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コラム

【錦織圭レポート】2回戦でドディグに完敗。サーブの不安は解消できるか

2013/10/29

ドディグに敗れ、2回戦で散った錦織。この日はサーブが不調で、痛めていた腰や膝の状況も心配される。(写真提供:AP/アフロ)

 今季も錦織にとっては残すところ2大会。持病の腰痛など万全でない体調のことを思えば、じっくり休んで治療したいところかもしれないが、やはりランキングへの影響は無視できない。「考えすぎないように気持ちをコントロールできるようになってきた」とは言っても、だ。

 一時11位だったランキングを18位まで落とした今、トップ10入りは意識しすぎずにすんでいるかもしれないが、グランドスラムのトップ16シード内に入れるか入れないかでドローのタフさも随分違うし、マスターズ大会のシード枠は16しかないから、せめてトップ16を守らなくてはと考えないはずはないだろう。結局どの位置にいようと、テニスプレーヤーは皆〈瀬戸際〉に立たされているといってもいい。グランドスラムでシードがつくかどうか、マスターズシリーズの本戦に入れるかどうか、グランドスラムの本戦に、予選に………。夢のトップ10入りを果たせば果たしたで、上位8人しか出られないツアーファイナルへの熾烈な戦いが待っている。バーゼル大会は〈ワールドツアー500〉のカテゴリーだが、トップ10の出場者が5人。デッドヒートの主役たちだ。

 錦織は彼らに次ぐ第6シード。1回戦はワイルドカードの地元選手マルコ・キュードネリ(スイス)を6-2、6-4で退けた。楽勝のようだが、2度ブレークを許している。錦織のサーブは決して武器ではないが、「サーブの調子がいいと、ストロークにもリズムが出るし、リターンゲームでもより攻撃的になれる」と言うように、持ち味のショットメーク、ゲームメークのカギだ。

 サーブに対する微かな不安は、相手のレベルが一気に上がった2回戦でさらに顕著に現れた。迎えたのは今季好調のイバン・ドディグ(クロアチア)。昨年のデビスカップで対戦し、ストレート勝ちとはいえ7-5、7-6、6-3の接戦を強いられた相手で、しかも当時55位だった世界ランキングを自己最高の29位まで上げている。長身が多いクロアチア選手の中では183センチはむしろ“小柄”だが、仲間たちと同様にやはり強力なサーブが武器で、楽天オープンではジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)も破ったガッツあふれる28歳だ。

 ドディグはファーストサーブの確率45%と不調だったが、そこでのポイント獲得は85%と高確率。リターンの得意な錦織としてはドディグのセカンドサーブから勝機を広げたかったが、セカンドでも33%しかポイントにつなげられなかったのは錦織らしくない。錦織自身がセカンドサーブを攻め込まれ、サービスゲームをリズム良くキープできていなかったことが原因ではないだろうか。第1セット1-1から第2セットの0-2まで7ゲーム連取を許し、反撃の糸口は見つけられないまま1時間足らずで敗れた。サーブの不調は単なる調子の波の中でのことなのか、腰や膝をかばうためなのか……。

 なお、今大会は番狂わせが相次いだ。第2シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、第4シードのスタニスラス・バブリンカ(スイス)、第5シードのリシャール・ガスケ(フランス)の3人が1回戦で敗退。長いシーズン、楽な戦いなどどこにも、誰にも、ない。


放送カード

3月放送予定
ジョコビッチ、マレーら現役トップ選手に加えて、アガシ、サンプラスらレジェンドたちも出場。
往年のチャンピオンたちが集う男子ATP公式シニアツアーの2013シーズンを放送。
4月放送予定
ワールドグループ制になって初のベスト8進出を果たした日本代表が3連覇を狙う王者チェコとの一戦に挑む!
往年のチャンピオンたちが集う男子ATP公式シニアツアーの2013シーズンを放送。
母国の名誉と威信を懸けて、強豪国が激突する“テニスのワールドカップ”。ワールドグループ準々決勝の模様をハイライトでお届け
女子テニスの国別対抗戦・フェドカップ。
強豪8カ国による熱戦を1回戦から決勝まで放送

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