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Column コラム

杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

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杉山愛 オリジナルコラム「愛's EYE」

第256回 全仏オープン前半戦を振り返って

2016/06/01

自分らしさを出したダニエル選手。錦織選手は元気のなさが気になりました

 今大会は、まず、ロジャー・フェデラーが欠場し、ラファエル・ナダルの棄権、ジョーウィルフライ・ツォンガの試合途中での棄権と続きました。人気のある3選手、大会に不可欠の3人が欠けたのは残念でした。

 一方で、全仏ならではの番狂わせもあり、ノーシードのアルベルト・ラモス ビノラスが第8シードのミロシュ・ラオニッチを破り、女子のシェルビー・ロジャースもシード選手を次々と倒しました。

 また、ドミニク・ティームとアレクサンダー・ズベレフという、次世代のトップを争うと思われる若手の顔合わせもありました。内容的にもいい試合でしたし、試合後もお互いに抱き合うなど、良い雰囲気でした。二人とも上がってくるんだろうな、良きライバルになるんだろうな、と感じさせる試合でした。

 錦織圭選手は4回戦敗退という結果でした。リシャール・ガスケのプレーが、それはそれは素晴らしいものでした。観客を味方につけ、持っているものの100%を出した試合だったと思います。作戦もうまくはまったのか、錦織選手に自分のテニスをさせていませんでした。

 また、ローランギャロス独特の観客の雰囲気--錦織選手にとってはなんとも重い空気も敗因の一つかもしれません。良いショットをしてもシーンとしたままで、ミスをすれば盛り上がるという、錦織選手にしてみれば心を折られるような雰囲気でした。

 私もセンターコートの観客席で応援していましたが、「自分が選手としてあそこに立っていたら」と想像すると、正直、つらいなと感じました。全米オープンなら、彼には“第2のホーム”ですから多くの観客の方に声援してもらえます。全豪オープンも日本の観客の方が多く、ウィンブルドンは誰にもフェアな応援です。全仏のようなタフな応援はほかでは見られず、ひときわアウェー感のあるところだなとあらためて感じます。

 雨の中断はアンラッキーでしたが、見方を変えれば、中断をプラスに持っていくこともできたと思います。錦織選手もチームと話す機会があったわけで、頭を整理して、やるべきことをもう一度徹底し、再スタートできたはずです。最初に良い流れをつかみかけていたので、やるべきことはこれだと再確認もできたと思います。また、去年のツォンガ戦で、全仏の観客がどれだけタフか体感しているので、ある程度の心の準備もできていたと思います。それでも抑えつけられてしまったのは、残念でしたし、何か不思議でもありました。

 気になったのは、ちょっと元気がなかったことです。表情もそうですし、どこか“圭らしさ”が出ていませんでした。彼のテニスは、やはり内から出るエネルギー量が重要だなと感じました。

 ダニエル太郎選手は頑張りましたね。1回戦は彼らしさが出た試合でした。2セットダウン、0-4という決定的なスコアになり、普通なら匙を投げそうなところでしたが、1ポイント1ポイント、ファイトして、リターンからプレッシャーをかけていった、と話していました。テニスはどんな状況でも最後まで分からないというのを証明するような試合でした。

 第3シードのスタン・ワウリンカに対しても、あれだけできるというのを見せてくれました。いつもはもっとディフェンシブで、私など「もっと中に入れる」「前にポジションとって!」と思ってしまうのですが、この試合では積極的に攻めのテニスに転じていました。上位との対戦が彼の良さを引き出し、必要なテニスを肌で感じて、それが実際にできて、攻撃に転じることにつながったのだと思います。

 大坂なおみ選手は、どのサーフェスでも戦えることを証明しました。初めての全仏でここまで力を出すのですから、大舞台で力を発揮できる才能を持った選手だと感じます。シモナ・ハレプをあそこまで追いつめたことで、誰にでも勝てる可能性を感じさせてくれました。もちろん、今回の敗因から見えてくるものもあったと思うので、そこも含めて大きな収穫があったことでしょう。

 奈良くるみ選手はクレーコートシーズンに入ってから急遽、オフをとるくらい、苦しんでいたようです。1回戦の勝利は自信になったことでしょう。選手にとって、勝つことがやはり一番の薬なのです。


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杉山 愛

杉山 愛
生年月日:1975年7月5日
出身:神奈川県
主な戦績:
WTAツアー最高世界ランク シングルス8位 ダブルス1位
国際公式戦勝利数:シングルス492勝 ダブルス566勝
WTAツアー:シングルス優勝回数6回
ダブルス優勝回数38回
グランドスラムダブルス最高成績:全豪準優勝(2009年)、ウィンブルドン優勝(2003年)、全仏優勝(2003年)、全米優勝(2000年)
公式戦通算試合数:1772試合(シングルスとダブルス)
グランドスラム連続出場の歴代2位記録(62大会・女子1位)を持つ。

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