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コラム

【錦織圭レポート】シーズン最後の大会で半年ぶりにトップ10からの白星

2013/11/06

今季のトップ10入りは果たせなかった錦織だが、シーズン最終戦となった今大会では半年ぶりにトップ10から白星。来季に向けて明るい材料を手にした。(写真提供:AP/アフロ)

 錦織にとって今季最終戦となるパリ・マスターズはノーシードでの出場となった。最終シードは18位のファビオ・フォニーニ(イタリア)。錦織は19位だった…。錦織にシードがつかないのは全ての大会を通じて2年ぶりのことだ。

 ノーシードということは1回戦からラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチと対戦する可能性もあるわけだが、幸い初戦は格下、35位のジュリアン・ベネトーだった。地元フランスの31歳相手に、6-4、6-2のストレート勝ち。前週は心配材料だったサーブも安定し、4度ブレークポイントを握られたが全てしのいだ。

 2回戦の相手は、翌週に行なわれるツアーファイナルの残り3つの枠を争っていたジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)。今年トップ10入り目前まで迫った錦織には、上位8人によるツアーファイナル出場も夢ではなかったはずだが、結局それを最後まで争うことはできなかった。ただし、他の出場者を決めるカギは錦織の手の中にまだある。ツォンガが出場権を得るためには、この試合に勝ってベスト16に進まなくてはならなかった。プレッシャーのかかる一戦だ。

 当然ながら錦織にとっては完全アウェーの中、第1セットはツォンガが支配。錦織は1-6でセットを落とした。過去2年以上トップ10を維持する28歳はプレッシャーとも無縁なのだろうか……と思いきや、第2セットで失速した。夏に痛めた膝の影響もあったのだろうか、ミスが増えたツォンガに対し、足がよく動いていた錦織は4-1とリードを広げる。第7ゲームでブレークバックされたが、タイブレークをものにした。

 最終セットは両者サービスキープのまま再びタイブレークにもつれたが、錦織のサービスゲームは第2セットよりさらに安定していた。5度あったサービスゲームのうち4つがラブゲーム。それがタイブレークの行方の伏線となる。タイブレーク6-5で先にマッチポイントを握ったのはツォンガだったが、ここで痛恨のダブルフォールト。2度目のマッチポイントはすぐに訪れるが、今度は錦織がセンターライン上にエースを叩き込んだ。見事なセカンドサーブだった。

「(錦織は)とても安定していた。特に重要な場面で」とツォンガが舌を巻くのももっともで、錦織は続けてもう一本エースを奪う。これで逆にマッチポイントを握った錦織。最後は再びツォンガがダブルフォールトをおかし、ファンも呆然の幕切れとなった。単なる一敗ではない。この敗退でツアーファイナル出場の望みを失ったのだ。

 錦織にとっては、5月にロジャー・フェデラーを破って以来となるトップ10からの勝利。この勢いで突破したい3回戦の相手は、世界ランキング10位のリシャール・ガスケだった。彼もまた6年ぶりのツアーファイナル出場がこの大会の出来にかかっていたが、錦織との試合直前に同11位のミロシュ・ラオニッチが敗れたことで自動的に出場が決定。錦織に対しては過去3戦全勝という自信、そこに安堵感も相まって、持ち味のパンチ力を随所に発揮し、多彩なペースや球種を使って苦しめた。3-6、2-6の完敗。錦織のブレークチャンスは第1セットの序盤に一度あっただけだった。

 錦織の2013シーズンは終わった。ツアーファイナル出場枠を争うトッププレーヤー2人とシーズンの最後に連続して対峙し、一勝をもぎ取ったことは、来季への期待を十分に煽るものといえるだろう。


放送カード

3月放送予定
ジョコビッチ、マレーら現役トップ選手に加えて、アガシ、サンプラスらレジェンドたちも出場。
往年のチャンピオンたちが集う男子ATP公式シニアツアーの2013シーズンを放送。
4月放送予定
ワールドグループ制になって初のベスト8進出を果たした日本代表が3連覇を狙う王者チェコとの一戦に挑む!
往年のチャンピオンたちが集う男子ATP公式シニアツアーの2013シーズンを放送。
母国の名誉と威信を懸けて、強豪国が激突する“テニスのワールドカップ”。ワールドグループ準々決勝の模様をハイライトでお届け
女子テニスの国別対抗戦・フェドカップ。
強豪8カ国による熱戦を1回戦から決勝まで放送

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