテニスのもう一つの顔

2014/11/25

錦織圭

ドリームテニスでレジェンドらとともにファンを楽しませ、1年を締めくくった錦織圭。(写真提供:Getty Images)

 錦織圭らが参加したエキシビション・マッチ、『TOUCH!WOWOW2014 日清食品ドリームテニスARIAKE』が11月22日、東京・有明テニスの森で開かれた。東日本大震災のチャリティー・イベントとして2011年に始まったこの大会は、昨年のジョン・マッケンローに続き今年はアンドレ・アガシという豪華ゲストを迎え、入場券完売、1万人のファンで埋まった。

 錦織が先週のツアーファイナルで右手首を痛めたこともあり、試合形式は8ゲーム・マッチ。アガシも、生涯グランドスラムを含め、8度のメジャー優勝を果たしたショットの片鱗を見せてテニス通を喜ばせた。

「ボールが現役選手以上に伸びて鋭く驚きましたね。ストロークからの速い展開が、ぼくのスタイルとも似ているので、いろいろ参考になった」

 初めはリラックスしていた錦織だが、途中から真剣な表情で応戦。随所に華麗な切り返し、はっと息を呑むハーフボレー、ファン期待のショットメークを織り交ぜて8-6でまとめた。44歳になったアガシではあるが、錦織を審判台に据え、松岡修造との7ポイント・タイブレーク、さらには錦織と組んだダブルスで、松岡修造とマイケル・チャンのペアとユーモアたっぷりのプレーを披露。ジュニア時代に自身と同じフロリダのニック・ボロテリー・キャンプで育った錦織については、早くから注目していたという。

「世界屈指のショットメーカーだ。これからも長く見守っていきたいし、ほぼ20年ぶりに戻ってきた日本で、ケイと打ち合うチャンスをもらって楽しかった」

 ダニエル太郎、内田海智、中川直樹といった日本期待の新人にベテラン鈴木貴男を交えたダブルス、車椅子の王者・国枝慎吾対マイケル・チャンなど、計5つの豪華マッチに、会場は笑いと拍手が止まなかった。

 1980年代の日本では、頻繁にエキシビション・マッチが行われた。日本選手ではなく、男子はビヨン・ボルグ、ジミー・コナーズ、マッケンローの御三家を中心に、女子もマルチナ・ナブラチロワやクリス・エバートが大勢のファンを集めた。しかし、21世紀に入ってからの世界的なテニス人気で、「アジアなら日本」という時代は幕を下ろし、錦織のプレーすら国内で見ることは難しい。エキシビション・マッチには公式戦の緊迫感はないが、プロならではのラケットさばきを見る機会は貴重なのだ。11月の『ドリームテニス』は、錦織圭のシーズン締め括りの恒例行事として定着するだろう。

 これで今シーズンの錦織の公式日程をひとまず終了。

「今年は1年を通してプレーすることができ、結果も残すことができ、素晴らしい年になった。来年はもっといい年になるように、このオフにはしっかり努力したい」

 そう決意を語ったが、4度のツアー優勝、全米オープンでアジアの男子として史上初の決勝進出を果たし、ツアーファイナルに進んでベスト4、年度末ランキングを5位に引き上げるなど、ついに高々と錦織時代の到来を告げた。

 アガシは、錦織のテニスはあらゆるサーフェスに適合すると評価している。

「これだけプレーを簡単に見せるためには、かなりの努力があったはずだ。もう何も言うことはないが、強いて挙げれば、サーブをより効果的にする余地はあるかも知れない。テニスはすべて100%の必要はなく、大事なポイントでのいい決断がカギ」

 このイベントを締めくくる最後の試合は、錦織、アガシ、松岡、チャンという豪華なダブルスだった。チャンとアガシは、アメリカ西海岸でほぼ同期に育ったライバルで、現役時代は水と油の関係とまで言われた。この日はさすがに和やかにプレーしたが、興味深かったのは、4人の中でチャンだけが異質なのだ。他の3人はどこか茶目っ気があって悪戯を仕掛けるのに対し、マイケルはそれが苦手で興味もない。会場のファンは、今年の錦織の成功の土台である師弟関係を垣間見ただろう。

 錦織は本来が〈ゆるキャラ〉な愉快派なのだ。漫才で言えばボケ型だから、ツッコミの師匠・松岡修造とのやり取りは自然に面白い。2人の取り合わせが海外のエキシビション・マッチで通用するとは思えないが、日本ではかなり行ける。その松岡がコート上で「ちょっと、怖いな」と呟いたような難しさが、チャンにはある。この日のポイントは、ここだった。

 英語で「相性」をCHEMISTRY(化学)と言う。2人の関係が化学反応とされたのは誤訳だったか意訳だったのか知らないが、チャン・錦織の師弟は、まさに異物の化学変化にたとえられる。チャンの出現は、体力トレーニングや戦術面で、素直にのんびりと育ってきた錦織に異質な要素を持ち込んだのだ。二つの異種能力に、チャンのレジェンドとしての存在感、アジア系の親近感、錦織の上昇志向、昨年後半の悩みが触媒として働いた。

 世界4強対決と銘打ったエキシビションの「サントリー・カップ」がツアー公式戦「サントリー・ジャパン・オープン」(現・楽天オープン)に模様替えしたのは1987年だった。日本協会はそこから公式戦を絶対視し、エキシビション・マッチを排除してきた。この日の満場のファンの反応は、時代が変わったことを物語っていた。錦織圭の出現によって、真剣勝負の公式戦とは別の、楽しいショーとしてのテニスが広まるのは素晴らしいことだ。

文:武田薫



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