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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

[番外編]全仏レポート

2016/06/05

ローランギャロス

雨で日程の消化に大きな支障が出た今回の全仏オープン(Getty Images)

全仏は連日、雨! このタフな状況を受け入れ、味方にできなければ勝てません

 今回の全仏オープンでは、雨で日程の消化に大きな支障が出ています。全仏は、長い間、屋外のトーナメントとして開催されてきました。ウィンブルドン同様、照明設備もなく、あくまでも自然に合わせて試合を行うことを尊重し、それが一つの特色でもありました。

 ところが、ウィンブルドンでは2009年に屋根が完成、全米オープンも今、屋根をつける工事が進んでいます。全仏も、2020年をめどにセンターコートに屋根を設ける計画があります。今年の状態を考えると、やはり屋根はあったほうがいいのだろうなと思います。

 選手、観客のことを考えれば--さらに、大会運営に欠かせない要素であるテレビ放映も考慮する必要があり、あらゆる面から見て、屋根は必要なのでしょう。

 ウィンブルドンはもともと雨が多く、私も、1回戦が連日順延になって金曜日に初戦を迎えた記憶があります。ダブルスの1回戦が第2週になったこともありました。とはいえ、ローランギャロスでこれだけ天候が不順な年は私の記憶にはありません。

 世界的に気候がおかしくなっているのか、こんな天候不順は大会の長い歴史の中でもなかったことだと思います。このように気候が大きく変わってきたのですから、大会運営側の対応も問われるべきなのでしょう。いずれにしても、屋根が必要ではないかという議論がここまで高まったことはなかったと思います。

 選手にしてみれば、試合途中の中断、また、長時間の試合開始待ちは、特別なことではありません。それも大会の中では起こりうることの一つです。グランドスラムの2週間の期間中には、自分が悪天候の中で試合をしなくてはいけない場合もあると、覚悟はしているはずです。また、雨の中断で1試合を通してできないというのは、ほかの大会でも結構あることです。

 とはいっても、難しいのは、いつ雨が止むか、いつ再開されるかわからない状況での気持ちの持ち方です。完全に気持ちを切ってしまうことはできません。かといって、まったく気持ちを切らさず、気が張った状態のままで過ごすと、神経を使いすぎて疲れてしまいます。このオン・オフの切り替えがすごく難しいのです。

 対戦相手も待たされているのは同じですから、条件としてはフェアです。ただ、そこには運も影響し、錦織選手の4回戦のように、相手にとって恵みの雨になることもありえます。要は、その状況にどう対処するかです。確かに難しい状況ですが、最終的に勝つ人は、色々な状況に対応する柔軟性を持っているとも言えるのです。

 長い中断のあった試合、順延になった試合で勝ったとしても、次の試合に向けてのリカバリーの時間が十分とれないこともありうるわけで、次のラウンドで不利になることも考えられます。そこまで考えれば、まったく不公平がないとは言えません。

 屋根ができても、今度は別の不公平さが出てくる可能性もあります。ウィンブルドンのようにセンターコートの1面しか屋根がないとしたら、地元の選手が優先的にそのコートに入る可能性があるからです。それがよいことだとは思いませんが、集客を考え、人気選手、地元選手に優先的にショーコートが割り振られる現状は、実際、どの大会でもあることです。

 ですから、そうしたある種の不公平さは当たり前にあることで、自分自身、それを受け入れていました。特にグランドスラムのような大きなトーナメントでは、あるゆる条件、状況をまるごと味方にできないと、勝ちきれないのかもしれません。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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